登った山岳名 羅臼岳 1660m
登った日付 2012−07−01(日)  晴れ
 登った仲間 18名 新潟楽山会(男性9名、女性9名)
登ったコース
(行程)
ウトロ温泉(6:20)=岩尾別登山口(6:35-6:45)…弥三吉水(8:30)…極楽平…仙人坂(9:05)…羽衣峠(9:30)…大沢の雪渓…羅臼平(10:25)…岩清水(10:55)…羅臼岳山頂(11:30-11:40)…山頂直下で昼食(11:45-12:30)…大沢雪渓上部(13:10)…仙人坂(15:15)…岩尾別登山口(15:15-15:30)=阿寒温泉(18:50)泊
                    〜〜〜大沢崩れの雪渓を上がると羅臼平が広がる〜〜〜

 いよいよ道東の山旅最後の“羅臼岳”への登山。この3日間で一番行程が長く、疲労もピークでありやや不安が過る。
 
 宿のお弁当を頂き、羅臼岳の岩尾別温泉登山口に出発。
 登山口の駐車場は既に車が満杯で、林道にも多くの車が停まっていた。今日は“山開き”で納得。

 登山口にあるホテルの脇を通り、登山口のある木下小屋へ。この小屋では熊よけスプレーを貸してくれる。
 木の下小屋からはいきなりのつづら折りの急登が始まる。北海道の山は熊が多いので知られているがこの羅臼岳を
含めた知床半島は特に熊の生息数が多いと聞く。登山道の至るところに注意書に看板が目に入る。
 杖に熊避けの鈴を付け鳴らしながら歩いた。

 約2時間弱、樹林帯でつづら折りの急登を歩くとテント場がある弥三吉水に到着。最初の急登はここまでで、この後は
平坦な道が続く極楽平となる。極楽平の入口付近からはこれから登る羅臼岳の山頂が観えてくる。

 歩きやすい極楽平もそう長く続かず、やがて仙人坂の登りにかかり、羽衣峠(大沢雪渓)までの急登が続く。

 羽衣峠を過ぎると初夏の名物“大沢雪渓(残雪部)”はもう直ぐだ。
 大沢の雪渓は入口から暫くは緩斜面の為アイゼン無しで登る。やがて前方に通称“大沢崩れ”と言う急斜面が遠くに
見えてくる。

 緩やかな残雪歩きだが、徐々に斜度を増してくるため、結構きつい登りとなる。
 大沢崩れの急斜面が迫ってきたため、安全を期してアイゼンを装着した。
 大沢崩れを上がりきると、ハイマツの平原が広がっている羅臼平に到着。多くの登山者が休息をとっていた。

 羅臼平からは前方に、羅臼岳山頂が裾野にハイマツ帯を広げその存在感を見せつけていた。
 ハイマツ帯を過ぎ羅臼岳直下の岩場が見えてくる。その岩に取り掛かる直前のところに“岩清水”がある。
 冷たくとても美味しい。 岩清水で喉を潤し、ペットボトルに水を補給し、いよいよ山頂へのアタックとなる。
 先ずは結構な斜度を持つ残雪を慎重に登り岩場に取り付く。

 山頂を目指し、這いがるように岩を掴み登っていく。山頂付近の岩場は、岩を積み上げたような状態でとても足場が
悪く、大きな隙間が口を開けており踏み外すを大怪我になりそう。
 山頂は大きな岩が寄り添い切り立ったようなな所で、下からみてもとても狭そうに見える。

 漸く狭い山頂に到着。360度の大展望で遥か知床半島方向に硫黄山に続く峰々が見え、叶わないかもしれないが
この縦走もいつかは。しかし、そんな思いも冷たく強い風に吹き飛ばされ、狭い山頂一歩踏み外したら一大事と、記念
写真を撮影し僅かな滞在時間で下山開始。

 山頂から降りるのも緊張する。全員ストックをリュックにくくりつけ両手を使えるようにした。
 途中の見晴らしの良い岩場で眼下に広がる羅臼平や遠く茶臼岳を中心とする知床半島の山々を楽しみながら昼食。
 昼食後は来たコースを戻ったが、大沢崩れの雪渓ではアイゼンを付けた。
 一部装着しない人が幾度か滑って転んでいたが万が一を考えて欲しい。
                                                                  終わり

羅臼の朝

木下小屋の脇を登る

極楽平から羅臼岳山頂が

大沢雪渓入口付近

大沢雪渓

羅臼平入口
山頂目指し羅臼平を進む
山頂直下の残雪部

山頂に繋がる岩を這い上がる

切り立った山頂部

山頂の道標

足元に気を付けて下山開始
登山日記詳細
2012年