最新の日記へ戻る

過去の日記帳 2016年4月 〜 6月

写真ははずしました。



 2016年6月5日(日) 上郷地区センター フルートコンサート
 家から近くに上郷地区センターが出来てから今年で10年めになった。私がここの催し物の一環として吹かせて頂きはじめたのは設立後3年目からだったから、今年は8回目である。今回は久し振りにヘインズを吹いた。吹きながら何故16年間も吹かなかったのか、と思った。この16年間はパウエルの木管に惚れ込んで脇目も振らずに吹き続けてきた私だったけれど、3月の光が丘美術館でのコンサートが終わってから、しまってあったヘインズが私を呼んでいるような気がして吹き始めていたのである。ちょっと秘密めいた策を施したのが大成功で、指がくすぐったくなるくらいに響くようになった。それから以後は毎日少なくとも5〜6時間は吹き続けている。昨日も素晴らしい響きで答えてくれた。パウエルの木管もいま最高潮であるのに、しかし暫くはヘインズから離れられないだろう。今月は大垣で、名古屋で、岡崎で大曲を吹くが、もちろんヘインズを持って行く。
 しかし昨日の終演後に男の人が来て「今日のフルートは真鍮でしたか?」と聞かれたときには、一瞬言葉がでなかった。そう言えば63年前に生まれて初めて買って貰った時のフルートは中古の真鍮製だった。「14金です」と答えたら「そう言えば〇〇と云う人も金のフルートを吹いていますね」と云うから「今では沢山の人が金のフルートを吹いているから、とくに珍しいことではないですよ」と云っておいた。そう言えばオーレル・ニコレもベルリン・フィル時代に真鍮のフルートを吹いていたと聞いたことがある。フルートの善し悪しに材質は関係が無いのだ。ピアノの長島さんは、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲など、“難物”をきれいに弾いてくださった。
終演後、今年度から新しく副館長に就任された髙橋真由美さんからと、私の主治医柴崎内科クリニックの院長先生の奥様から綺麗なお花をいただいたのが嬉しかった。さあ!今月はこれから名古屋でモーツァルトのディヴェルティメント変ホ長調 K.563を吹かねばならない!この名曲のヴァイオリンパートをフルートで吹く為に、すでに何十時間さらってきたことだろう!まだまだ足りない!



 2016年5月21日(土) ホタルの初撮り
 かねてから一度は撮ってみたいと思っていたホタル。我が家の真ん前を流れるイタチ川には毎年今頃から沢山のホタルが飛び交い、近所の人達が楽しみにしていているのであるが、今夜の気温は15度ほどで、一昨日には沢山飛んでいたそうであるが、たったの2,3匹しか飛んでいなかった。愛機Sonyのα7にライカのノクティルックスを付けて初めての撮影に挑んでみた。開放F値1.0のレンズの威力を試してみたかったわけである。最初はISO 25000くらいに設定して2秒露光で撮ってみたが、なんと周りの真っ暗なところの全部が明るく写ってしまい、ホタルは写っていなかった。それで色々と試してみた。結局絞りは1.4に設定、露出をマイナス4くらいにして撮ったのが、この写真である。なかなか難しい。このくらいの写真じゃ20点くらいかな。もう一週間くらい後には乱舞するホタル郡を撮ってみたいと思っている。橋の上からなので接写はできないけれど、うまく撮りたいな。



 2016年4月20日(水) 4人兄妹
 マイアミから末の妹が来たので、兄妹4人が名古屋の妹のところに集まった。東京から、横浜から、そして名古屋から。みんなトシをとったもんだなあ。末の妹だけが戦後の生まれだ。こうして集まれる機会はそう多くはないから貴重な時間である。皆それぞれが何らかの問題を抱えつつも、どうにかここまで元気にやってきた我々兄妹。私なんか一病息災どころか二病、三病息災だ。こうして集まったところを今は亡き父母に見せたかった。
♣ ♣ ♣ ♣ ♣ ♣ ♣
 2本持っている[配偶]フルートのうち、約16年間パウエルの木管ばかりを吹いてきたが、その間吹いていなかったヘインズを3月の光が丘美術館でのコンサートが終わってから後ずっと吹いている。これが中々良く響くので興奮気味の毎日をおくっている(ちょっと企業秘密っぽい事を施した)。左手のタンポは以前張り替えてあったのだけれど、その時には替えていなかったG#と右手のDキーのタンポの端が破れていたので、この二箇所を張り替えた。タンポは取り替えるのではなく、張り替えるのである。フェルトには轍みたいな凹みができているから他のタンポとも条件が同じになって合わせやすい。タンポは破れていなくても長年使ううちに固くなるが、音色も固くなるので私は破れていなくても張り替えてきた。この技術は昔オットー・メーニッヒの木管や、ヘルムート・ハンミッヒを吹いて居た時代に何度か全取っ替えをやった経験から会得したものである。非常に細かい神経をつかうのでとても疲れるが、ピタっと合った時のズーンと手応えのある響きの快感は例えようも無い。このヘインズで6月に控えているコンサート全てを吹くつもりだ。以後もずっと吹く続けるだろう。練習を始めるとやめるきっかけが無く、何時間も吹き続けても終わらないという事になる。ヘインズを吹いていたら若い頃に読んだ新田次郎の「笛師」を思い出し、古本を買って読み始めた。




過去の不定期日記帳

2022年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2021年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2020年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2019年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2018年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2017年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2016年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2015年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2014年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2013年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2012年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2011年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2010年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2009年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2008年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2007年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2006年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2005年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2004年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2003年 1月-3月 4月-6月 7月-9月 10月-12月
2002年 4月-6月 7月-9月 10月-12月



アクセスカウンター