福岡県のダム歩き
34)殿川ダム
この夏は暑かったし長かった。5月以来ウォーキングもご無沙汰だった。彼岸が過ぎて、ようやく汗をかかず歩けそうないい天気になったので、久しぶりのダム歩きを敢行した。
北九州は苅田町にある殿川ダムへ行った。
近くのバイパスから九州自動車道で門司方面へ、北九州ジャンクションで東九州自動車道へ乗り換える。これは遅れている九州東海岸沿いの大分宮崎方面へ向かう系統の高速道路の最初の部分なのだけれど、いまのところ北九州新空港への専用取り付け道路として使われる長さしか機能していない。そこに苅田町があり、九州で最初に稼動した自動車工場の日産九州工場もある。あとは成り行きをみて作ろうというのが斜陽日本の現実なのだろう(工事は進んでいるようだけれど、いかにも遅い)。
その終点から選挙と祭りの同時進行で賑やかな町なかをゆくと、殿川ダム方面への道を見つけた。祭りの主管神社も見つけた。
更にあまり広くない山道を時折り大型ダンプとすれ違いながら進むと、アースダムの殿川ダムを右に見ることが出来た。
堰堤頂の長さは210m、高さは37m、
1966年完成で最大容量125万立方m。
堰堤に車をり入れて、いざ左周りに歩き始める。堰堤をわたり終えるとすぐ「内尾薬師」「内尾山相円寺」の石塔を見なければならなくなる。沢山の彩色された地蔵菩薩が並んで道端で拝観を期待している。ここは「九州四十九院薬師霊場」なのだ。
切り立ったダム際の石段を100段ほど登ると巨大な洞窟があり、更にさまざまの仏像が並ぶ。行き着いた最も巨大な吹き抜けの洞窟内に最近の建築物があって、中に木造の古い本尊が安置されてあった。これは国東半島の仏像群の最北にある鎌倉時代からのものだと説明にはあった。
ありがたい気分になって降りたが、肝心のダム周回はそこで途切れ、逆周りしたが、多分以前はあったらしい周回道路は通行止めの扉で仕切られていた。無理をすれば周回は可能なようにも思ったが、今回はやめた。
暑い夏でここも水藻の発生が見られたが、深刻ではないようだった。
それでも近くの砕石場からのダンプも含めて通行量が多く、かなり危険な5000歩のウォーキングではあった。