錦眼鏡余話1:No19
フエ・ホイアンの旅:その6
司馬遼太郎の「街道をゆく:25
」の「中国・?(びん)のみち」を
30分ほど読んでいると眠くなったので眠りました。
ところが、夜中の12時に大きな音で目が覚めました。
ドンドンドンと鈍い大きな音がしてきました。
Iさんも目覚めました。
ふたりして、何の音だろうかと原因を探りました。
初め、何の音か分からず、少々混乱しましたが、
新年の打上げ花火の音だと分かり安心しました。
15分ほど続いたようです。
それにしても、大きな音でした。
この日は、朝4時ごろから目覚めてしまいました。
隣りのベッドのIさんは、すでに目覚めていました。
そこで、ふたりで今日の予定を確認し合いました。
汽車の乗車券を見ると、発車時間は10時50分になっていました。
朝がゆっくりなので、のんびりと支度ができます。
朝、6時から朝食が食べられます。
早朝
6時5分に食堂へ行くと、すでに2人の宿泊客がいました。
バイキングなので、
野菜を多く食べようと思いました。
トマトやレタス、ポテト、コーン、チンゲン菜などの野菜を
大きな皿にいっぱいに盛りました。
果物もドラゴンフルーツやパッションフルーツ、パイナップルなど
たくさん食べました。
(ホテルはフォン川の畔にあり、庭からの景色が
大変良いホテルです。)
部屋に戻り、洗面・トイレを済ませ、チェックアウトの準備です。
昨夜のうちに荷物の整理ができていたので、すぐに終わりました。
出発まで少し時間がありました。
玄関やフロントをブラブラと散策しました。
(ホテルの庭園は、よく管理されていた。夏はここで、夜景を
楽しみながら食事でも
するのでしょうか。)
9時30分にチェックアウト!
前日に頼んでおいたタクシーでフエ駅へ向かいました。
7分ほど乗ったら駅でした。
メーターを見ると、3.7となっていました。
3万7千ドンかな?そのようです。
友人のIさんが、ドンで細かいお札を持っているというので、
運転手さんにタクシー代を払ってもらいました。
Iさんは、5万ドンを支払いました。
おつりの1万3千ドンは、チップとして渡したようです。
Iさんに2万5千ドンを借りたことになりました。
駅構内の椅子に腰かけて、改札を待つことにしました。
しばらくすると、乗客らしい人が段々増えてきました。
10時20分、ベトナム語の放送がありました。
放送と同時に、人々が改札口へ動きました。
Iさんと私も荷物を持って、列に並びました。
Iさんが駅員さんに乗車券を出すと、
「ノーチェック」だと言われました。
この乗車券の改札は、まだらしいです。
5人ほどいた欧米系の人々は、まだ椅子に座っていました。
我々も、元の場所に戻って待つことにしました。
私は退屈したので、駅の売店をのぞいたり、
カメラを持って駅前の風景を撮ったりして、時間を過ごしました。
外は、弱い雨が降ったり止んだりしていました。
歩いている人はほとんどいません。
人々は、モーターバイクで移動しているようです。
今日は雨が降っているので、モーターバイクの人は、
ベトナム独特?のレインコートを着て運転をしています。
カメラを向けて通りすがるモーターバイクを写真に撮りました。
(色とりどりのレインコートを着て、モーターバイクを走らせている。)
カラフルなレインコートを着ている女の人もいました。
女の人は、
こんなところにもお洒落な気持ちがあるんだなと思って、
ひとり笑ってしまいました
。
(二人乗りの場合、後ろの人は運転手のレインコートを頭からすっぽり被っている
ことが多い。前が見えなくて大丈夫なのでしょうか。見ているほうがドキドキする。)
10時40分ごろ、再び放送がありました。
欧米系の方々が動きました。
急いで、荷物を持って列に並び乗車券を出すと、
乗車券に
丸い小さな穴があけられました。
ホームに出ると、ホームは日本の駅のように高くなっていません。
地面と同じ高さです。
線路をはさんで、向こう側とこっち側に人が待っています。
人が待っている場所がホームなんだと思いました。
さて、ダナンに行く我々は、
どっちのホームで待てばいいのか
分かりません。
迷っていると、
欧米系の旅行者の中の太った女性が、改札口へ戻り、
ダナン行きはどっちのホームか聞きに行ってくれました。
手前のホームだということが分かりました。
ところが、今度は長いホームのどこで待てばいいのか分かりません。
Iさんが駅舎の上に「Coach:1.2」と書かれたボードを見つけました。
私達の乗車券には、「Coach:1」と印字されています。
ここで待てばいいのだということが分かりました。
「Coach」は、客車という意味です。
左から列車が入ってきました。
列車は向こうのホームに停まり、乗客が降りました。
ホームに降りた乗客が線路を横切って、改札口へ歩いていきます。
大きな荷物を持った人、赤ちゃんを抱えた人などもいます。
乗客は降りた場所から線路を横切って、
こちらのホームへ歩いてきます。
そのうち、ダナン行きの列車が汽笛を鳴らして右から入ってきました。
フエ駅ですれ違うようです。
鉄道は単線だということが分かりました。
汽笛を鳴らして入ってくる列車の前を横切る人がいます。
駅員さんが笛を吹いて、大声で何か言っています。
動作から見て、「早く渡れ」と指示をしているようです。
慣れているのか、迫ってくる列車の前を悠然と渡る人もいます。
列車はゆっくりとホームに停まりました。
私達の前に「Coach:1」の客車が停まりました。
他の客車は、乗り降りは済んだようですが、
私達が乗ろうとする客車
から次々と人が降りてきます。
ようやく降りる人がいなくなったので、今度は乗る人の番です。
ホームが地面の高さなので、大きな荷物を持っている女の人は、
男の人に荷物を列車に積んでもらってから乗り込んでいました。
私も、
キャリーバックを持って乗るには一苦労でした。
階段は3段。。。横に垂直の手すりがついています。
右手で手すりを握りながら、
列車の床面まで
左手1本で
キャリーバックを持ち上げました。
<フエ・ホイアンの旅>:その7に続く