福岡県のダム歩き

9)油木ダム

田川市郡では最も大きいダムを狙った(総貯水量では1820万立方mと県内でも有数である)。有名な割には身近かの知人で訪れたものが居ないのに驚く。もっとも私も初めてだ。大きいダムは大抵ナビで「あぶらぎダム管理事務所」とか入れれば迷うことなく行き着ける。便利な世になった。途中大任町の道の駅開館売り出しに出遭った。寄ってみたかったが、我慢した。赤村ののどかな田園を進んでようやく山間へ分け入り、油木ダムの雄姿に出会う。堤高54.6m、堤頂長さ260m)ほぼ一時間を越えるドライブで、これまでで一番遠くまで来た感が深い。

 

 

 

 

 

 

 

高さからすればそれほどでもないが、堰堤の上下にモノレールが設備されてあった。これもダム湖の実力?

フツウ大きなダムは一級河川の豊かな源流を堰き止めて成り立つものと考えるが、このダムは今川という行橋に注ぐごく平凡な2級河川を原資としているので渇水が多いと聞いた。しかしそれにしては豊かな、大きなダム湖である。堰堤を渡り、車の殆ど通らない右岸の狭い沿道を進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダムは昭和46年に完成しているが、津野町の中心部を含む多くの立ち退き家屋を要したことで反対の運動も大きかったらしい。工事最盛時には町民の数に迫る工事関係者が地域に来たこともあり、町全体の性格を変えたとも言われる。しかし、今歩いてみるとダム湖近辺の静かな自然と町の雰囲気には何の違和感もない。

この日は一万歩を歩いた。

帰りの道にある「源じいの森」温泉によるのもいいかもしれないが、寄らなかった。

 

 

 

 

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