錦眼鏡余話5:No194
地蔵院のアジサイ:その1

新聞の折り込みに「街プレ倶楽部」と言うミニコミ誌が

入るようになりました。

 
5月に入ってから、

妻が「こんな記事があるわよ」

といって「街プレ倶楽部」を持ってきました。

小さな写真とともに

「アジサイの花の見所」を紹介した記事が載っていました。

その一つ、地蔵院というお寺が紹介されていました。

初めて聞く名前です。

 
「地蔵院」は鎌倉時代からある古刹だそうです。

一枚の写真がカラーで載っていました。

「地蔵院」の山門からお寺に至る30メートルほどの両脇に

色とりどりのアジサイが咲いる写真です。

 
インターネットで地蔵院がどこにあるか調べてみました。

八王子へ抜ける「七曲り峠」へ行く道の途中を

左へ曲がることが分かりました。

 
今度は、アジサイの花の季節に、

迷わずに「地蔵院」へたどり着けるように車で場所を

確認するために出かけることにしました。

インターネットの地図には地蔵院の入口に駐車場の標識ありました。

 
八王子方面へ通じる道を左折して100メートルも行かない場所に

「地蔵院」と大きな看板が出ていました。

自分の粗忽さに思わず笑ってしまいました。 

戸板1枚ほどの大きさの看板の横を、

それこそ100回以上は通っているのに看板に書かれた

地蔵院の大きな文字を記憶していないのです。

 
看板の横を通ると、道は急に細くなりました。

対向車を心配しましたが、無事に地蔵院の駐車場に到着しました。

駐車場は広く、出入りが自由にできます。

本堂の前に、大きなカヤノキ(榧の木)がありました。

昔、五日市の広徳寺にやはり大きなカヤノキ(榧の木)の大木があったのを

思い出しました。

広徳寺のカヤノキは、その後枯れてしまいました。

 
地蔵院の周りの道はみな細い道ばかりのようです。

地蔵院と一般の人の住宅とが入り乱れているような場所です。

 
車も通れないような細道に山門がありました。

そこから石畳が30メートルほどお寺へ通じています。

その石畳の両脇にアジサイが植わっていました。

アジサイの蕾は、まだ大きくなっていませんでした。

 
石畳の上を歩いていくと、本堂にでました。

お坊さんが座って戸を閉めていました。

私は大きな声で挨拶をしました。

 
お墓参りに来ていた人も帰るようです。

夕暮れが近づいてきたようです。

急いで家へ帰るために引き返すことにしました。

 
あの大看板の横をすり抜けて、大通りへ出ようとしましたが、

信号で待つ車が繋がっていて入ることができません。

しばらく待つと、譲ってくれた車がありました。

お礼の合図をして、ようやく列にならびました。

 
地蔵院の下調べは十分にできました。