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大玉黒スイカの栽培栽培記録(5年目 2018年

 今年5年目は黒大玉スイカに挑戦してみたいと思います。
近年は(でんすけすいか)などの黒皮スイカが注目されていてお店でも高値で売られているので気になっていました。 何とか収穫できればよいのですが。栽培が楽しみです。 
 栽培方法は今までと基本変わらないと思うので大まかにまとめて記録していきます。

大玉黒スイカ・大魔神 小玉・大玉
(大魔神という品種の黒皮を2株買ってきました。今回はこの2株をメインに記録して行きます。 小玉は(紅しずく)2株と例の失敗しにくい(赤小玉)1株の3株。今年は大・小玉合わせて計5株栽培します


        スイカ栽培開始

5月25日                                               大玉小玉5株定植
気候はまだ肌寒いですが例年通り5月末に定植しました。 マルチとビニールをかけているので朝晩の寒さはしのげると思います。
5月28日                    定植3日後
まだ温度が低いせいか苗も弱々しいで。
6月1日                   定植1週間後
定植後一週間が経ちましたが、苗の根がつきそうにないので心配です。
6月1日                   追加購入
小玉スイカの苗が特に良くないので、念のためビックポットに入った(紅しずく)苗を追加で1株買ってきました。ビックポットに入っているだけあって根も丈夫で葉も青々と立派な苗です。既に花まで咲いています! ビックポットは小さいポットより割高の苗ですが、そのかわり立派なスイカが収穫できそうです。
6月4日                                                  温度管理        
昼間30℃近くありましたが、ビニールの中は午前10時前で既に40℃を超えています。暑くなりそうな日はビニールの両サイドを開けないと、直ぐに温度計のMAX50℃を振り切るので油断ができません。中はサウナ状態でビニールは曇っています。苗も暑さで弱っている感じがします。夜は夜でまだ寒く、この時期は温度管理が大変です。
6月22日                   黒大玉開花 小玉も順調に成長中
ビニール外し 成花(大玉黒スイカ)
蔓も長く伸びてきたのでビニールを外し、畝の横に水がたまるので板を敷きました。 黒スイカの成花も出てきました。 見た目は普通のスイカの成花と変わらないです。
7月7日                                           大玉黒スイカの台木から芽
接木苗の台木から芽が出て葉が大きくなっています。カボチャの葉に似ているのでカボチャの苗が台木のように思われます。このままにしているとメインのスイカ苗の成長を妨げるので切取りまました。5年目の栽培で初めて台木から芽が出ました。 ※接木苗とは:育てたい植物の苗(穂木=ほぎ)を、別の品種の苗(台木=だいぎ)に接いだ苗のこと、このような苗は病気や連作障害に強くなります。スイカは特に連作に弱いので店で売っているスイカ苗のほとんどは接木苗です。
7月11日              大玉黒スイカ着果後の目印
着果した可能性があるので目印を付けます。まだ普通のスイカと見た目に違いがないです。この時期辺りから成花が多く咲き始めるので、毎朝人口授粉作業が日課です。
7月18日              大玉黒スイカ着果後6日
黒スイカっぽくなってきています。スーパーボウル位の大きさになったので追肥をしました。
7月22日                蔓枯れ病の兆候 消毒
根元の葉が枯れ始めているのが気になります。去年の炭素病の件もあり、病気してから消毒しても遅いので今年は早めに消毒剤(ペンレート)を散布しました。
7月23日                   大玉黒スイカ 紅しずく
完全に黒スイカになっています。しかも日に日に大きくなります。 今後が楽しみ。 追加で買ったビックポットの紅しずくは凄く順調で良いスイカが収穫できそうです。
7月28日              大玉黒スイカ着果後2週間目 7月29日                     間引き
店に売っているような高級感のあるスイカになっていています。 着果後2日位の黒スイカ。 もう時期が遅く他のスイカの成長に影響するので取りました。
7月29日                                            紅しずく・10日目位で割れる
着果後10日位のスイカが割れました。 6玉以上も生っている株なので間引きするのに都合は良かったです。 まだ10日位だと中は白いですね。
8月1日               大玉黒スイカ3週目
4日前よりまた大きくなってきていますが、店のに比べてまだまだ小さいです。7キロ以上のを1玉でも取れる事を目標にしているのですが、収穫まであと1か月位ってとこです。
8月2日                                                    間引き
一株に5個以上生っていて、余り多すぎるとスイカの成長に影響するので間引きしようと思ったのですが中々その作業が難しく、どれを残しどれを切取るかの判断ができず。少し切り取ったのですが途中で断念しました。栽培中にスイカが割れたり腐ったりするトラブルも考えられるので保険のためじゃないですが取り合えずそのままにする事にします。
8月7日                                                大玉黒スイカ
着果後4週間ぐらい経ちました。 黒スイカの初収穫まであと3週間程です。 大きいのはサッカーボール位です。大玉ではまだ小振り。気温も低くなっているので心配です。
8月9日                    炭そ病の襲来 去年7月30日 炭そ病
今年も去年と同じように炭そ病にかかってしまっています! 9日の昼間は問題なかったのですが、その日の夕方見に行くとこんな事になっていました。気がついて直ぐに消毒剤(ペンレート)を散布しました。これで収まってくれれば良いのですが。ここ数日は湿度が高いので(炭そ病)にかかりやすくなっているのかもしれません  ※右は去年写真
8月12日               大玉黒スイカ間引き 断面・着果後約20日
形も不恰好で成長するのが難しそうなので切取りました。 20日近く経っています。まだ白い部分が多いですけど赤くなってきています。
8月17日                                      今年スイカ初収穫・着果後36日目の小玉すいか(紅しずく)
※保存作業時に画像を上書き保存してしまい前の画像が削除されてしまったようです。
今年初収穫。重さ3.4キロ。去年の小玉スイカは3キロが最大で既に去年を超えました。 今年初なので恐る恐る切ると色も赤々と良く、瑞々しい。味・甘み良く安定しています。
8月18日                                                大玉黒スイカ
※保存作業時に画像を上書き保存してしまい前の画像が削除されてしまったようです。
黒スイカの初収穫もあと少し。 初収穫の予定は10日後の8月28日。 初収穫予定スイカ以外の大玉黒スイカも大きくなっています。計7個は収穫できそうです。
8月26日                                        大玉黒スイカ(大魔神)初収穫
予定より2日早いですが巻きひげも茶色いので収穫しました。着果から収穫までの期間45日(大玉黒スイカの目安は45日〜50日)。精算温度は約994度(目安は1000度〜1100度)。 ※精算温度:1日1日の平均温度を足していった数字。平均温度は気象庁のホームページを参考にしました。 形は悪いですがズッシリと重く、表面はツヤツヤで高級感があります。縦じま模様もうっすら見えます。重さは4.9キロでした。目標の7キロには程遠いです。
早速包丁を入れました。皮が固く切るのは大変です。切って開くと色も赤く美味しそうです。 食べてみると・・・第一印象は果肉が固く歯応えがあるなって感じです。ですが味は悪くなく甘みもあり美味しかったです。ただ収穫が早すぎたのかもしれません。個人的にはサクサクと歯応えがある感じが好きでした。 まだ5玉あるので収穫日を調整して次に期待します。
9月9日                過去最大の大きさのスイカを収穫
7.4キロのスイカを収穫。 目標にしていた7キロをクリア。右は野球の硬球ボール
9月16日                                                 着果から約50日目での収穫
45日目で収穫した時は早すぎたので、今回は約50日、精算温度約1100度になったのを収穫しました。収穫は適期だったと思いますが、サクサク感がなく甘みもいまいちです。

黒大玉スイカ(大魔神)2株のデータ
定  植:5月25日 道内での露地栽培ではこの時期が最適期(苗が大きくなる1か月ほどトンネル栽培)。普通の野菜の定植と変わらない
初着果:7月11日 多くは平均7月20日前後に着果する。この着果日からの計算だと収穫日はどうしても9月を過ぎる。
初収穫:8月26日 平均は9月7日頃収穫。
着果後:50日前後 黒大玉スイカは栽培期間が長いので50日頃の収穫でも食べ頃とはかぎらない。日照条件や温度によって変わるので、理想の収穫時を見極めるのが大変。
収穫量:9玉 平均4.5個なので家庭菜園なら丁度良いような気がします。プロの農家さんは大玉だと1株1個から2個ぐらいしかとらないようです。
収穫日:8月26日〜9月17日 小玉スイカだと8月以内に収穫できるものが多いですが、大玉だと時期外れの9月初旬から中旬ぐらいで、もう涼しくなった頃になってしまいます。
甘  さ:低 残念ながら肉質は固く甘みも今まで作ったスイカで一番少ない気がします。去年の大玉縞王マックスは今一でしたが赤大玉は凄く美味しかったので期待していたのですが・・・。
重  さ:3.1キロ〜7.4キロ 目標の7キロ以上1玉、6キロ以上1玉、4キロクラスが5玉と大きさに関しては良かったです。

2018年スイカ栽培の総評
 今年は初めて黒大玉スイカ(大魔神)の栽培に挑戦したました。計9玉収穫できたのですが、早すぎたり熟しすぎていたり底が腐っていたりと収穫時期を見誤る事が多く難しかったです。
 味も甘みが薄く美味しいスイカとは言いがたいです。着果して最も大事な8月は雨と曇りの日が多く日照条件に問題があったのかもしれません。
 ただ、見た目も黒大玉らしく目標にしていた7キロ以上の玉も収穫できた事は良かったです。果肉も真っ赤で気候さえ合えば美味しいスイカになるのかもしれません。

 小玉スイカの方もやはり例年より少し味が落ちる気がします。それでも充分美味しいスイカを収穫する事ができました。去年は3キロ以上が1玉だったのに、今年は9玉収穫できたのは驚きです。何故か今年はスイカが大きく育ちました。雨が多かったのが原因なのかもしれません。

 今回の黒大玉スイカ栽培、味はともかくスイカ自体は収穫する事ができたので成功とは言いがたいですがとりあえず良かったです。
 
 今回5年目をもってホームページでのスイカ栽培の掲載は一旦終了します。

 ※写真:右は黒大玉スイカ(大魔神) 左は小玉スイカ(紅しずく)

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