福岡県のダム歩き
31)切畑ダム
連休で、どこかへ出かけなければ申し訳ないような陽気、そんな気分になった。
自粛は自粛して楽しく遊べというTVなどの雰囲気がある。
どっち、なんだか日本人として自由になれない堅苦しい気分でもある。
そこで飯塚の向こうにある切畑ダムへ向かった。
最近訪れた「須恵ダム」の手前にあるらしい。200号線から、例の八木山バイパスに入らず、その手前からバイパスに絡んで山手へ入っていく。
このあたりは大きな灌漑用ダムの久保白ダムがあるが、それを横目に更に山中へ。
JR線をくぐり筑前大分(だいぶ)駅も横目に見て大分八幡宮のそばをすり抜けて、
もうそばのはずだが目指す湖影がカーナビにも映らず、とうとう雑草を刈っている地の人に聞いた。
狭い農道から更に狭い草むらの中へ分け入るような道を登っていくと、
ようやくガードレールのある堰堤が見えた。
平凡なアースダムで、38mあるという高さもさほど感じない。
人影はもちろんなく、雨は降らないものの、もやがかかって風がやけに強く吹いてきた。
怪しい雰囲気だ。しばらく車内で風が収まるのを待って、堰堤をわたって時計回りに歩き出した。
堤長140.4m、36.1万立方mの池を囲む道はあってないようなもので、すぐ崩壊が相次ぎ、
気をつけて進まなければ急な湖面への傾斜へ落ち込むような場所が続く。
ようやく左半分を過ぎて堰堤の見える場所にきたら人家があり、車が通れそうなまともな道に出た。
若い釣り人に出会った。
山藤が旺盛に杉に絡んで咲いていた。
苦労したが歩数は600ほどだった。