修理コーナー 

ここでは、私が色々なものを修理?した時に気づいたノウハウを記します。
壊れやすい部品の筆頭に、電解コンデンサゴムベルトがあります。
電子回路の故障の場合は、まず電解コンデンサの液漏れを調べます。
特に放熱板の近くなど熱くなる場所で液漏れしやすいです。
液漏れすると周囲の抵抗なども腐食して壊れている場合があります。
それと、電圧のチェックもします。
 


ゴムシートからゴムベルトを自作する
メカ系の故障の場合は、ゴムベルトの劣化によるものが最も多いです。
ゴムベルト一本で直ってしまう場合も多いですが、そのゴムベルト一本が手に入らないために
本体ごと捨てるしかない事も多いです。
そこでゴムシート(ホームセンターに売っています)からゴムベルトを自作してみました。
レコードのターンテーブルやろくろのように回転する台を自作して、その上にゴムシートを両面テープなどで固定して、回転させながらカッターを押し付ければ円形にカットされますので、中心から輪切りにしていきます。

大量に作ったので、万が一欲しい方がいればあげます(いないとは思いますが・・・)。
直径を書いてお知らせ下さい。
(最大でセロハンテープくらいの大きさまで。)

もしかすると普通のゴムベルトに比べて、耐久性が劣るかもしれません。


VHSビデオデッキの修理 
ビデオの映りが悪い場合、ビデオヘッドクリーナーを何度もかけてみて改善しない場合、ビデオヘッドや音声ヘッドを綿棒でアルコール拭きします。
その時、回転するビデオヘッドの下の方に四〜六箇所ある小さな穴には絶対に触れないように注意して下さい。
ビデオヘッドの下の回転しない部分にあるテープガイド溝?もつまようじなどで綺麗にします。
三倍と標準が頻繁に切り替わる症状も音声ヘッドをアルコール拭きします。
それでも治らない場合、ビデオテープの初めと終わりの位置を調整する2箇所のネジと音声ヘッドに3箇所ほどあるネジを調整しますが、一度さわると2度と元に戻せない可能性もあるので記憶しながら慎重に調整してください。
テープが絡まったり入れても出てくる場合、ゴムベルトを交換すると治ることが多いです。ゴムベルトの交換ができない場合はモーターのネジを一つを残してはずしてモーターを少し移動させてゴムベルトのテンションを高くしてもOKです。

ラジカセの修理
昔のラジカセでテープが回らなくなったり、不安定な場合、ゴムベルトの劣化によることが多いです。
交換すれば直るのですが、ゴムベルト一本が手に入らなくて輪ゴムで代用すると不安定でとても聴けたものではありませんでした。 テープが絡まる場合はピンチローラーの掃除をします。
音がこもる場合ヘッドをアルコールを染み込ませた綿棒でこすって綺麗にします。


CDドライブの修理
CDドライブの故障としてありがちなのはトレイが開かなくなる事で、そのための非常用の取り出し穴があるくらいです。
この症状は、手前にあるゴムベルトを交換することで大抵直ります。
ゴムベルトが劣化すると、単にトレイの開け閉めができなくなるだけではなく、CDがしっかりと固定されず
読み取りエラーが出やすくなるので、レンズクリーナーよりもゴムベルトの交換は効果があります。


ATX電源の修理
スイッチング電源の故障は電解コンデンサの液漏れなどによる劣化がほとんどです。
特に放熱板の近くなど熱くなる場所で液漏れしやすいです。
電圧が出なくなったATX電源2台を修理しましたが、いずれも電解コンデンサを取りかえる事で修理できました。
あとはツェナーダイオード等も壊れやすいので適正な電圧かチェックします。


ブラウン管テレビの修理
映りの悪いテレビは叩けば直るといいますが、あながち根拠のない迷信とは言えず
それは熱で半田が溶けてきて接触不良を起こすためで、再ハンダで直る事も多いです。
しかし、接触不良は見た目ではわからず、いろんな部品(特に放熱板のついている部品)を叩いたり揺らしたりしてみて、正常になるかどうかで判断するしかないのですが、テレビは高圧で危険なので充分注意して下さい!!
電解コンデンサの劣化も多いです。
画面の幅が広がったり狭まったりするのはコンデンサが原因です。
ブラウン管が劣化して暗くなってしまっている場合、黒いポンプみたいな変圧器のような(名前が分からない)部品のつまみ
(2つあるうちの一つ。接着剤などで固定されて回しにくくなっていますが)を回す事で回復できます。

   基盤の中心あたりが熱のために変色している  その部分の再半田によって直る


MZ-80Bの修理
カセットデッキメカはかなり壊れやすい部類なので、今でも正常に作動する機体は少ないのではないでしょうか
そこで、カセット部分のみ他のラジカセを利用して、フルロジックコントロールはできませんが、手動でとりあえずセーブ、ロードだけは行えるようにしました。
MZ-80Bの8255から信号を取り出しラジカセのヘッドホン端子とマイク入力端子に接続します。
回路図
 

また、MZ-80BのBOOT-ROMは一見マスクROMのようなのですが、もしかするとEP-ROMかもしれません(2716とピンコンパチブル)。
消えかかって不安定になっているようで、たまにIPLが起動しなくなったりしていたので、内容をコピーして2716に焼いて
ROMを差し替えたら安定するようになりました。
MZ-80Bが全く起動しなくなった場合、BOOT-ROMが消えている可能性もあります。

PC-9801の修理
PC-9801が壊れてベープ音が鳴りっぱなしになってしまったので、電圧を測ってみたら電圧が低下していて、電源部の故障だと判明し、電源を調べてみるとコンデンサの液漏れがあり、その近くの抵抗も完全に腐食して茶色くなって崩れてしまっていました。
そもそも何Ωの抵抗だったのかすらも分からない状況のため、いろんな抵抗値の抵抗をつけてみて、だいたい正常な電圧が出ているところで妥協しました。
また、5インチフロッピーディスクドライブの磁気ヘッドのカバーが二基とも脱落して、ディスクが挿入できなくなってしまったため、分解して外れたカバーを取り外したら治りました。
これはよくあるトラブルらしいです。


PC-8001の修理
タフな機体である往年の名機PC-8001もとうとう不調になり、暴走したりするため、調べてみるとメモリの内容が変で
普通だとFFと00のブロックが交互に続いているのですが、その内の一ビットだけがおかしくなっていたため
*TMでメモリをテストしてみるとやはり異常があり、増設RAM8個のうちの一つが壊れている事が判明しました。
しかし、PC-8001に使用されている16KビットD-RAM(uPD416C)の予備はないので、手持ちの64KビットD-RAMを少し細工して差し替えて直しました。
具体的には、一般的な32K〜64KビットD-RAMの一番ピン(NC/REF)と八番ピン(Vcc)を上に折り曲げてソケットに刺さらないようにして、それらのピンを九番ピン(A7)に接続します。
 


X1の修理
X1のグラフィック画面に青い縦縞が入った状態になってしまい、G-RAMに使用されているD-RAMの一つが壊れているのが一目瞭然なので、
該当する個所のD-RAMを付け変える事で直しました。
昔のD-RAMは結構壊れやすいようです。 特に電源に異常があると壊れやすい気がします。

 


メガCDの修理
久しぶりにメガCDの電源を入れてみると動作しなくなっていたので、分解してみると粗悪な電解コンデンサが使われていたのか
かなりの部分のコンデンサに液漏れが見られました。
なので、片っ端からコンデンサをつけ変え、何とか治りました。
 あちこちのコンデンサを取りかえる  取り外したコンデンサ  修理完了

また、CDドライブからガガガガガとけたたましい異音がする症状もあり、こちらはヘッドの移動の終端を検知するリードスイッチ
が終点に来ても押されなくなっていて、終点に来てもまだ移動しようとしたためで、リードスイッチを押す部分を少し盛り上げて押せる
ようにする事で治りました。




電気蚊取り機の修理
タイマー式のノーマット蚊取り機がスイッチが入らなくなってしまったのですが、スイッチを押しつづけている間はONになって離すとすぐ消えてしまう事から、AC100Vのリプルがひどいためにリセットがかかってしまっている感じなので、内部のコンデンサを交換したら直りました。
AC100Vを抵抗とコンデンサとツェナーダイオードで5Vまで落としている回路で、コンデンサは耐圧10V程度のものでした。
なので壊れやすいと思うので、余裕を持って35V程度のコンデンサを交換しました。
   
   交換したコンデンサ

プリンタの修理
プリンタのインクが詰まって、いくらヘッドクリーニングをしても治らない場合、最終手段としてヘッドを取り外してアルコール拭きします。
お湯に漬けたりするのはやめた方がいいです。その場合、完全に乾かしてから電源を入れるようにしないと
恒久的な破壊につながりますので、充分注意して行って下さい。
特にEPSON製のプリンタは目詰まりしやすく、何度壊れた事かわかりません。
 
X-BOXの修理
壊れやすい事で有名なX-BOX360ですが、初代X-BOXもかなり壊れやすいです。
魔のレッドリングが点灯してしまい、修理しようと思いましたが、昔のパソコンの修理などとはまるで違い、私などに手におえるレベルではなく全く手も足も出ませんでした。
結局、本体はジャンクとして引き取ってもらい、ゲームソフトは売り払いました。

ファミコンの修理
ファミコンなど昔のカートリッジを差し込むタイプのゲーム機の故障は、コネクタの接触不良の場合が多いので、
アルコールを染み込ませた厚紙などを差し込んで綺麗に掃除します。
カートリッジを含む各種コネクタは脱着を繰り返しているうち半田が緩んで接触不良を起こすので再半田で直る場合もあります。


ファンの修理
ファンから騒音がしたり、止まったりする場合は、中心のシールやゴムキャップを剥がして、軸受けの部分にグリスやオイルを塗ると改善します。 

リモコンの修理
リモコンを使っているうちに、ラバーゴムの導電性物質が剥がれてきて、押してもうんとも寸ともいわなくなる事がよくあります。
そんな時はアルミの両面テープを小さく切って貼れば回復します。
しかしコスト削減のためネジを使用せず分解できないリモコンもあり、傷を承知でドライバーで強引にこじ開けるしかないです。
また、激昂してリモコンを叩きつけたりして、内部のXTALが割れて?故障していた事もあり、適当に似た感じのものを交換したら直ったこともあります。

ビデオテープのカビ取り機
 
     
家には20年にわたって撮りためた映画や昔のアニメや特撮などのビデオテープが何千本もあって、ビデオテープの山で足の踏み場もなく、無節操にテレビやCS放送を撮りまくってきた事を後悔しています。
この写真はごく一部で、押入れの奥には衣装ケースで十箱くらいあります。
ここまで大量になるとDVDなどに乗り換えもできず、この先もVHSと心中するしかないと思っています。

金魚を飼っているため湿気が多く、長年放置していたテープにカビが大量発生しているのに気がつき、愕然としてしまいました。
ひどいのは一面カビで真っ白になっているのが何十本もあり、死にたくなりました。
金魚なんか飼わなければよかった・・・。
普通ならあきらめて、これを機にDVDへ移行するかもしれませんが、私にとっては宝の山なので到底諦める事などできず何とかしようと、必要に迫られて、即席のカビ取り機を製作しました。
ビデオデッキで早送り巻き戻しを繰り返しても取る事ができるのですが、ヘッドにダメージを与え、汚れで映らなくなってしまいます(ビデオヘッドクリーナーで回復しますが)
この装置では、ビデオテープを分解して、リール部分をセットしなくてはならないため、かなり面倒なのですが、モーターとギヤだけの簡単な構造なので誰でも作れます。
不織布にテープをこすりつけてカビを取ります。
テープをセットする部分は写真を見ればわかるように三つのネジを立てた簡単な構造です。
それにしてもビデオテープにカビが生えるとは思いもしませんでした。皆さんも湿気には充分注意して下さい。

追記
カビは取れたように見えたのですが、その後、何ヶ月か経つと同じ所が再びうっすらと白っぽくなってきて、やはり取り去るのは無理でした・・・
このテープを再生したら他にまで伝染してしまうし、カビの生えてしまったものは捨てるしかないのか・・・。
捨ててしまった方がすっきりするのですが、何かもったいないです。
せめてケースだけでも何かに利用できないか考えています。
他にも昔のPC88やX1等のフロッピーディスクのゲームなども、カビが侵食していて、こうなると全く価値はないので、
やたら大きなパッケージごと捨てるしかなく、何か全てがはかなく虚しいものに思えてきます。

   
ゲームにもカビが!!


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