錦眼鏡余話1:No15
  フエ・ホイアンの旅:その2  
 
ベトナム航空は、北ウィングにあります。
そのため、成田エクスプレスは終点で降りることになります。
駅到着は、時間通りの7時56分でした。

駅のホームからエスカレーターに乗って4階へ。。。
いや、私はひたすら友人Iさんの背中を追って歩きました。
途中、受付でベトナム航空のカウンターはどこかと聞きました。
受付で教えられた「C」へ行くと、長蛇の列!
行けども行けども、列の最後尾になりません。
ようやく、列の最後尾にたどり着きました。
これでは、カウンターへたどり着くまでかなり時間がかかりそうです。
フライトの時間までに手続きが終わるか心配になってきました。
「なんで、こんなに乗る人が多いのかな?」とつぶやくと、
友人のIさんは、
「9時30分発のホーチミン行きと一緒だからでしょう。
また、旧正月で国に帰るベトナム人が多いのだと思うよ」
と心配はしていないようです。

私には、ここで一仕事があります。
Iさんにキャリーバックを預けて、
「海外でも使えるドコモの携帯」を受け取りに行くことです。
海外でも使える携帯は、前もって予約をしてあります。
二人がベトナムではぐれたら携帯で連絡を取り合うことにしました。
Iさんの携帯は、海外でも使えるものだそうです。

携帯は1週間ほど借りて、約3000円ちょっとです。
ただ、携帯をなくしたり水没させたりすると、高額の料金で
弁償しなくてはなりません。

携帯は、北ウイングの「荷物預り所」で受け取ることになっています。
ところが、「荷物預り所」を探すのに15分ほどかかりました。
ようやく「荷物預り所」を見つけました。
「荷物預り所」には、お客さんがいませんでした。
そこで、「荷物預り所」の若いお兄さんにお願いして、
私の携帯のシム(SIM)カードを「借用した携帯」の中に入れてもらいました。
こんなカードが携帯に入っているなんて、私は初めて知りました。

列に戻る途中で、朝食のサンドイッチとお茶を買いました。

急いで列に戻ると、列の長さがずんと減っていました。
サンドイッチを頬張りながら、
「随分、列が短くなったね」
と、Iさんに話しかけると、
「9時30分のお客だけが、先にカウンターへ行ったから」
と答えました。

サンドイッチが食べ終わると、タイミングよくカウンターへ移動となりました。
荷物を預けボーイングチケットをもらうと、時間は9時20分です。
手荷物検査を受けてから。。。入国審査の列に並びました。
これも、簡単に終わりました。

ベトナム・ハノイ行き:VN311は、16番ゲートから乗ります。
搭乗時間9時40分までに少し時間があります。
急いで、妻に携帯から電話をしました。
「これから飛行機に乗るね。ベトナムから帰ってきたら
成田から電話をするよ。」
電話が終わってから、
自分の携帯とドコモから借りた携帯の電源を切りました。

機内の座席は窓際でした。
ハノイ着が現地時間の午後2時20分です。
日本とベトナムとの時差は、2時間だそうです。
出発時間は日本時間で10時です。
これは、現地時間で8時になります。
数えると、フライト時間は6時間20分です。

飛行機は飛び立つと、ぐんぐん高度を上げ、すぐに雲の中を通過しました。
このとき、機体が少しぐらつきました。

次に、飛行機は雲の上を安定飛行に入ったようです。
私は、飛行機から雲を見るのが好きです。
刻々と変わる雲の表情を、子どものように
飽かず眺めていました。
リュックの中からカメラを出して、雲の表情を撮ることに
しました。
国際線の飛行機に乗ると、食事が出ます。
今回も乗ってしばらくすると、昼食が配られ始めました。
私は赤ワインをもらいました。
早起きしたので眠いので、ワインを飲めば眠れると思ったからです。
ところが、眠ることができませんでした。
これから始まるベトナムの旅で、少々興奮しているようです。

搭乗口でもらった朝刊を広げたり、音楽を聴いたりしていましたが、
隣に座っているIさんとハノイに着いてからの行動を確認することにしました。

「ハノイーフエ」間の飛行機は、ハノイ発20:10です。
待ち時間が約4時間もあります。

着いたら、すぐにローカル線のカウンターを探すこと。
できれば、早いうちに搭乗手続きを済ませたいこと。
軽い食事をとること。

ベトナムはハノイの飛行場に無事着きました。

私は、何回経験しても、入国審査と出国審査は少し緊張します。
今回も、緊張しました。
私の直前の人が、手続きに長い時間かかっていたので、他の列に移りました。
他の列から見ていたら、その人は制服を着た係員に他の場所へ
連行されてしまいました。
何があったのだろうかと考えているうちに自分の番になりました。
入国審査も無事終わり、荷物も受け取りました。

フエの飛行場は、小さな飛行場で、国際線と国内線が左右に並んでいました。
建物内の様子が把握できたので、
ドルをベトナム紙幣:ドンに両替することにしました。
とりあえず、米ドル100ドルをドンに替えました。

ベトナムの旅行は、ドンの数が大きいので、ドルや円に換算するのに一苦労です。
Iさんから、次のように教えてもらいました。
ドンを円にする⇒0を3つ取って、4倍すると円になる。
具体的には、
50000(5万ドン)ドンなら、0を3つ取って。。。50になる。
これに4を×(かける)と。。。200円となる。
つまり、5万ドンは、2百円ということになります。

次に食事にすることにしました。
ところが、レストランなど見あたりません。
しかたがありません、コーヒーショップのようなところで、
ハンバーガーにコヒーを食べることにしました。
〆て98500ドンでした。
日本円なら、約400円でした。

食事をしながら、ドコモから借用した携帯が使えるかをテストすることにしました。
まず、電源を入れました。
しばらくすると、携帯の時計が現地時間に変わっていたのには驚きました。
お互いの携帯が使えることを確認できました。

これで、迷子にならなくて済みそうです。笑

(2012年2月7日記)

「フエ・ホイアンの旅:その3」へ続く