北海道大学 農学部森林科学科

       眞田孝晶


 私は北海道大学の農学部に所属しています。北大の農学部は、他の大学と違って、入試は学科単位ではなく、学部単位で募集を行うので、2年生に上がる時に、1年生の成績がいい順に希望の学科に進んでいくっていうシステムを取っています。農学部には全部で7つの学部があって、私はそのうち森林科学科というところにいます。3年前の時点での人気の順番は、応用生命、生物機能、生物資源、森林科学、畜産、農業経済、農業工学でしたが、去年、今年あたりは、森林科学、農業経済の人気が上がってきているようです。
 
 3年生の後半になると、研究室に配属されます。学科分属と違って、今度は成績はまったく関係ありません。基本的には行きたい研究室に行くという方針ですが、それでは偏りが出るので、じゃんけんや、くじ引きになることもあります。僕の代は、飲み会の席で、先生が一人一人の興味関心を聞いて、それを独断と偏見で振り分けていました。
 
 私のいる森林科学は、農学部の中でもかなり個性的な学科になります。森林科学科の一番の特徴は、多種多様な実習があることです。炭を焼いたり、ねずみを捕まえたり、地形図を作ったりと、バリエーションに富んでいます。特に面白いのがソウル大学との共同実習でしょうか。実習中は英語でやり取りをするんですけど、むこうの学生はとにかく英語がうまいです。知識でも酒でも完敗でした。唯一勝てたのはサッカーのみでした(スコアは1−0)。

 教授の指導方針は「自分で考える。そして好きなことをやる」です。基本的には、超放任主義です。教授陣は『研究命』な人が多いので、なんとなく過ごしていると誰も助けてくれません気がついたら何もせずに4年間が終わってしまったということもあります。
 
 一方、卒業論文のテーマは根本的に自由に設定できますし、研究室内の縛りも厳しくないので、自分のやりたい研究ができます。教授も自分の問題意識と、どんなテーマに取り組みたいのか示せれば、資料をくれたり、詳しい人を紹介してくれたりと、いろいろ協力してくれます。真に大学らしい大学といえるかもしれません。
 
 北大の農学部は北はもちろん北海道から、南は沖縄まで、全国から学生が集まっていますが、圧倒的に大都市出身の人が多いです。そのため、農業、林業を語る視点が非常に偏っていることを感じます。
 
 もっと地方の意見を反映させるために、安房からも多くの人に来て欲しいと思います。