■ 八女茶の特徴 ■

福岡県で生産するお茶は「福岡の八女茶」あるいは「八女茶」と呼称されています。
八女茶は一番茶の摘採が4月下旬に始まり、5月上旬に最盛期となります。
二番茶が6月上旬から6月下旬、三番茶が7月下旬から8月上旬に摘採されます。
福岡県では8月上旬までに三番茶の摘採が終われば、秋の生育停止期までに越冬する枝葉が充実し硬化します。
平坦部の茶園は8月上旬までに三番茶の摘採が可能となるが、二番茶まで摘採して三番茶を摘採しない茶園がほとんどです。
この理由としては、秋整枝面の芽数を少なくし枝葉を大きくしっかりしたもの(芽重型)としたほうが、芽数が多く小さい枝葉の芽(芽数型)より、一番茶の品質がよくなるからです。
芽重型の芽を摘採したら、よく蒸し(深蒸し)てお茶を作ります。
出来上がったお茶を急須で淹れるとグリーンになり「あまくてコクがあり旨みの強い美味しいお茶」が八女茶の特徴です。
また、福岡県は高級玉露の産地として知られていますが、玉露は八女市山間部の黒木町、上陽町、星野村で生産されています。
玉露の被覆は化学繊維で織ったネットが多くなっていますが、八女の伝統本玉露は昔ながらの稲わらを使用して被覆を行っており、全国茶品評会で10年連続で農林水産大臣賞と産地賞を獲得しています。


■ おいしいお茶の淹れ方 ■

お湯を沸かす場合は、2〜3分位沸騰させてください。
汲み置きの水を使用されますと更においしくなります。

茶 種 人 数 分 量 湯の温度 湯の量 浸出時間
玉 露 上 3人  10g(大さじ2杯) 50℃ 60cc 150秒
玉 露 並
玉露白折上
3人  10g(大さじ2杯) 60℃ 60cc 120秒
煎 茶 上
 玉露白折並  
3人
  6g(大さじ軽く2杯) 70℃ 180cc 120秒
煎 茶 並
 白 折
  
5人 10g(大さじ2杯) 80〜90℃ 450cc 60秒
番 茶
 玄 米 茶
  
5人 15g(大さじ3杯) 熱湯 650cc 30秒