福岡県のダム歩き

41)瑞梅寺ダム

曲渕ダム湖を迂回する形で263号線から県道56号へまがり、峠を越えれば糸島市である。このあたりから海岸にかけて、例の魏志倭人伝にある伊都国に比定されている地で、多くの古墳がある。ゆきあたった49号線を左へ曲がって井原という交差点からまた山へ入り、瑞梅寺ダムを目指す。

立派な名前だが、ダムが築かれた川の名前に由来する。もともとはめでたいほどに見事な梅のある寺が近在にあったのに違いない。のどかな田園をしばらく行くと、やがて山間に入り、急峻な坂を上るとあっけなくダムの堤頂が右に見えた。これは見事なほど大きな重力式コンクリートダムである。天端を車がやってくる。車が上を通るダムはあまりない。堤頂高さ64m、堤頂長さ337.5m、総貯水量242万立方m。

 

 

そのわりに車が停まれる駐車場が見当たらない。余裕のある幅の車道の端に車を止めて、早速右周りに歩き出す。ダムを見に来たらしい中年の男性に、このダムは一周できるのか?と聞くと、かなりかかるが問題なく歩ける、車も通れる、とのことだった。車が通れなくてもいいのだが、ともかく道が途切れることはないらしい。安心して堤頂へ入る。歩く人間は皆無だったが、時折り車が来るので避けて待つ。ダム湖の右半分以上がかつかつ2台が行き交える広さだ。これは一方通行にしたがよいと思う。

上流に集落があるようで、そのための立派な道が左側にはついている。しかし通り抜けて佐賀県へ抜ける道はない。南の山向こうには佐賀の大ダムがあるのだが、いつ行けるだろうか。

ダム建設時の遺構らしいものが左斜面にあった。何のためのものだろうか。一周ほぼ3500歩。

帰途、急な下り坂を降りたところで、ダム正面へ向かうらしい細道を見つけて車を降りた。逆光でいい写真は撮れなかったが、当然ながら車でも来れたようで、入り口のカモフラージュめいた細工にひっかかった。ここだけで往復1350歩。

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