錦眼鏡余話5:No171
イスタンブール紀行:12 

トルコの観光も、今日(9月28日:日曜)が最後です。
 
28日の観光の目玉は、「サバサンド」を食べること(?)と、
「ショートクルーズ」(約2時間)に乗ることです。
 
9時ちょっと過ぎにホテルを出ました。
Iさんがトルコリラが不足してきたので、お店でマネーチェンジをしました。
また、私のイスタンブールカードのチャージをするため、
となりの駅:スュルケジまで行きました。
 
そこで、どうやってチャージするのか迷っていると、
年配の体の大きなトルコ紳士人が親切に教えてくれました。
 
スュルケジ駅からクルーズ船に乗るには、
ひと駅隣の「エミノニュ」へ行く必要があります。
「エミノニュ」は、観光客で賑わっていました。
港町といった雰囲気の街です。
大きなモスクもありました。
 
 
ショートクルーズは、午後2時に出発です。
それまで、時間を潰す必要があります。
港の近くに、市場のような場所がありました。
ごみごみとお店があり、細い道は買い物客で賑わっていました。
観光客も結構いました。
Iさんとお店をのぞいてまわりました。
 
昨日、強い雨が降ったので、地面に水たまりもありました。
 
係留された船の中で、
サバサンドをつくって売っているところを見つけました。
お客がひっきりなしに「サバサンド」を求めていきます。
 
係留された船の中を見ると、ひらかれたサバが鉄板の横に並べられています。
どうも、この時点でサバのひらきは味付けがされているようです。
また、サバの骨と頭、尻尾が除かれて、食べ易くなっています。
取り除いた骨や頭が見えないところをみると、
どこかで加工されてきたのかもしれません。
 
ひらかれたサバを鉄板の上で焼いていました。
サバは、油の乗っている魚です。
香ばしい匂いが見ている私のところまで匂ってきました。
 
焼きあがったサバは、冷めないように別の鉄板の上へ置いています。
お客が来ると、商売人がコッペパンのような形をしたパン
(パンには、半分に切れ目が入っている)に、
手元にある野菜を挟んでからサバの半身を挟みます。
それから、サバの半身の上へ更に野菜をのせます。
大きくふくらんだ「サバサンド」を、
食べるときに手が汚れないように紙で包んでから、お客に渡します。
 
「サバサンド」に挟まれている野菜は、レタスやタマネギ、トマトのようです。
売り場といっても、商売人は係留された船に乗っています。
 
売り場の前の船着き場には、テーブルと椅子がたくさん並べてありました。
「サバサンド」を求めた人は、そこに座って食べる人もいます。
そのテーブルの一つには、チャイを売っている人もいました。
 
ふたりの若い日本人が「サバサンド」にかぶりついていました。
私達も、さっそく「サバサンド」を買いました。
椅子に腰をおろし、チャイを注文しました。
チャイを飲みながら「サバサンド」を食べました。
結構、ボリュウムがあり、お腹がいっぱいになりました。
パンとサバと野菜の取り合わせが、絶妙な味を演出して美味しかったです。
 
そろそろ、ショートクルーズの船へ乗り込む時間です。
乗船券を見せて、柵の内側へ入りました。
船は舳先を岸壁へ着けていました。
安全に必要以上に配慮する日本と違って、そこには誰もいませんでした。
気をつけて、船に乗船しました。
急に雨が強く降ってきました。
カメラを持って、船からの景色を撮ろうと思いましたが諦めました。
 
船はボスポラス海峡を黒海方面へ向かいました。
雨が止んだので、カメラを持って甲板に出ました。
残念なことは、天気があまりよくなかったことでした。
薄日が差すこともありましたが、変わりやすい天気でした。
 
 
<イスタンブール紀行:7>で紹介した「ガラタ塔」が丘の上に見えてきました。
「ガラタ塔」が海峡のすぐそばにあったことがよく分りました。
 
 
ボスポラス大橋が見えてきました。
天気がいくぶん持ち直し、青空が見えてきました。
 
 
<ルメリ・ヒサル>は、アフメット2世が1453年に建造した要塞だそうです。
南北250mの長さで、コンスタンティノーブル(現イスタンブール)戦に備えて、
わずか4か月で造り上げられたと言われています。
すぐ横には、ファーティフ・スルタン・アフメット大橋が架かっていました。
赤いコンテナのトラックが橋の上に見えました。
 
 
洒落た別荘が立ち並ぶ沿岸もありました。
 
クルーズが終わり、
トラムヴァイでギュルハーネ駅で降りてホテルに戻りました。
今日はあと夕食を食べに外へ出るくらいです。
Iさんと近場でのんびり食べる予定です。
 
それまで時間があったので、ベッドで横になり休みました。
 
夕方6時に外食のため、外へ出ました。
午後の雨が嘘のように、青空がもどってきていました。
途中、2軒ほど、お土産さんをのぞきました。
店員がうるさく付きまとうので、値段を聞いたりして外へ出ました。
 
夕食を食べる店を探しました。
お客の多い店を選びました。
お客さんが多い店は、きっと美味しい店だろうと考えたのです。
 
この店にしようと中に入ると、お客さんは欧米系の方が多かったです。
メニューを見て、「野菜の多い料理」と「スープ」を頼みました。
パンは黙っていても必ずついてきます。
野菜にはドレッシングがかかっていました。
ガイドブックには、スープは店によって味が違うと書かれてありました。
この店のスープは、なかなかコクがありました。
お代は、2人で合計54TLでした。
美味しい夕食を食べて、幸せな気分でホテルに帰りました。