錦眼鏡余話5:No164
イスタンブール紀行:5 

噴水のある円形の池の向こうに「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」が見えます。
汗ばむような日差しの中を「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」へ歩き出しました。
池の周りは、家族連れが多かったです。
 
鉛筆型の尖塔は、ミナーレと呼ばれています。
「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」の尖塔は数えると6本です。
ガイドブックには、6本ものミナーレを持っているジャーミィ(礼拝堂)は世界でも珍しいそうです。
「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」は、1609年から7年半の歳月をかけて建造されたそうです。
ジャーミィの完成当時、
聖地メッカにあるハラム神殿(メスジディ・ハレム)と同じ6本のミナーレになってしまいました。
申し訳なく思ったスルタンアフメットは、
メッカのハラム神殿に7本目のミナーレを増築させて、メッカの面目を保ったそうです。
 
(「アヤソフィア」のすぐ向こうに「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」がある。ミナーレは6本。)
 
「アヤソフィア」で会った現地の人は、
「歩いてすぐだよ。10分もあれば見学が終わるよ。」
なんて言っていましたが、そんなことはないだろうと思いました。
疲れていましたが、見学をする気力が湧いてきました。
 
見学料は必要ありませんでした。
ガイドブックには、「寄付歓迎」とあります。
寄付する場所があったら、寄付をするつもりでいましたが、探しても見当たりませんでした。
女性は、入口手前でスカーフが配られ髪の毛を覆っていました。
なかには、自分のシャツを頭に被り、スカーフ代わりにしている女性もいました。
 
入口で、靴を脱いでビニル袋に入れ、それを持って中に入りました。
ジャy−ミー内は、「アヤソフィア」より明るく感じました。
足元が緑色を基調とした厚みのある絨毯だったことも、
明るさを演出していたのかもしれません。
ドーム全体の雰囲気も明るい感じがしました。
丸いドームの内側が淡いブルーを帯びているからなと思いました。
そのために「スルタンアフメット・ジャ−ミィ」は、別名「ブルーモスク」の名で親しまれています。
 
(ブルーモスクの大ドームの周りに4つの副ドームがある。)
 
メッカの方角だろうと思われる壁面は、とりわけきれいなステンドグラスになっています。
(お祈りをしようとする人が向いている方角がメッカだろうと考えた。)
 
(幾人かお祈りに来ていた。)
 
皆さん、写真を撮るために、スマホやデジカメをかざしています。
背の高い人が羨ましかったです。
背の小さい私はほんの少しの、人と人との隙間を強引に割り込み前面に出ました。
それから先は、柵があって進めません。
 
(最前列へ割り込んで撮った写真。礼拝堂の中がよく分る。)
 
見学して疲れたので、見学者の邪魔にならない場所を見つけ、
Iさんと寄りかかって休みました。
絨毯に座り込むとすぐに、
礼拝が始まるので、ジャーミィの外へ出るようにと放送が入りました。
出口で、靴を履いて外へ出ました。
 
ホテルに帰る途中、
イスタンブールカードを扱っているお店があったので中に入りました。
そろそろ、カードの残金が残り少なくなっているはずだと思って、
お店に入りチャージをお願いしました。
 
店主に
「イスタンブルカードをチャージしてください。」
と頼みながら、空港で買ったカードを差し出しました。
すると、店主は、
「これはイスタンブルカードではないよ。」
と言って、私のカード(まだ4TLほど残っている)を引き裂いて
ゴミ箱へ捨ててしましました。
あと、1回分が乗れたのにと思いました。
 
あっという間の出来事でした。
いくらなんでも、人の持ち物を断りなしに破り捨てるとは驚きました。
 
仕方がありません。
30TL札を出して、本物?のイスタンブールカードを買いました。
本物?のイスタンブールカードは、空港で買った紙のようにペラペラでなく、
日本のスイカのように丈夫でした。
店主は、頼みもしないのに「カード入れ」に入れてくれました。
「カード入れ」は、半透明で一カ所からカードを入れるようになっていました。
30TLを払ったのに、カードには22TLの表示が出ました。
手数料が多く取られたなと思いましたが、イスタンブールカードを
手に入れることができたので満足でした。
 
 

今日もよく歩いたいちにちでした。
夕食?
昼食時、レストランで注文しすぎたものをIさんと食べて済ませました。笑