登った山岳名 巻機山 1967m
日付/天候 2012−10−06(土)  曇り
登った仲間 4名 (男性1名、女性3名)
登ったコース
(行程)
自宅(3:30)=桜坂P(5:35-5:45)…井戸尾根登山口(5:50)…6合目(7:50)…ニセ巻機(9:40)…避難小屋(9:50-10:05)…山頂(10:30)…最高点(10:45)…山頂(11:00-11:40)…避難小屋(12:00-12:15)…ニセ巻機(12:25)…5合目(14:05)…登山口(14:55)…桜坂P(15:00-15:15)=自宅(18:00)
登山日記詳細
2012年
                   〜〜〜初冠雪登山途中下山以来のリベンジ登山“巻機山”(100名山93座目)〜〜〜
 3年前の11月、初冠雪で吹雪の中、友人と山頂を目指している時、ニセ巻機の少し手前の斜面(雪原)にたった今熊が走っていったと思われる足跡を発見。吹雪で前も見えず熊との遭遇となったら大変と無念の下山。それから毎年計画するも何だかんだと“縁薄い山”となっていた。
 しかし、登れる時とはこんなもので突然実行を決断し慌ただしく準備(小屋泊まり含む)し真っ暗な自宅を出発。 
 未だ薄暗い桜坂の駐車場には既に多くの車が停まっていた。やはり100名山なんだと感心しながら登山準備を進め、他の登山者の出発を待つ。(熊が心配で先頭をきって登りたく無かった)  駐車場の奥からコンクリートの坂道を上がって行くと井戸尾根登山口になり、そこから登山道らしい樹林帯の道を上がって行く。  結構急で粘土質の登山道は滑りやすく下山時の心配をする。
 やがて前方が明るくなってきた。
 やっと急な樹林帯を登り切ると小さな広場の5合目。
 ここからは米子頭山や米子沢が見え、左前方にニセ巻機の山容が見える。
 まだまだ先だ。
 5合目からは比較的歩きやすいブナ林を進む。
 やがて、大きく開けた6合目に到着。ここからはヌクビ沢や天狗岩が眼下に広がる。
(この後、ヌクビ沢で事故発生)
 やがてブナ林が切れ展望が広がると7合目の檜穴の段に着く。 
 広々としたところで休憩には最適。
 行く手前方にニセ巻機が大きく見えてくる。
 しかし、ここから8合目までの登山路はチシマザサの根っこが嫌な登山路を作っていてとても歩き辛い。前回はこの付近で猛吹雪にあった。
 途中振り返ると7合目の平さが良く分かる
 ニセ巻機への稜線(8合目付近)は遮るものは何もない素晴らしい展望が開ける。少々古い木の階段を辛抱強く登る。
 前回はこの付近が雪原となり熊の足跡発見し
急いで逃げるように下山。
草紅葉が美しい稜線を登って行くと前方にニセ巻機の山頂が見え、多くの登山者の姿が見えた。
漸く辿り着いたニセ巻機山頂は素晴らしい展望で“ニセ”とは可哀相な気もする。
 山頂付近から観る巻機山の山容は広く長い稜線の様に見える。
 左右に見える割引岳や牛ヶ岳の方が山頂らしい。この辺り全体が巻機山と言うらしい。

(今ひとつピンとこない)
 ニセ巻機から美しい稜線を降りて行くと避難小屋がある。
 外観はともかく中はとても綺麗だった。
 今回は天候悪化の為泊まらないが来年は泊まりたい。
小屋でトイレ休憩の後山頂を目指して登り始める。登山路は木道や池塔等も点在しとても美しい。
写真タイムが多く、楽しく山頂を目指すことが出来る。
 美しい展望を楽しみながら登り切った尾根にいきなり山頂標が建っていた。
 思わず「え!」言いたくなるほどあっけなく山頂に立ってしまった。地図上ではここは1962mの“お機屋”な筈だが。
 地図上の山頂(最高点)はここから約10分程稜線を歩かなければならない。
 リュックを置き空身で山頂に向かった。この稜線も又素晴らしい。
 途中の池塔と草紅葉が美しいので写真に収めたが後で見て観ると人間の目と口のような面白い池塔だった。
 最高点らしき所まで来たが何もない。小さな石が積んであるだけ。
 「ここ?」と迷っていると別の登山者が「以前は個々に標識があった」と教えてくれた。あまりにも寂しいではないか。
 寒々しい風の吹く最高点(地図上の山頂)を後にし再び山頂標が建つ地点に戻りお湯を沸かし暖かい昼食を頂く。
 皆さんここで記念写真を撮っておられたが最高点に向かう人は少なかった。
 下山途中、避難小屋に戻りトイレ休憩としたが、メンバーから「折角泊まる用意をしてきたので泊まりたい」との意見もでるが「明日は崩れる」との意見んで下山決定し無事全員下山。これが大正解だった。
 翌日は雨と雷の最悪天気。泊まらず降りて良かった!。来年は天候の良い日を選んで又来よう!!。
 今迄縁薄い山と思っていて、100名山だからいつかは登らなくてはとの気持ちも正直あったが、もっと早く来て縁濃い山になっておけば良かった。そんな素晴らしい山だった。