次に,消防団と自主防災組織等の横の連携についてお伺い致します。
私も消防団の一員ではありますが,今回の震災におきましても,消防団の活躍ぶりは,私が申し上げるまでもなく,いたる所で評価されております。火災への対応,瓦礫の撤去,避難誘導,警察との連携,安否確認など多岐にわたる活動が報告されております。消防団では,団長指揮の下,いわゆる縦の指揮系統はしっかりしており,一糸乱れぬ行動は,緊急事態に対処するため,必要不可欠であります。また,一方で,各地域には,自主防災組織や婦人防火クラブ,地域防災協力員など様々な組織,人員がおり,それぞれの立場,それぞれの役割で「自分たちの地域は自分たちで守る」との認識の下,熱心に活動されております。
しかしながら,それぞれの組織・団体が別ということもあり,横のつながり,いわいる横の連携がよくないという声を耳にすることもございます。それぞれの組織がそれぞれの立場で崇高な使命の下,一生懸命に活動しながら,連携がとれないということは,非常にもったいない事でもあります。また,今回のような大規模災害に対処するためには,初動が極めて重要であり,組織間の連携や役割分担など,あらかじめ調整しておくことにより無駄をはぶき迅速な対応が可能になるのではないかと考えます。また,今回の震災を教訓としてとらえ,連携がうまくいった所,そうでなかった所を検証し,うまく連携のとれた事例を県内,各市町村に紹介し,残念ながらうまくいかなかったところは,検証結果を今後に活かすことができるようにすることも重要であると考えます。
そこで,消防団と自主防災組織等が横の連携が取れるよう県が仲介し,あるいは指導すべきだと考えますが,生活環境部長にお伺い致します。
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