夏祭御発輿祭・夏祭御還幸祭

古老の言い伝えによると、都農神社の夏祭りには昔から御神輿が浜に渡御する儀式があり、その初めは神功皇后(八幡神の母神)の新羅遠征の折、祭神を御船に招請された旧事によるものと言われ、別名「浜下り神事」とも言われています。「浜下り神事」とは、土地の人々が小桶あるいは竹筒を持ち、浜に行く道筋で笹の葉を取り、海水で体を清め、海水と小石を小桶に入れて持ち帰り、神社の石段や玉垣に笹の葉を敷き、小石を乗せ海水を注ぎ、神功皇后の無事のお帰りを祈願したのが始まりだとされています。この風習は戦後は行われていませんでしたが、平成23年に復活しました。夏祭りに担がれる御神輿は、国幣社50周年を記念して大正11年に新調されたものです。