錦眼鏡余話4:No152
小旅行:その5   

今日はいよいよ「鳴門の渦潮」見学です。
 
渦潮を2つの方法で見学するそうです。
ひとつは、船に乗って直接鳴門海峡へ渦潮を見に行く方法。
もうひとつは、「大鳴門橋」の上から渦潮を見学する方法。
 
バスは、鳴門海峡を渡って徳島側へ着きました。
港の桟橋から観潮船「わんだーなると」に乗船しました。
船に乗るとき、ガイドさんは
「2階へ登らなくても、渦潮を充分見ることができますよ。」
と言いました。
2階へ上がると、別料金がかかることも教えてくれました。
 
港を出ると、遠くに「大鳴門橋」が見えてきました。
私はとっさに写真を撮るには、2階のほうがいいと考えました。
これは、小笠原で数えきれないほど船に乗った経験からです。
 
Iさんを探しました。
Iさんに「2階へ上りますよ」と断ろうとしましたが見当たりません。
始めの渦潮が近づいてきました。
 
シャッターチャンスが近づいてきました。
2階へのデッキへには、鎖がかかっています。
その前に係員が制服を着ていました。
いくらですかと聞くと、500円だというので、
500円玉1枚を渡し、急いで階段を登りました。
渦潮が真近に迫ってきました。
夢中でシャッターを切りました。
2階へのぼって正解だと思いました。
 
2階席には私を入れて、3人しかいませんでした。
船の甲板に人がいないので、
前後左右、自由に移動しながらシャッターを切りました。
大きな渦潮が乗っている船の後ろに出来ています。
その向こうに2隻の観潮船がいます。
 
橋の真下を通過しました。
渦は場所をかえながら、大きくなったり小さくなったりするようです。
 
向こうから、帆船を模した観潮船がやっていきました。
大きなきれいな船です。
橋の真下を通過しました。
 
ずっと大回りをしてから、さっきと違う橋の下を通過しました。
その手前に大きな渦潮が現れました。
辺りが煙るような感じになりました。
何枚か、写真を撮りました。
 
 
30分はあっという間に終わりました。
運よく大潮などに来たら、もっとすごい景色が見られることでしょう。
 
下の甲板に、Iさんがいました。
横へ立って小さな声で話しかけました。
「2階へ上がって写真を撮っていたよ。」
「探してもいなかったので、多分そんなことだろうと思っていたよ。
どうだった?」
「下よりいい写真が撮れたと思うよ。」
 
今度は、大鳴門橋歩道橋「渦の道」を歩きます。
 
「大鳴門橋」の橋桁空間に設置された海の上の遊歩道です。
ガイドさんの説明では、上が車道で、下には電車が通る予定でしたが、
それが出来なっくなったので有効活用したということです。
 
我々が歩くころは、もう渦潮の終わったあとでした。
ところどころに、足元にガラスがはめ込んであるので、
真下をのぞき見ることが出来ます。
潮の流れの45メートル上を歩くので、
高度恐怖症の人は肝を冷やすかもしれません。
 
「渦の道」を見終わってから、集合場所の近くに、
「大鳴門橋」を見るには絶好な場所がありました。
パノラマ写真にしてみました。
下の写真は、その1枚の中心部分の写真です。
 
 
バスは、カーフェリー乗り場へ目指しました。
高松港から小豆島へ渡ります。
目指すは、小豆島の土庄(とのしょう)港です。
このへんの地名の読み方がやたらと難しいです。
 
瀬戸内の海は、穏やかでした。
ときにカーフェリーが動いていることすら忘れそうです。
 
小豆島と言えば、映画「24の瞳」が有名です。
分教場の先生として、
赴任した若い先生役は高峰秀子さんでした。
大石先生は、当時まだ珍しかった自転車に乗って
岬の突端にある学校へスカートの裾を翻して
颯爽と通ったのだそうです。
 
12人の通う分教場は、今で言う分校でした。
ガイドさんが、
私達に本校の「苗羽」小学校の読み方を尋ねました。
読めた人は、ひとりもいませんでした。
苗羽(のうま)と言うのだそうです。
 
帰りに「オリーブ園」を見学しました。
そこで、今度の旅行のお土産を何にするかを決めました。
持って帰るのは、大変なので、
「オリーブ園」の土産物でどんなものを買うかを決めました。
ガイドさんに聞くと、小豆島で泊まるホテルには、
充実したお土産コーナーがあると言うことでした。

◇小旅行◇その6へ続く