錦眼鏡余話5:No167
イスタンブール紀行:8

今日(26日:金曜日)の午後、エフェスへ行きます。
エフェスは、古代ギリシャ時代の遺跡が残されています。
エフェス観光は、今度の旅行で1番楽しみにしているところです。

昨夜、
エフェスへ持っていく荷物をリュックにまとめました。
キャリーバックは、ホテルへ預けていきます。
 
午後1時30分にアタチュルク空港へ向けて移動です。
それまでに、「グランドバザール観光」と「お昼を済ませること」にしました。
 
9時ちょっと前にホテルを出発しました。
グランドバザールへ行くには、
ギュルハーネ駅から2つ目の駅で降ります。
トラムヴァイの乗り方もだんだん慣れてきました。
 
2つ目の駅で降りると広場があって、
その向こうに大きなモスクがありました。
白い雲と青空を背景に建つモスクを写真におさめました。
 
 
グランドバザールまでの道のりは、Iさんの土地勘が頼りです。
人の流れに乗って行くと、簡単にバザールの入口にたどり着けました。
 
ガイドブックを読むと、
グランドバザールは、縦横に道があるので、
適当に歩くと迷子になると書いてありました。
そこで、昨夜、Iさんと歩き方を決めました。
 
@入場した入口を真っ直ぐ進むこと。帰りはその道を戻ること。
A横道へ入ったら、もとの道へ引き返すこと。
B横道から脇道へは絶対に入らないこと。
 
バザールの中は、お店がびっしりとつながっています。
どれもみんな、間口が2間ほどの小さなお店ばかりです。
歩いていると、お店の人が日本語で話しかけてきます。
「こういう人は要注意です。」
と、Iさんが私に教えてくれました。
どの店も、色彩豊かというか、艶やかというか、日本にはない色であふれています。
 
 
似たような店が多いので、
脇道へずれたら、自分の現在地が分らなくなってしまうでしょう。
入場した道を真っ直ぐにずんずん歩いたら、バザールの外れに出ました。
そこに、テーブルと椅子が用意されていたので、ふたりでチャイを飲むことにしました。
道行く人を見たり、働く人を観察したりしながら、チャイをゆっくり飲みながら疲れをとりました。
 
(チャイを飲みながら、せわしく行きかう人々を見て疲れをとった。)
 
疲れがとれたので、バザールの最初に入った入口へ戻りました。
帰りは寄り道をしなかったので、すぐにバザール入口に着きました。
入口の門を出たところに木製の椅子があったので、もう1回休みました。
 
ホテルへ戻って、ベッドに横になって少し休みました。
お昼には少し早いけれど、ホテルの近くで昼食を食べました。
私達日本人の口に合うお昼でした。
空港へ出発するまで、少し時間がありました。
ホテルへ戻り、のんびりと休みました。
エフェスからこのホテルへ戻ってきて、最後の2日間を過ごす予定です。
午後1時半、大きな荷物をホテルへ預けて空港へ出発です。
 
空港への行き方も、慣れてきました。
車内の電光掲示板を見る余裕も出てきました。
最初のうちは、車内放送があっても、
何を言っているのか、まるっきり分りませんでしたが、
次の駅名がどこだか分るようになってきました。
 
アタチュルク空港へは出発の2時間以上前に着きましたが、
国内線(ドメスティック)のカウンターまで随分と歩かされました。
メトロ(地下鉄)が国内線(ドメスティック)の搭乗口まで
つながってくれれば楽だなと思いました。
 
Iさんが急に「赤い機械」の前で立ち止まりました。
私は、この機械を成田空港でも見たなと思いました。
Iさんが機械を使って、搭乗券を出すようです。
脇で見ていると、「パスポート」と「Eチケット」を出していました。
「パスポート」を読み取るところへかざしていました。
次に、「Eチケット」の番号を記入するようです。
 
私も隣の機械で、Iさんがやったようにすると、
搭乗券が出てきたのでびっくりしました。
でも、搭乗券は薄い紙でペラペラなので、
これで大丈夫なのかとちょっと心配でした。
 
すると、隣りの機械を使っていたIさんが
「この機械壊れているよ。」
と言ったので、私は自分が使った機械の前をどきました。
Iさんが私の使った機械でやってみると、無事搭乗券がでてきました。
私は、ペラペラの搭乗券が気に入りませんでした。
なくしたり、折ったり、破いたりしそうだからです。
 
Iさんに後から聞いたのですが、
この機械は手荷物を預けない人が利用できるのだそうです。
 
飛行機で「イズミル」のアドナン・メンデレス空港まで約1時間です。
メンデレス空港からエフェス観光の拠点「セルチュク駅」まで
汽車で約1時間。
 
ところが、汽車は予想以上に混みました。
私達は車内に入ることも出来ず、トイレの脇で身動きも出来ません。
また、どこを走っているのかも分りません。
途中、停車する駅がいくつあるかも分りません。
車内が暑くなってきたので、
チョッキと長袖を脱いでシャツ1枚にりました。
Iさんは疲れたと言って、その場に座り込んでしまいました。
 
私のすぐ前に気のよさそうな若者に
「セルチュクは?」
と尋ねると、
「2つ目」
と教えてくれました。
 
セルチュク駅では、たくさんの人が降りました。
7時30分過ぎで、駅前は薄暗くなっていました。
駅前には、ガイドブックに記述されていた古代の水道橋がありました。
 
適当なお店に入って、夕食を食べようと探しました。
駅前をウロウロしていたら、スーパーを見つけたので、
スーパーで適当なものを買って、ペンションで夕食を食べることにしました。
 
買物をして、ペンションへ向かうことにしました。
初めてのところなので、土地勘が鋭いIさんが頼りです。
駅を降りて、左へのびる道を歩き、突き当ったら、今度は右へ行きます。
広い道へ出ました。
そこを左へ折れました。
市場がありました。
当たり前ですが、地図の通りでした。
 
さして迷わずに「Vadar Pension」へたどり着くことが出来ました。
明日は、「Vadar Pension」の周りは市がたつようです。
あとで、ペンションの人に聞くと、毎週土曜日は市がたつと教えてくれました。
広い庇の下のテーブルに、おばあちゃんとおじいちゃん、
それに奥様らしい人がテーブルを囲んでいました。
にこやかに、私達を迎えてくれました。
 
部屋へ入ってすぐに、スーパーで買ってきたものを食べて夕食としました。
シャワーを順番に浴びて、寝る準備をしました。
すると、大きな雷が鳴り、外はすごい雨になりました。
幸いに1時間ほどで、雨は止みました。
ペンションに到着した後でよかったなと、ふたりで話しました。
 
セルチュクまでの移動で疲れたのか、この晩はすぐに寝ることができました。