錦眼鏡余話1:No7 
都会地撮影:その2 

昼食が終わって、電車で移動です。
浜松町から新橋まで山の手線に乗りました。
新橋駅から「ゆりかもめ」で芝浦埠頭駅へ行きました。
芝浦埠頭駅からレンボーブリッジの遊歩道までは、歩いて6分ほどです。

首都高の橋げたの横を通っていくと、遊歩道の入り口がありました。
エレベーターでのぼって、歩き始めようとすると、
以前、Tさんと来た時と周りの景色が違います。

立ち止まって、しばらく考えました。
思い出しました。。。遊歩道は2本あるということを。
サウスルートの「お台場側」と、ノースルートの「晴海側」です。
今、立っている側はノースルート(晴海側)のようです。
Sさんにどちらを歩くか相談しました。

高層ビル群がよく見えるサウスルートの「お台場側」を歩くことにしました。
利用したエレベーターを降りて、逆側のエレベーターへ回りました。
レインボーブリッジの遊歩道は、全長1.7キロだそうです。
二人で歩き始めました。
遊歩道のすぐ脇を、車が高速で走っています。
絶えず、橋が揺れているのを感じながら歩きました。
「ゆりかもめが橋の真ん中を通っているんだ。」
Sさんが通り過ぎていく「ゆりかもめ」を見つけました。

しばらく歩くと、展望台に出ました。
展望台は、遊歩道が橋の橋脚を巻くように車道から外れ、
海に突きでた所にあります。
見晴らしがいい場所です。
そこで、写真を撮りました。
目の前には、2色に塗られた東京タワーがビルの谷間から首を出しています。
今日は天気が良くないために、都会の高層ビル群が霞んでいます。

更に歩いていくと、中央の展望台に出ました。
この展望台では、6年ほど昔、
映像クラブ会員のTさんと、レンボーブリッジの係員に叱られたことがあります。
遊歩道入り口で、「カメラの三脚は使用禁止」と言う張り紙を読んだにもかかわらず、
人通りがないことをよいことに、二人で三脚を堂々と広げて撮影をしていました。
突然、制服を着たおじさんが出てきました。
「ここは三脚禁止ですよ。入り口の張り紙を読んだでしょ。」
「はい、読みました。」
「ダメじゃないか。通行人の妨げになるから、三脚は使用禁止です!」
「申し訳ありません。」

苦い思い出です。

今度は、三脚を広げないで撮影をします。
「スカイツリーが見えるぞ。」
Sさんが指をさしました。
隅田川沿いに新しいビル群が林立しています。
そのビル群に負けじと背比べをしている東京スカイツリーが
霞んだ空をバックに見えます。
「天気がよくないなあ。。。もっと天気の良い日だといいんだがな。」
最後は溜息になってしまいました。
最後の展望台から、橋は大きくカーブをしています。
ここも写真になるところです。
身を乗り出すように、何枚かの写真を撮りました。
写真を撮りながら。。。天気がいまいちだなと、何度も何度も思いました。
橋を降りると、そこはお台場海浜公園になっています。
この船溜まりみたいな静かな海には、
夏の宵、提灯をつけた納涼船が隙間なく並びます。

人口の渚が広がり。。。ビル群の間から観覧車も見えます。
この観覧車を狙った夜景の写真もいつか撮りたい風景です。

公園内のトイレで、用を済ませてから帰ることにしました。

友人のSさんと、
今度は、高層ビル群と江戸情緒の残る深川、浅草あたりを
撮影したいものだということを道々話しながら帰りました。

えっ、まっすぐ帰ったかって?
拝島で反省会と称して、焼き鳥屋で1杯やって帰りました。

(2011年11月16日)