高校卒業50年周年のクラス会が11月16日(土)にあるとの
封書が来ました。
出席しようか、欠席しようか迷いました。
私は就職した後、小笠原などの島嶼に長い間生活していたので、
学校のクラス会には出席したくても出来ませんでした。
ところが実は、
あまりクラス会などには出席したいとは思っていませんでした。
理由の一つは、高校時代クラブに入っていなかったために
親しい友人がいなかったためです。
クラブに入らなかった理由は、
高校時代に夕刊の新聞配達をしていたからです。
これには理由がありました。
高校へ入学してすぐに、
ある事柄で母親に猛然と反発し、夜中まで母親に自分の主張を唱えました。
それどころか、
就寝するために布団に横になった母親の枕元に
私は座って、更に声高に自分の意見を主張しました。
とうとう、母親は怒って、
「そんなに偉そうなことを言うなら、自分で稼いで高校へ行きな!」
と言って、布団を頭からかぶってしまいました。
「ああっ、そうするさ!」
熱くなった頭は冷静さを失っていました。
言ってしまった以上、そうしなければ格好がつきませんでした。
近くの新聞配達所で、配達員を募集していたので、
さっそくお願いして雇ってもらいました。
午後3時半には、夕刊は新聞配達所に届きます。
その時間までに配達所に着いていなければなりません。
高校の授業が終わったら、真っ直ぐ家へ帰らないと間に合いません。
とても、クラブに入って活動している時間はありませんでした。
そんな訳で、高校時代にクラスメイトと遊んだり、付き合った思い出は
一つもありませんでした。
高校卒業50年周年のクラス会は、
小田急線梅ヶ丘駅前のお寿司屋さんでした。
どうしようかな。。。。迷った挙句に封書に同封されていたハガキの
出席のほうに〇をつけて投函しました。
出ようと思った理由の一つは、Iさんが事務局をしていたからです。
多分、Iさんが事務のすべてをやってきたと思いました。
Iさんは長い間、NHKに勤務していました。
8年ぐらい前に、クラスの仲間のプライベートな会合に、
Iさんから誘われて参加したことがありました。
Iさんにお会い出来るのなら、参加してみようと思いました。
きっと、高校卒業50年周年のクラス会を行うにあたり、
いろいろとご苦労をしたに違いありません。
こういう事をやったことがない人は、その苦労がわからないものです。
当日、
時間に遅れないようにと
梅ヶ丘駅に30分前に着くように家を出発しました。
ところが、立川駅で中央線を待っていると、
前を行く電車の車両の点検のため、
電車に遅れが出ているというアナウンスがありました。
幸い、新宿着が15分ほどの遅れですみました。
小田急線に乗り継ぐために急ぎました。
今まで利用したことのない小田急線です。
クラスメイトの大半は、この駅を使っていたようですが、
私は玉川電車(路面電車)を使っていたのです。
電車に乗る前に、駅員さんに梅ヶ丘駅に停車するかを確認しました。
「この電車は、1番先に梅ヶ丘駅に停車する電車です。」
と親切に教えてくれました。
携帯で、Iさんに、もしかすると遅れるかもしれないと連絡をしました。
Iさんは、
「今、新宿駅なら間に合いますよ。」
と教えてくれました。
駅に降り立って、改札口を出ると、左右両側に繁華街があります。
指定されたお寿司屋さんは、どちらだろうかと思いました。
通りがかりの年配のご婦人に
「〇〇寿司屋さんは、どちら側にあるのですか?」
と尋ねると、
「こちらですよ。」
と言って、わざわざ私を案内してくれました。
ご婦人の指さすほうを見ると、「〇〇寿司屋」と看板がありました。
道を横切って店先に近づくと、すでにクラス会に集まってきた人々が
店先に集まっていました。
知っている顔がひとりいました。
Iさんです。
8年前にお目にかかったことがあるからです。
近くにいる人たちに向かって自己紹介をしました。
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