錦眼鏡余話4:No160
イスタンブール紀行:1 

その1:<準備>
 
友人のIさんと一緒に海外旅行をしようということになりました。
 
Iさんとはこれまでも、アンコールワット(カンボジア)、
中部ベトナムの古都・フォイアン、台湾一周の旅、
中国シルクロードの旅などをしてきました。
 
ふたりで、この次はどこへ行こうかと話し合いました。
「トルコへ行こう」
「イスタンブールの街を徹底的に観光しよう」
「ツアーに乗らずに自分たちで行動しよう」
 
以上、3つのことがふたりの間で、すぐに決まりました。
 
8日間のイスタンブール滞在中に1か所だけ他の場所へ
行くことになりました。
その場所も、二人の意見は一致しました。
 
地形的及び地質学的に「カッパドキア」が人気のある
観光スポットでしたが、
我々ふたりは、歴史的に大変興味深いエフェスを選びました。
エフェスは、古代ギリシャ時代の遺跡です。
それも、規模といい保存状態といい、一見に値する遺跡だそうです。
 
旅行のアウトラインが決まったのは、6月下旬でした。
さっそく、ふたりで旅行会社へ出向き、
成田空港ーアタチュルク空港(イスタンブール)の往復と
エフェスへ行くとためのアタチュルク空港ーイズミル(アドナン・メンデレス空港)
の往復券をお願いしました。
 
向こうでの宿(ホテル)の予約は、
Iさんがインターネットでやってくれることになりました。
英語に弱い私と違い、Iさんは英語に強いので大助かりです。
また、海外旅行にも慣れているので、私はいつも大船に乗った気分です。
 
準備は、ガイドブックを読むことから始めました。
 
始めのうちは、少し読むと眠くなってこまりました。
特に分らないのは、イスタンブール市内の交通機関です。
イスタンブールは、大変古くから発展してきた歴史のある街です。
市街地は、大きく旧市街地と新市街地とに別れています。
発展するたびに、新しい交通機関を導入してきた感じで、
いろいろな交通機関が入り乱れています。
この交通機関には、イスタンブールを観光するときに悩まされそうです。
 
交通機関は、大きく分けると、
◆メトロ(地下鉄)
◆トラムヴァイ(路面電車):ノスタルジック・トラムヴァイ(路面電車)
◆フニキュレル(地下ケーブル)
◆マルマライ(近郊列車)
◆市内バス
◆メトロビュス(バスに似た車体で、道路の専用軌道を走る)
 
ただ、上記の交通機関を利用するにあたっては、
日本の「スイカ」のような「イスタンブールカード」があることが分りました。
空港に着いたら、「イスタンブールカード」を買って、
最初に50トルコリラほど入れておくことが必要です。
チャージする機械を見たことがないので、
少々心配ですが、現地へ着けばなんとかなるでしょう。
 
ガイドブックのイスタンブール交通図を拡大・コピーして
持って歩くようにします。
 
また、トルコはバス交通が発達しているそうです。
バスの発着場所を「オトガル」などと呼んでいることが分りました。
 
アタチュルク空港から宿泊ホテルまで、メトロとトラムヴァイを
乗り継ぐ必要があります。
Iさんとは、何事も経験なので乗り継ぎしてみようと話し合っています。
 
タクシーを使いたいのですが、ガイドブックを読むと、
タクシーは危険な乗り物(ぼられたり、遠まわりをされたりと、ろくなことしか
書いてありませんでした)という印象が強いので躊躇します。
 
持ち物をどうするか。。。。
Iさんは、入れ物(リュックやバッグなど)、2つで行くそうです。
そのうち、ひとつは事前に成田空港へ送っておくそうです。
 
私も2つで行くことにしました。
一つは、事前に送っておく「キャリーバッグ」(機内持ち込みのできる
大きさですが、チェックインするときに預ける予定です)。
もう一つは、リュックにしました。
こちらは、トルコで観光するときに背負って歩く「リュック」です。
カメラを入れることができるしっかりしたものを買いました。
 
持って行く荷物で、頭を悩ませるのは服装です。
ガイドブックには、
イスタンブールの9月の気候は、日本より涼しく、雨量が少ないことが
書いてありました。
平均最低気温は、15度前後と低めです。
平均最高気温は、24度前後で、過ごしやすい感じです。
長袖シャツに、朝晩上着が必要なくらいでしょうか。
降水量ですが、
日本の9月ひと月の平均降水量の3分の1ほどです。
 
キャリーバッグを出して、着替え(6日分)を詰めることにしました。
・下着・靴下・長袖シャツ・ポケットティッシュ・ホッカロン(ミニサイズ)
・洗面道具(・歯ブラシ・歯磨き粉・タオル)・眼鏡(予備)等々
 
上記のものの中には、充電をしたり出発前まで日常使うものがあります。
これが要注意です。
入れ忘れる可能性があるからです。
また、ホッカロンは、腰が冷えたときにすぐに温めるのに大変便利です。
寒さを感じたら、その場所へ貼ることで温まります。
これは日本人の発明かなと考えています。
 
今度は、リュックサックへしまうものの点検です。
・ボールペン・パスポート・Eチケット・財布・ウインドブレカー・ポケットティッシュ
・傘・チョッキ・イスタンブール交通図・日程表等々
 
その他に、出発直前に充電をしたり出発前まで使うものがあります。
入れ忘れる可能性があるので、チェックリストを作成して点検できるようにしました。