空港からホテルまで、メトロ(地下鉄)と路面電車(トラムヴァイ)を
乗り継いでいきます。
ややこしいのは、空港のメトロ駅名が空港の名前と違うことです。
ただでさえ、新しいことを覚えることが出来なくなっているのに、
意味の解らない外国語を覚えるのは至難の業です。
そこで、
私はジョン万次郎がやったように似たような日本語を探して覚えました。
アタチュクル空港のメトロ駅名は、以下のように覚えました。
(溝に)「ハマリマス」⇔(本当は)「ハマリマヌ」)
また、空港からメトロの乗換駅まで6駅です。
乗換駅からホテルのあるギュルハーネ駅まで16駅です。
ひと駅ごとに、交通図に「正」の字を一角ずつ書いていきました。
ギュルハーネ駅から歩いてホテルに5分ほどで到着するはずです。
(ギュルハーネ駅)
Iさんは方向感覚がよい人なので、
地図を頼りに迷わずにホテルに到着しました。
私はIさんの後ろをついて歩くだけでした。
ホテルで、シャワーを浴び、歯磨きをして、
ベッドにもぐったのが現地時間の10時30分(これからの時間は現地時間)でした。
私が寝るとき、隣のベッドでは、Iさんはすでに寝入っていました。
ぐっすり寝て、起きたのが5時30分。
カーテン越しに外を見ると、まだ暗かったです。
朝食は7時からです。
我々の部屋は、5階にあります。
食堂は6階なので、階段をのぼって食堂へ行きました。
9時から観光をしたかったので、7時になったらすぐに食堂へ行きました。
周りの景色が良く見える食堂です。
朝焼けがきれいなイスタンブールの朝でした。
(食堂からの朝焼け)
観光のため、一日動くためには、しっかりと朝食を食べる必要があります。
幸い、バイキング方式なので好きなものを結構食べることができました。
今日は、旧市街地を中心に観光します。
宿泊したホテルがメインの観光地に歩いていける場所にあったので、
カメラを入れたリュックを背負ってホテルを出ました。
主な観光場所は、
「トプカプ宮殿」、「アヤソフィア」に「スルタンアフメット・ジャーミィ」です。
最初に訪問したのは、トプカプ宮殿です。
ホテルを9時に出発したので、トプカプ宮殿に着いたのは9時半頃です。
ところが、トプカプ宮殿は観光客でごった返していました。
我々が入ったところは正門ではありませんでした。
正門からは、団体客が固まりなって切れることなく続いていました。
ヨーロッパからの団体客が多いのに気がつきました。
我々二人は、適当な列に紛れ込みました。
トプカプ宮殿の入場料は30TR、ハーレムの入場料は15TRでした。
ガイドブックより値上がりしていました。
中に入ると、どこへ行っても観光客だらけでした。
(宝物館に入場する人の列)
特に、宝物殿の展示品中で重要なものは、図々しく人をかき分けないと
近寄ることもできません。
宝物殿の中は「撮影禁止」になっていました。
「トプカプの短剣」の柄の部分にはめ込まれた3つの深いグリーンの
エメラルドの大きなこと。
エメラルドは、
イスラム世界では大切な宝石で、スルタンが競って集めたものだそうです。
展示品の中で、特に人気を集めていたものは以下の3点です。
撮影禁止だったため、写真はインターネットとガイドブックから借用しました。
「スプーン屋のダイヤモンド」(左)と「トプカプの短剣」(右)
(地球の歩き方ガイドブック「イスタンブールとトルコの大地」より)
「ターバン飾り」
(asahi.com:朝日新聞社:トプカプ宮殿の至宝展:より)
「スプーン屋のダイヤモンド」は、数々の伝説が伝わっているそうですが、
漁師がダイヤの原石を拾い、市場で3本のスプーンと交換したため、
この名が付けられたと、ガイドブックにありました。
ダイヤモンドで飾られた中央のひときわ大きいダイヤモンドは、
86カラットもの大きさがあるそうです。
このダイヤモンドは、ディアドロップ型(涙のしずく型)をしていました。
また、1番下の写真「ターバン飾り」は、中央に5×4cmのエメラルドを配置し、
その周りを径3cmのルビーで囲み、さらにダイヤと真珠を使って
装飾されています。
見学に疲れたあとは、
海の見えるテラスのような場所へ出て休みました。
ここからは、金角湾とボスポラス海峡の入口とマルマラ海の
3つが見渡せました。
マルマラ海は、エーゲ海・地中海へと続きます。
トルコのアジア側も霞んで見えました。
人の波を縫って、前面の欄干まで出て、写真を撮りました。
左から右へ(金閣湾⇒ボスポラス海峡⇒マルマラ海)と
パノラマ写真も撮りました。
日本に帰ってから写真をつなげて、
パノラマ写真を完成させるのが楽しみです。
Iさんと疲れたから、ハーレムの見学はやめにして、
中庭の木陰のベンチで一休みしました。
ヨーロッパの団体客がベンチへ座り、ツアーガイドの説明を受けていました。
トプカプ宮殿の見学を終わりにして出口へ向かいました。
途中、太鼓やラッパなどの賑やかな音楽が聞こえてきました。
歌声も聞こえてきました。
観光客のために、オスマン朝(トルコ)時代の勇ましい音楽でしょうか。
歌と演奏が終わると、列をなして堂々と正門へと行進していきました。
最後に、よいものをタイミングよく見ることができました。
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