お寿司屋さんは大変流行っているお店のようでした。
店の前に行列が出来ています。
その人たち向けのストーブまで用意されていました。
私の近くに、私と同じ背丈の方がいたので、
「あの、どなたさまでしたか?」
と尋ねました。
ところが、応えはありませんでした。
周りが賑やかだったので、聞こえなかったのかなと思いました。
会が始まれば自己紹介があるから、そのとき分るだろうと思いました。
流行っているお店のようで、時間ピッタリに始まって
時間ピッタリに終わるようになっていると連絡がありました。
我々の宴会会場は、3階だということです。
8年ほど前のプライベートな会合でお会いした方が
Iさんの他に2人ほどいました。
ひとりは、Wさんです。
私の記憶違いかもしれませんが、
ある新聞社の論説委員をされていたと聞きました。
もう一人は、お名前がYさんだと記憶しています。
会社を経営していると聞きました。
これも、あとで自己紹介のときに分ると思いました。
クラス会が始まりました。
司会はIさんです。
テーブルごとに賑やかな会話が弾みました。
こうした自由な話し合いの時間をたくさんつくってくれました。
そのうち、
Iさんが指名して自己紹介を兼ねて、現況報告をすることになりました。
少しずつ、高校時代の記憶が蘇ってきました。
どの同級生もわずかですが顔に面影が残っていました。
同級生の自己紹介・現況報告を聞きながら、
卒業アルバムを事前に見てくれば良かったと後悔しました。
私を含め、
まだ現役で働いている方が数人いました。
現役の方は、自営業の方がほとんどでした。
また、癌などの病気で大きな手術をされた方もいました。
私の隣の席に座った方は、外で名前を尋ねた方です。
ところが、その向こうに座ったK・Iさんが
「H先生」と呼んだので驚きました。
私は、恩師のH先生を同級生だと勘違いして、
お名前を聞いてしまったようです。
自己紹介・近況報告の番がまわってきました。、
H先生がお若くて、同級生と間違えてお名前を尋ねた失敗を話しました。
そうすると、皆さんも恩師H先生の若々しいということを口々に話しました。
そこで、自分の失態が少しやわらぎました。
クラス会に出席できなかった級友の近況がIさんから報告がありました。
そのあと、亡くなった級友の死を悼んで、全員で黙とうをしました。
会が終わって、高校跡地(かなり以前、私達の通っていた高校は、
都立高校再編でなくなっている。)を見に行こうというグループと
喫茶店でもう少し話をしようというグループ、
その場でさよならをするグループの3つに別れました。
私は、真っ直ぐ家へ帰ることにしました。
駅の改札口で、真っ直ぐ帰るYさんと一緒になりました。
Yさんは川越に住んでいると言っていました。
私と同じように
家までの時間が随分かかるようなので、今から帰るようです。
家へ帰ってから、さっそく高校時代のアルバムを括ってみました。
自己紹介のときにメモってきた同級生の名前を、アルバム写真で確認しました。
50年前の記憶が新たに幾つか蘇ってきました。
アルバムを見ていると、この日はお会いできなかったけれど、
お会いしたかった思う同級生が数人いました。
特に、親しくしていたUさんとは個別にでも会いたいと思いました。
多分、Uさんが会ってくれないような気がしました。
彼についての情報は、かなり前に埼玉県に住んでいると言う情報ぐらしか持っていません。
今のところ、確かめるすべもありません。
<クラス会>終わり |