4)河内ダム
いい天気が続いたので、畑ダムの山向こうにある「河内ダム」へ向かった。途中道に迷い、小一時間かかったが、本来40分かからずに来れる距離だ。しばらくダム湖周回道路を走り、堰堤近くの小公園に車を留めた。
このダムは本来やはり旧八幡製鉄、今の新日本製鉄八幡事業所の用水をまかなうために大正年代に建設された。堤高43.1m、堤頂の長さ189m、総貯水量700万立方mは、当時では日本一というよりも東洋一のダムだったらしい。こんな歴史的な凄いダムが近辺にあったのか。うーん、知らなかった。
堰堤には時代を思わせる装飾があり、古代中国寺院風の書が彫られた縁額まである(これを見た民俗研究家の知人は、河童が出てきそうな雰囲気だとのたまった。知識人的河童?)。
左回りに周回ルートを歩く。樹木も育って80年の時間の重みが感じられる。見慣れない糞が落ちていた。何の落とした糞だろうか。猪?鹿?間違っても犬の糞ではない(と思う)。行き逢う同好の士、あるいはご婦人のグループが多い。
途中人道専用の鉄橋を渡る。鉄橋といえば汽車が渡るような響きがあるが、人道の鉄橋もまた多い。珍しい構造をしている。めがね橋というらしい。このタイプの橋は稀少だと。
それにしても車道との分離は完璧で、古いわりにはよく整備してあるルートだ。北九州市管内の3つのダム湖周回ルートは皆それぞれに人気があり、市民に支持されている理由だろう。崖崩れもなくもないらしいが、危険を感じた箇所は皆無だった。周回7000歩。
あとでダムのファサードへ降りてその大きさを体感した。春には桜が見ものらしい。
このあと近くの浴場「あじさいの湯」で一風呂浴びた。