我が家に、1匹の猫がいます。
雌猫で、名前は「ミー」と言います。
ミーは、
わが家に来て昨年の10月で17年目となります。
今年は18年目です。
インターネットで、猫の実年齢を調べてみると、
18年目の猫は、87歳とありました。
来年は90歳を超えます。
結婚して、家を出ていった下の娘が学生時代、
大学の構内で捨てられていた猫2匹を拾ってきました。
2匹とも、手のひらに乗るほど小さな猫でした。
そのうちの1匹がミーです。
もう1匹は、お兄ちゃん猫のジローでした。
ジローは雄猫で、大きな猫でした。
ジローは3年前に口内の癌で亡くなりました。
そのとき、私は小笠原へ単身赴任していました。
妻がジローの看病をしました。
今でも、妻は涙なくしてジローの話が出来ません。
12月10日のジローの命日に、二人でジローの
お墓参りをしてきました。
今日は「ミー」のお話をしますね。
ミーは、すっかりお婆さん猫になりました。
いちにち中、寝てばかりいます。
外へ行くことも滅多になくなりました。
今年の冬はとりわけ寒いようです。
私も5年ぶりの東京の寒さが身に応えます。
ミーは、炬燵の中やストーブの前、日の当たる場所と
暖かい場所で寝てばかりいます。
夜は、ワイフと一緒の布団にくるまって寝ています。
寝る前には、必ず餌を食べ水を飲み、トイレを
済ませてから2階へあがります。
私はほとんど、その時間寝入っていて分かりません。
朝早く、ミーが鳴くときがあります。
餌が食べたいときか、水が飲みたいとき、またはトイレに
行きたいときです。
布団の中で、鳴くときは餌のおねだりです。
妻が用意したカリカリや缶詰を与えます。
ミーは、なんと寝たまま食べるのです。
「おい、ミーちゃん、寝たままはお行儀が悪いですよ」
ミーが部屋の入口のところへ出て行って鳴くときは、
水かトイレです。
このときは、私の出番です。
寒くないような格好をして、ミーと一緒に階下へ行きます。
トイレなら、階段を降りて左にある玄関へ向かいます。
ミーは、ジローと違いトイレが下手です。
お尻が充分にトイレに納ままる前にオシッコをしてしまいます。
そこで、
トイレまわりを汚さないように、私がタイミングよくトイレの中に
押し込みます。
トイレが済むと、今度はお風呂場へ行きます。
お水を飲みにです。
10月頃から、ミーはぬるま湯を欲しがります。
猫はぬるま湯が大好きなようです。
給湯器の電源をオンにして、ぬるま湯が出てくるまで待ちます。
ときに、ミーは待ちきれずに鳴いて催促をします。
小さな洗面器にたっぷりと、ぬるま湯を張ってあげます。
床が寒いとかわいそうなので、足ふきマットを敷いてあげます。
そんなことをしている自分を、過保護しているなあと思っています。
ミーは長々とぬるま湯を飲みます。
その間、私はじっと寒いお風呂場の中でお付き合いです。
(2012.1.18)