錦眼鏡余話1:No6 
都会地撮影:その1

友人のSさんが
「11月25日までに、5作品の写真を用意しなければならないんだ。」
と、ため息交じりにつぶやきました。
「毎月、5作品を用意するの?それは大変だね。
枚数が多いと。。。最後は、駄作でもいいと言ういい加減さを
うむことにならないかね。」
私がこたえると、
「いい写真の撮れるところへ連れて行ってくれない?」
ということで、私はSさんと一緒に都会の風景を撮りにでかけることになりました。

問題は、当日の天気です。
風景の写真は、抜けるような青空のもと、あふれる陽光の中で
写真を撮りたいものです。

いよいよ決行の日。。。天気予報は「曇りから晴れ」。
あとは、天に運をまかせるしかありません。

午前中は、曇り空でも影響の少ない「芝の増上寺」を選びました。
ここには「千躰子育地蔵尊」があります。
「千躰子育地蔵尊」とは、子育て安産を願うとともに、
子どもの無事成長と健康を願って安置した地蔵尊のことです。

昨年、増上寺を訪れた時に偶然「千躰子育地蔵尊」に巡り会い、
いつか写真におさめたいと考えていました。
Sさんは、気に入ってくれるかわかりませんが、
ここはまず自分の判断を押し付けることにしました。



ずらり並んだ子育地蔵尊。。。赤い帽子とよだれかけ。。。
プラスチックの色鮮やかな風車が飾られています。
子育地蔵尊の安置は、昭和55年頃から始まったそうです。
すっかり日焼けした(色が黒く逞しくなった)地蔵尊もあります。

途中で休憩をしてから、次の目的地「旧芝離宮恩賜庭園」へと向かいました。
入場料が大人150円でしたが、65歳以上は70円でした。
都会地の中に、こんな静かな場所があるのかと思えるほど、
庭園の中は静かでした。
参観者もそれほど多くなく、池の周りを散策しながら、
曇り空のもと、時どき立ち止まっては撮影をしました。
天候が良ければ、色鮮やかな庭園風景が撮れたとおもいますが、
曇り空だったので、期待は薄いです。



池の中に島がありました。
カモなどの野鳥が群れて休んでいました。
小さな岩の上に、1匹だけ鵜がいました。
辺りをきょろきょろと見まわしていました。
望遠で撮ることにしました。
ぶれないように、しっかりと腕を固めて撮りました。
更に、大きな岩があったので、その上にカメラを固定するようにして
数枚撮りました。
もう少し、鵜が近いと絵になる感じがしました。
遠すぎて、鵜の表情が分かりません。

早々に「旧芝離宮恩賜庭園」を切り上げて、お昼にしました。
お昼は、霞が関センタービルの地下のレストラン街へ出かけました。

午後からは大きく移動して、レインボウブリッジを歩いて渡りながら
橋や都会地の風景を撮影していきます。

<都会地撮影:その2>へ続く

(2011年11月16日)