のんびりと食事をしていると、
広場の前をいろいろな人が通るのに気がつきました。
犬を連れて散歩をしている人。
日傘をさして歩く人。
リュックを背負った外国のかた。
中には、我々のようにカメラを首からぶら下げている人もいます。
良い写真が撮れるといいですね。
前のテーブルには、本を広げて読んでいる若い女の人。
その横に、スマホの画面を見入っている若い女の人。
横顔にカメラを向けてシャッターを切りました。
また、地図を頼りに歩き始めました。
食事をしてエネルギーを補給した感じになり、脚も軽やかになりました。
Sさんが煙草を吸うしぐさをしました。
近くに小屋があります。
「建物の後ろへ。。。行ってくるよ。」
「わかった。。。この付近で、写真を撮っているよ。」
私の目の前がちょうど噴水です。
噴水の前のベンチでくつろぐ人や一休みする人もいます。
今日は月曜日です。
動物園を始め、国立博物館、西洋美術館などの施設はお休みです。
月曜日なのに、それでも通行人が結構いるものです。
小さい子を連れたお母さんが、乳母車を押して通ります。
タイミングよく噴水が高く上がりました。
シャッターチャンスだと思いシャッターを押しました。
上野公園の放送が流れました。
公園内は禁煙になっているので、協力を求めている放送でした。
Sさんは、どうしているかなと思い小屋に近づくと、
小屋の前のベンチで知らない人と一緒に煙草を吸っていました。
Sさんが私に、ベンチ前の路面を黙って指さしました。
そこには、おびただしい煙草の吸殻が落ちていました。
Sさんは、吸殻を持参している吸殻入れに入れると立ちがらりました。
また、元気よく歩きはじめました。
「月曜日でよかった。」
Sさんの一言で、二人は笑いました。
(今日は公園事務所の方もお休みのようです。)
ようやく上野公園を抜けたようです。
谷中霊園や旧吉田屋酒店の脇を通って細い道は続きます。
途中、1回道に迷いました。
Sさんがおかしいと気がつきました。
そうでなければ、時間と労力のロスが大きくなるところでした。
こんなときは、土地の人に聞くのが一番です。
お店に飛び込み尋ねて、正しい道に戻りました。
やたらと、お寺の多い場所に差しかかりました。
谷中には、70以上のお寺があると言われています。
大袈裟な言い方をすると、道にお寺が続いているのです。
江戸時代に、幕府は谷中にお寺を集めたそうです。
何故、そんなことをしたのか理由があったようです。
インターネットで調べてみると、いくつか出ていました。
天正年間(1573〜92年)ごろまでは、
お百姓家が点在するのどかな場所だったらしいです。
谷中は、江戸城の鬼門の方角にあったのです。
江戸城の鬼門封じのためにたくさんのお寺ができたそうです。
もうひとつは、江戸の密集を緩和するために、
他所からお寺が引っ越してきたらしいです。
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