錦眼鏡余話1:No23
フエ・ホイアンの旅:その10
 
 
ホテルから午後2時30分にダナンの飛行場へ向けて出発するので、
2時にホテルへ戻りました。
フロントの椅子に腰かけ休んでいると、
欧米系の宿泊客が5名ほど、大きな荷物を持ってやってきました。
どうやら、ご夫婦とその子どもたちのようです。
子どもたちと言っても中・高校生ぐらいです。


ホテル所有の大きなワゴンが入口にやってきました。
この家族とワゴンに乗るのだろうと思っていたら、
ワゴン車には私達ふたりだけしか乗りませんでした。


ワゴン車は、来た道と違う道路を通って飛行場へ向かいました。
ホイアンの市街地を避けて、郊外の広い道路を
走り始めました。
運転手は、ベトナム流なのか、クラクションを盛んに鳴らし
60キロから80キロのスピードで走りました。


ダナンの飛行場へは3時30分頃到着しました。


私達は、真っ直ぐ搭乗カウンターに行って。。。
Iさんが
アオザイを着た空港の案内女性に
英語で
ホーチミン行きのフライト受付はどこか」
と聞きました。
そうすると、女性は、
「カウンターはここだが、あと30分ぐらいしてから
受けつけます」
と教えてくれました。


仕方がありません。
私達はロビーの端にコーヒーショップがあったので、
そこで時間を潰すことにしました。


私は待っている間に、お土産を買うことにしました。
「ベトナム紙幣(ドン)」は使い切ったのですが、
まだ米ドルがかなり残っています。
売店の女性は、片言の英語しか話しませんでしたが、
お互いに身振り手振りで、意思を伝え合いました。


私は、食べたこともない食料品を選びました。
黒胡麻のまぶしたものと白胡麻のまぶしたものを選びました。
(家では、黒胡麻の食べ物は好評でした。硬い食べ物でした。
歯を欠かないように気をつけて食べました。)


また、お茶のようなものを選びました。
(家に帰って飲むと、中には、クコや松の実、ジャスミン花や
名も知らぬ草の葉など
10種を超える種子や
植物が入っていました。
お茶のようにして飲むと、甘いのでびっくりしました。)


剥いた海老の乾燥物を選びました。
店員さんが、これは値段が高いですよと注意し
てくれました。
(剥き海老は、妻が一番喜んだお土産でした。
こんな立派な剥き海老を
見たことがないと。。。喜んでいました。
娘たちにも分けてあげたいと
言っていました。
それなら、もう一袋余分に買ってくればいいなと
思いました。。。残念!)


時間が来たので、
カウンターに並び、荷物を預け
ボーディングチケットを受けとりました。
国内線なので、検査も簡単でした。
中に入ってから出発まで2時間も時間がありました。


夕食はホーチミンで食べようということなので、
軽食をとることにしました。
隣りのベトナム人が食べている麺がおいしそうなので、
同じものを注文しました。
お土産屋さんをぐるっと見て回りました。
Iさんがアイスクリームを買ってきました。
ふたりでベンチに座って食べました。


ようやく、出発です。
飛行機の窓から、雲海に沈む夕日を見ました。
カメラで夕日を写しました。
あっという間に、夕日は雲の中に吸い込まれました。



ホーチミンの空港からキムドホテルまでタクシーです。
キムドホテルは、ホーチミン市の繁華街にあります。
タクシーが繁華街へ入っていくと、とんでもない光景が
私達の目に飛び込んできました。


道路にはモーターバイクと自動車の洪水です。
特に、モーターバイクの多さには、圧倒されました。
我々の乗ったタクシーに接触しそうな距離を、モーターバイクが
2人乗り、3人乗りで通っていきます。
道路の両端や中央分離帯に、きらびやかなイルミネーションが
光っています。
そのにぎやかなこと、派手なこと。。。
大通りごとにイルミネーションが違って
いることに気がつきました。


最もにぎやかな繁華街へ近づいたようです。
大きな交差点で、タクシーは突然停まりました。
ここから先は、歩行者天国のようになっています。
タクシーの運転手は、
「ホテルは近いから、歩いて行きなさい」
と言っているようです。
料金を払って。。。Iさんと歩き始めました。
歩道も車道も、人、人、人の波です。

キムドホテルがどこにあるか分かりません。
制服を着た人に尋ねたら、指をさして教えてくれました。
ホテルは、20mぐらい先にありました。
無事キムドホテルに到着し、まずは一安心でした。

「フエ・ホイアンの旅」:その11へ続く