福岡県のダム歩き

42)千代ケ浦ダム 43)日の岡ダム 44)瀬畑ダム

冬になって天候不順が続き、体調も思わしくなかったのでしばらく休んでいたダム歩き。久しぶりにいい天気になったので、ちょっとやる気になった。飯塚市の向こう、古処山を中心とした一大山塊は秋月城へ向かう途中にいくつかのダムがある。それをまとめてやっつけようというわけだ。

桂川町の役場から山間へ入る県道66号を走る。いつもながら余り詳しくは調査せず、サプライズを狙うつもり。早くもカーナビに現れた大き目の池に臭うものがあったので、車を停め、急勾配の山道を徒歩で辿ると、あった。これはダムだ。見事なロックフィルダム。しかも目録にはないダムだ。立派な石碑には「千代ケ浦ため池」とある。これを造成した人間の金属銘板が左に貼られてあったが、それ以外には何のデータも刻まれていなかった。大きなサギらしい鳥がいたが、すぐ飛び立った。

 後日、桂川町役場で調べた。

堤頂高さ 29m、堤頂長 112m、最大容量18万立方m、竣工は平成7年とある。立派なダムであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び66号線を南下。またナビ上に湖の存在。しかしその方向は学校の敷地だ。結局少し戻って右へ分岐の小

 

 

 

道を進むとのっけからアースダムの堰堤と吐出溝に直面した。これは前日地図で確認していた日の岡ダムらしい。ダム湖が見られる道へ出ようと山道を車で進むが、一向にそれらしい場所に出ない。結局先刻のダム堰堤下へ戻って車を置き、横の狭いけものみちを登ってようやく堰堤上に出た。冬枯れか水が少ない。冬のダムサイトは落葉で見通しはいいけれど、丈の高い枯れ草が貧乏くさい景観でしかない。ここは堰堤上も凄いので進む気がしない。どこかに石碑があるのだろう。

正式名称は「日の岡溜池」アースダム、堤高23m、堤頂長さ141m、最大容量22,6万立方m、1910年完成。

堰堤の真下、小道と小川を挟んである学校は泉河内小学校だ。ここに見事な石碑があったが、ダムとは無関係だった。

県道66号へ戻って更に山中へ、嘉麻市の地分へ入っていく。とうとう人家が途切れ、まさに深山の峠道、登りが延々と続く。自宅から36Kmまで進めて朝倉市に近く、左手に瀬畑ダムと見られる堰堤が現れた。水流に荒らされたラフの小道を注意深く車で辿る。車高が極めて低いので、ちょっとした凹凸にも底を摺る。4駆のジープタイプならなんでもないところだが。

 

 

黒御影石の石碑の裏にダムの仕様が彫られてあった。

ダムの堤頂長さ72m、高さ14.1m、最大容量22,5万立方m、完工平成9年(改修)。「ダムの定義」をわずかに満たしていない(堤高 15m以上)はじめての例だ。

今回訪れた『千代ケ浦溜池」は、正式にダムとして公式のサイトに載せられていない初めての例だ(大発見か?)。このダムはグーぐるなどのネットの地図にはなぜか出てこない。これも謎だ。

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