福岡県のダム歩き

18,19)久原ダム

犬鳴ダムを左に見て犬鳴トンネルを越え、久山(ひさやま)町へ久原(くばら)ダムを歩くべく向かった。カーナビが役に立たず、地図の記憶を頼りに見当をつけて県道21号線から左へ入り、田舎道を山の方向へ。さほどでもない土の堰堤を見つけたがこれではない。

ダムの定義のひとつは提高15メートル以上なのだ。犬を連れて散歩していた土地の人に聞くと”ここからも行けるが、ダム上へは立てない”とのこと。県道へ戻って別の道を経由し、よく知られた供養塔のそばから入るらしい。相当の遠回りであるが、私はここからも行けるという言葉に興味を持った。

 

堰堤の右手に車がかつかつ通れそうな杣道を見つけて徒歩で入っていった。左には続けて2つの小さな池がある。釣り客が車を乗り入れている。何が釣れるのか?果たして十分も歩かずに前方覆いかぶさるように立派な重力式コンクリートダムの正面が見えてきた。こういった経験は初めてだ。堤高42.3m、堤頂長さ117mは近づくほどに迫力がある。存分に写真をとったが、私の主たる目的はダム湖周回のウォーキングなので、ダム上へ出なければならない。あたりを見ても上へ登る道はないようだった。大抵のダムには階段があるものだが。

 

仕方がないのでまた車まで引返して(合計1200歩)県道まで戻る。久山町が経営している「湯の湖温泉」のそばの小径を登ってダムサイトへ達した。早速右周りに歩き始める。

のっけから若者たち5,6名のマウンテンバイク群と出遭う。確かにダム湖のコースは起伏が少なく、サイクリングには最適なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒さが増して天候が心配だったが、なんとか雨にも遭わず静かなダム湖周回の醍醐味が味わえた。遠く望む供養塔のユニークな姿を写真に撮ったが、光の具合もあってなかなかうまくいかない(腕のせいにはしない)。あとで車を置いた付近の土の堰堤が「久原副ダム」として登録されていることを知った。これは儲けものだ。映像には撮れなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このダム湖(総貯水量160立方m)は自前の水源が少なく満水にはならないので、猪野ダムの水を分けて貰うことで農業用水と水道用水のサーバーになっているということだった。そういえば立派なダムの割には近隣に大きな山がないように思う。しかし猪野ダムとこの間はざっと5kmくらいはありそうだ。県道の地下を大きな暗渠が走っているのだろうか。

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