25)古賀ダム

寒波の合間を縫って高速道路を使い古賀ダムを目指した。

古賀市は最近町から格をあげた福岡市の衛星都市(と言う名前は最近言わなくなった)であるが、多くの工場が立地する工業地帯でもある。高速道が通ったので直方からは2区間、至便になった。ダムは地図によれば古賀インターからほどない山間にある。ダンプカーのあとをつけるかたちになって採石場へゆきついた。これまで訪れたアースダムではもっとも高い堰堤(34.5m、堰堤長138m)はその細かい商品の置き場の後方にあってうまくショットがとれない。その砕石の小山の上に登ればベストなのだが、そこは既に業者の管理下にあってダンプも動き回り、危険そうで近づくのを諦めた。

回り道をして堰堤へ登る。立派なもので、単なるアースダムではない、防水コアを持ったロックフィルダムである。堰堤の向こうに怪しいバンがうずくまっているので、そちらは遠慮して車を置いて左周りに周回開始。

 

 

 

 

 

 

 

真冬の雑木林は寒々しい。陽も翳ったのでなおその荒々しさが怖く感じられる。九州の自然は熊がいないので一応危険はないとされるけれど、人気がないところはとかく悪事の隠しどころになりがちで、早い話粗大ごみの置き場になることが多い。粗大ごみの最たるものである死体を隠すために利用されることも例のないことではない。力丸ダムはそれが2度もあって寂れてしまった。そんなことを思うとわずらわしくはあっても行き交う暇人が居るほうがマシかとも思う。

寂しさが極限になったとき、のどかなおっさんがプードル2匹に牽かれて現れたのでほっとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立花古道とは何だろうか。最深部、源流を跨いで石橋があった。

 

そばにそっぽを向いた大きな標識。誰が苦労してこれを読むか。

 

 

 

怪しいバンがいなくなり、赤いフィットが天端上に駐車されてあった。あのプードルのおっさんのものか。

一周周回3300歩だった。

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