福岡県のダム歩き

40)曲渕ダム

同じ地域のダムをつぶして回る傾向がある。その延長、今回は同じルートで行ける別のダムということで、曲渕ダムを目指した。つまり飯塚市を通って米の山峠を過ぎ、大宰府へ行くまでは同様で、その先は都市高速に乗って福岡市の郊外へ一気に向かう。

九州自動車道大宰府インターに乗るのではなくて、そのそばの福岡都市高速水城インターに乗るのだ。このあたりは最近も何度もうろついたのだけれど、結局乗り口が分からず、平行する県道をUターンした。最近更新したカーナビが役立たずだ。以前のもののほうがダム事務所なども載っていた。信じられないが、前のものよりデーターが大幅に少ないように思える。

都市高速は乗ってしまえばこちらのものだ。空港への2号線を早々と見捨てて月隈ジャンクションで5号線へ乗り換える。殆ど直線の高架を100Km/時 近くでぶっ飛ばして10Kmほど走り、野芥(のげ)で降りて県道263号を佐賀方面へ向かう。

背振山系を越えて佐賀へ向かう道は2本あって、どちらにも大きなダムがぶら下がっている。以前行った南畑ダムがひとつ、そして今度の早良区にある曲渕(まがりぶち)ダムだ。例によって何の予備知識も持たず向かったのでダムの姿を見るまでに唐突にダム湖のそばに出てしまった。トンネルを出てすぐだった。

曲渕というバス停の近くに車を置いて、交通量の多い車道を湖に沿って歩く。なるほどおおきく曲がった渕である。渕に沿った道はすぐ全面通行止めになった。工事中のようだけれど、さほど危険要素もないようであり、どんな難関も行ききった自信で、何とかなるだろうと進む。どこにダムの堤体があるのか、この渕のどちらが下流なのかもわからないまま勘だけで歩くと、あっさり見事なダムに出くわした。

大正12年に出来た福岡市では最初の水道用ダムなのだそうである。表面が御影石の石積みになっているなど、なかなか風格のあるダムだ。

堤高45m、堤頂長さ160,6m、最大容量261万立方m。平成4年に改修して堤高を数メートル高くしたそうである。

 

 

本来なら堤頂へは入れないのだけれど、立派な管理棟の敷地への柵がなんとなく開けられて、そのまま堤頂の向こうまで行けるようになっている。休日で天気も良かったので家族連れが多く天端を歩いている。結構人気のあるスポットなのだ。堤体の前面が公園になっていて、そこにも人が多い。ダム湖の周回できないようなので、山道を伝ってダム下へ降りた。さほどの落差はないのだけれど、かなり疲れた。車へ戻ると3500歩を稼いでいた。

昼を過ぎて腹が減ったので近くの名物曲渕うどんの店で湯づけうどんを食した。700¥とコストはそこそこだったが美味であった。

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