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過去の日記帳 2014年10月 〜 12月

写真ははずしました。



 2014年12月6日(土) バロック・フルート奏者 前田りり子さん
 去る11月29日にバロック・フルート奏者として大活躍中の前田りり子さんのコンサートに出かけてきた。前々から聴きたいと思っていたのだけれど、やっと希望が叶ったわけである。実は彼女が小学生のころからフルートを教えていた私としては、高校の頃から古楽器に転向してからの演奏を聴いたことが無かったので、今回の演奏を聴くのを非常に楽しみにしていたわけである。その間は実に20年以上にもなる。この間彼女は桐朋音大の古楽器科に進学して有田正広氏に師事し、その後オランダに留学してバルトルド・クイケンに師事して本場の空気に触れながら研鑽を積んで1992年にはベルギーのブリュージュで催されている有名は古楽器のコンクールで入賞を果たす。りり子さんの演奏はその音、音楽が実に心地よく、お人柄がそのまま音楽になって聞こえてくるのだった。古楽器奏者にありがちな「クセ」が皆無で、ただただ気持良く聞き惚れてきた。曲間のお話しも楽しかった。そして共演者たちの好演、とりわけヴィオラ・ダ・ガンバの平尾雅子さんの演奏はりり子さんを上手に助け、大ベテランらしい素晴らしい演奏であった。またトリオで共演したトラヴェルソの砂山佳美さんも音楽を楽しみながら吹いているようで好演であった。ピッチが400というのは私が聴くのは多分初めてだったと思うが、何の違和感も無く落ち着いていて心地よかった(チェンバロは上尾直毅さん)。オペラシティー内にあるキャパシティー120の近江楽堂は初めてであったが、温かい雰囲気のする良いホールだった。 私は帰りのクルマの中で考え込んでしまった。現代のフルートが、いかに異質なものになってしまっているのか、と。今やフルートはトラヴェルソの延長線上にあるのではなく、全く異質のものになっているように思われることが多い。金属的で押しつけがましいフルートの音は聞きたくもない。常にトラヴェルソという素晴らしい楽器の土台に立っていることを思い、良い趣味の音楽を奏でたい。



 2014年10月29日(水) ジョロウグモ
 いつも散歩をするコースの途中でよくで見かける蜘蛛。全く気持が悪い生き物だ。いちばん多いのがこの写真のジョロウグモ(女郎蜘蛛)で、女郎とは遊女のことである。“気持悪いもの見たさ” からか、私はこいつの色々な姿をもう百枚以上も撮っている。NIKKORのマイクロレンズを使って口元を拡大して撮ってみたが、気持ちがよろしくないことこの上ない。そして何故かどの蜘蛛もこのように頭を下にしている。 この写真のジョロウグモはメスだが、同じ蜘蛛の巣の中にはたいがい大きさが5分の1くらいの小さなやつがいるが、これはオスだ。オスは交配の機会を狙っている。蜘蛛の交配は命がけだ。メスが捕食中に慌てるようにして交配する。捕食中は気づかれにくいからだが、メスに気づかれてしまうとオスはメスに食べられてしまう。目が悪く、動くものであれば何でも喰う。なんと恐ろしいメスであることか。中学生の頃、昆虫採集をしているときにカマキリの交配を見たことが有ったが、そのときに交配をしながらメスがオスを頭から食べ始めたのを見て,私は一週間以上も食欲を無くしてしまったことがあった。逃げたらいいのに大人しく食べられてしまうと言う事が受け入れられなかった。スズムシも同じようなことをするらしいが、これも子孫を残すための栄養源になる、ということなのだろう。(私みたいに干からびてしまってからでは栄養になりそうにないが)。しかし我々に虫などをとやかく言うことはできまい。もともと人類は狩猟採集社会だったと考えられているが、今でも家畜を飼って美味しいと云いながら食べている。人間にもカニバリズムということがあった。でもアンデス山中でおきたことは例外中の例外だろう。ここでは『アンデスの聖餐』には触れないでおこう。この件についてはローマ教皇も認めて赦したという話しを読んだことがある。
※ 新しく買ったカメラが面白くてたまらない。これからはもっとキレイな写真も撮らなくちゃ。当ホームページのPhotographやMuseumやSkyも見て下さいね。




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