膀胱炎
   
@ほとんど細菌が原因です。大腸菌、嫌気性菌、変形菌、緑膿菌などが主な原因菌です。
感染経路:細菌の進入経路として上行性(尿道から膀胱へ)下行性(腎臓から膀胱へ)リンパ行性、血行性の4経路があります。
特に上行性感染が多く、それについては下記の通りです。
原因:尿停滞、膀胱病変、骨盤内充血、糖尿病、血尿、陰部の不潔、性生活、特にトイレに行く回数が少ない人、トイレを我慢しなければならない職種、水分摂取の少ない人に多く認められます。
症状:頻尿、排尿痛、残尿感、膿尿、血尿などが認められますが、通常発熱はありません。
合併症:腎臓にまで感染が及ぶと腎盂腎炎となり、激しい発熱が認められます。
治療:抗生物質、抗菌剤、水分の投与(点滴も含む)

Aその他の原因:結核菌、ウイルス、化学物質など
  簡単な食事指導
   
高血圧の人
@ 塩分1日10g以下(できればそれ以下)
A 低エネルギー食にする。(低カロリー食)
B アルコールを減らす。
LDLコレステロールの高い人
@ 飽和脂肪酸の多い食事を減らす。(動物性脂肪)
A 不飽和脂肪酸の多い食事を増やす。(植物油、魚油)
B コレステロールの多い食事を減らす。(肉、卵、バター、牛脂、ラード、カステラ、ケーキ、ドーナッツ、イカ、わかさぎ、うなぎ、あなご等)
C 淡色野菜・緑黄色野菜を多く摂る。
中性脂肪の高い人
@ 低エネルギー食にする。
A 高糖質食を減らす
B 淡色野菜・緑黄色野菜を多く摂る。
脂肪肝の人
@ 低エネルギー食にする。
A アルコール中止
B 低糖質食にする。
C 食物繊維を多く摂る。(海草、キノコ、コンニャク)
D 緑黄色野菜を多く摂る。
糖尿病の人
@ 低エネルギー食にする。
A 低糖質食
B 食物繊維を多く摂る。
痛風の人
@ 肉類・魚介類の内臓を摂らない。
A アルコールを控える。(特にビール)
B 低エネルギー食にする。
C 緑黄色野菜を多く摂る。
D 食物繊維を多く摂る。
   仕事をする人の健康について(3管理の必要性)
   
仕事をする人の健康維持のためには、3つの管理が必要です。
それは、@作業管理、A作業環境管理、B健康管理です。
まず作業管理ですが、これは作業そのものが労働者の健康を害していないかをチェックする事です。例えば、物理的因子として紫外線、赤外線、レーザー光線、マイクロ波、電離放射線、重量物、振動工具などを取り扱う仕事、化学的因子としては、粉塵、化学物質、有機溶剤、金属を取り扱う仕事、その他としてパソコン業務、長時間労働、ストレス業務、細菌や病原菌等を取り扱う仕事などが健康に害を与えていないかを評価する事です
次に作業環境管理ですが、これは作業する場所の環境が健康に悪影響を与えていないかをチェックする事です。例えば、作業する場所の温度、湿度、採光、騒音、低酸素、高気圧、低気圧などです。
最後に健康管理ですが、これは健康診断、病院受診などで、健康状態そのもののチェックです。
上記3管理に問題があった場合の対策としては、まずは有害要因をいかに除去もしくは減らす事ができるかです。また健康に問題があった場合は、早期医療機関受診、食事療法、運動療法などが必要となります。
   鉄欠乏性貧血とは
   
原因は、慢性の出血による鉄欠乏です。そして鉄から作られるヘモグロビンが減少し酸素の運搬が障害されます。貧血の種類としては、赤血球の数はあまり変化せず、赤血球ひとつひとつのヘモグロビンが少なくなり、赤血球の大きさも小さくなる低色素性小球性貧血です。

原因
@慢性出血性:月経過多、子宮筋腫、胃十二指腸潰瘍、痔核などからの出血による鉄分の喪失
A寄生虫、鈎虫性
B急速な発育:幼児期、思春期、鉄分の需要が多くなる。
C鉄摂取の不足:離乳遅延、偏食、牛乳の摂取過剰(牛乳には鉄分が少ない、牛乳アレルギー)

症状
顔色不良、元気ない、イライラ感、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、異食症、舌粘膜萎縮、爪甲変化
   パーキンソン病とは
   
@振戦:手足がふるえる。A無動:動作が遅くなり、表情も乏しくなる。B歩行障害:すくみ足、こきざみ歩行などが特徴的症状です。        脳の変性疾患であり、病態としては、脳の神経伝達物質であるドーパミンの不足が原因と言われています。治療としては脳内のドーパミンを増やす薬剤が使用されます。