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2006.02.31
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Vanilla
Fudge(バニラ・ファッジ)
バニラ・ファッジは1966年ニューヨークで結成されました。下はデビュー盤に記されていたメンバーのプロフィールです。
| Carmine Appice | Tim Bogert | Vince Martell | Mark Stein | |
| 生年月日 | 1946.12 | 1944.08 | 1945.11 | 1947.03 |
| 出 生 地 | スティツン・アイランド | マンハッタン | ブロンクス | ニュージャージー・ベイヨンヌ |
| 担 当 | DRUMS | BASS&VOCALS | GUITAR | KEYBOARDS&VOCALS |
| 身 長 | 6フィート | 6フィート | 5フィート6インチ | 5フィート11インチ |
| 体 重 | 170ポンド | 150ポンド | 140ポンド | 175ポンド |
アート・ロックという言葉はアメリカでも通用するのだろうか?日本ではこのバニラ・ファッジがアート・ロックという言葉を定着させた第一人者だと思います。
Vanilla Fudge 邦題:アート・ロックの旗手(1967)<LP>
バニラ・ファッジは現役時代5枚のアルバムを残し解散しています。その1作目となるこのデビュー・アルバムはいろんな意味でロック史の奇跡となる1枚でしょう。
オリジナル曲はB-1.3.5の『少年時代の幻影』というパート1〜3を合わせても1分にも満たないもので、あとは全てカバー曲です。このカバー曲の中で当時ラジオを賑わしていたのがB-2の『YOU
KEEP ME HANGING
ON』です。ベスト10に入ったかどうかは忘れましたが、和製ポップスが多い中でこの曲は大奮闘でした。順位が上の曲はフル・コーラスで聴けるんですが、下位の曲はワン・コーラスでカットされちゃうんですよね。『YOU
KEEP ME HANGING
ON』はイントロが結構長かったんで、歌が始まると同時にフィード・アウトされ頭に来た事が何度となくありました。
友達がシングル盤を持ってたんで隅から隅まで頭にたたき込んだのですが、このアルバムを買って聴いたらぶっ飛びました。トータル時間が2倍くらいになっていました。よくあると思いますが、オリジナルが長いと所々カットしてシングル化するんですが(シカゴの『長い夜』もそうだと思います)、これは逆でオリジナルをアルバム用に長くアレンジしたみたいです。
その他のカバー曲もアート・ロックという名前にふさわしいアレンジでバニラ・ファッジの逸品でしょう。

| Credits | A面 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals |
1. Ticket to Ride (Lennon, McCartney) - 6:03 2. People Get Ready (Mayfield) - 6:33 3. She's Not There (Argent) - 4:58 4. Bang Bang (Bono) - 5:27 |
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| B面 | ||
| 1. Illusions of My Childhood, Pt. 1 2. You Keep Me Hangin' On (Dozier, Holland, Holland) - 6:45 3. Illusions of My Childhood, Pt. 2 4. Take Me for a Little While (Martin) - 4:15 5. Illusions of My Childhood, Pt. 3 6. Eleanor Rigby/Elds (Lennon, McCartney) - 8:11 |
The Beat Goes On(1968)<LP>
第2作目。ビートというものを彼等なりに歴史を踏まえた中で表現すればこうなるんでは・・・・・というような内容では?私個人の理解ですが。18世紀のモーツァルトから始まり、19世紀、20世紀と続いて行きます。面白いのはビートルズのヒット・メドレーです。前作のような超アレンジを施しているわけではなく、むしろオリジナルに忠実にコピーしようとしているアマ・バンドの努力みたいなものが伝わってきます。ちなみに主題にもなっている『THE
BEAT GOES ON』という曲はソニーとシェールが67年にヒットさせています。

| Credits | A面 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals Bill Stahl / Producer |
1. Sketch (Vanilla Fudge) - 2:59 2. Beat Goes On (Bono) - 1:58 3. Variations On Divertimento 13 In F Major - 6:58 ・(Cont'd) Old Black Joe ・Don't Fence Me In ・12th Street Rag ・In The Mood ・Hound Dog ・I Want To Hold Your Hand / I Feel Fine ・Day Tripper / She Loves You 4. The Beat Goes On (Bono) - 1:36 5. Fur Elise & Moonlight Sonata (Beethoven) - 6:34 6. The Beat Goes On (Bono) - 1:06 |
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| B面 | ||
| 1. The Beat Goes On (Bono) - 1:03 2. Voices in Time - 8:14 3. The Beat Goes On (Bono) - 1:50 4. Merchant The Game Is Over - 9:04 5. The Beat Goes On (Bono) - 2:22 |
Renaissance(1968)<LP>
日本では2作目よりこの3作目が先に発売されたようです。ここにきてやっと彼等のオリジナルらしいオリジナルが聴けます。マーク・スタインのオルガンがいつものように全体をリードしています。B-1.3はカバーですが、『SEASON
OF THE WITCH(邦題:魔女の季節)ドノバン作』もたしかシングル・ヒットしたと思ったが・・・・。

| Credits | A面 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals |
1. The Sky Cried- When I Was a Boy (Bogart, Stein) - 7:37 2. Thoughts (Martell) - 3:30 3. Paradise (Appice, Stein) - 6:01 4. That's What Makes a Man (Stein) - 4:26 |
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| B面 | ||
| 1. The Spell That Comes After (Mohawk, Mohawk) - 4:30 2. Faceless People (Appice) - 6:04 3. Season of the Witch (Donovan) - 8:55 |
Near the Beginning(1969)<LP>
この4作目の『SHOTGUN』や『BREAK
SONG』で今まで秘められていた彼等の鬱積したモノが爆発したような気がする。このアルバムから入った人からは『なんだ普通のハード・ロック・バンドじゃないか』というような声が聞こえてきそうな気がする。特に『SHOTGUN』では後に結成するカクタスに通じるモノが有り余るほどあふれ出ている。
B面の『BREAK
SONG』では完全に70年以降のロック・バンドになっている。録音データが不明なのだが、ブルースのライヴときたら私はもうタマリマセブン。唄はほんのちょっぴり(多分ティムが唄ってると思うのだが)あるだけですが、各パートのアドリブ・ソロがありその都度プレーヤーを紹介しています。特にティムとアピスのソロは後々に評価されるのが充分わかるプレーです。
CD世代の方々はこのジャケット・デザインを見たことありますか?

| Credits | A面 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals |
1. Shotgun (DeWalt) - 6:13 2. Some Velvet Morning (Hazlewood) - 7:32 3. Where Is Happiness (Appice) - 6:58 |
|
| B面 | ||
| 1. Break Song [live] (Appice, Bogert, Martell, Stein) - 23:23 |
Rock & Roll(1969)<LP>
彼等の最後となるアルバム『ROCK &
ROLL』だが、このタイトルが何を意味しているのだろうか。A面は確かにロックン・ロール調の曲もあり頷けないこともないのだが、B面に至ってはスロー・バラードが主体で何を伝えたいアルバムなのかサッパリわかりません。しかし、バニラ・ファッジとしてのサウンドはハッキリ出ています。良い悪いは別にして、彼等のサウンドの特長は独特の旋律(オリエンタル風な)を醸し出すギターとキーボード、それからキーが外れているのではと思わせるハーモニーでは?
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| Credits | A面 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals |
1. Need Love (Appice, Bogart, Martell, Stein) - 4:57 2. Lord in the Country (Stein) - 4:34 3. I Can't Make It Alone (Goffin, King) - 4:46 4. Street Walking Woman (Appice, Bogart, Martell, Stein) - 6:02 |
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| B面 | ||
| 1. Church Bells of St. Martins (Stein) - 4:39 2. The Windmills of Your Mind (Bergman, Legrandt) - 8:55 3. If You Gotta Make a Fool of Somebody (Clark) - 6:21 |
Mystery(1984)<CD>
70年3月に正式に解散をした彼らだが、それ以後カーマイン・アピスとティム・ボガードはご承知のように色々なユニットで活躍することになるわけです。しかし、ヴィンス・マーテルとマーク・スタインはどうしていたんでしょう?勉強不足ですいません。
何がきっかけだったのかわかりませんが、十数年ぶりに彼らはオリジナル・メンバーで再結成し、ツアーまで敢行しています。そして84年にこのアルバムがリリースされました。サポート・メンバーにJ.
Toadとありますが、何を隠そうこの人はジェフ・ベックです。ベックは昔ヴァニラ・ファッジのステージでヴィンス・マーテルの代役として立ったこともあるそうです。彼らの付き合いは長いんですねえ。
このアルバム1枚を残して再び解散の道をたどりますが、内容はポップな感じの曲が多いですねえ。特に『 1.
Golden Age
Dreams』なんかはどこかで聴いたことがあるような気がします。ストレートでわかりやすいのですが、一曲くらいは得意のアレンジで何かカヴァーしてほしかったですねえ。

| Credits | Disc-1 | |
| Carmine Appice / Drums Tim Bogert / Bass Vince Martell / Guitar Mark Stein / Keyboards J. Toad / Guitar Don Mancuso / Guitar |
1. Golden Age Dreams (Appice/Stein) 2. Jealousy 3. Mystery 4. Under Suspicion 5. It Gets Stronger 6. Walk on By 7. My World Is Empty Without You 8. Don't Stop Now 9. Hot Blood 10. Stranger |
Live: The Best of Vanilla Fudge(1991)<CD>
88年にアトランティック・レコード創立40周年記念コンサートがあり、往年のバンドと共に彼らも復活をするが、それも一時的なモノにすぎなかった。しかし、カーマインだけは再結成にこだわりを持っていたようで、89年に3人のアーテイストを集めて再々結成を果たします。
オリジナル・メンバーが一人しかいないのでヴァニラ・ファッジと呼べるのかという気がします。ピンク・フロイドの例で言うなら『ヴァニラ・ファッジという名前を使うのはまかり成らん』とティムが言い出しそうですねえ。余談ですが彼らが全盛時の時、ヴァギナ・ファックというバンドが日本にいました。ヴァニラ・ファッジをカヴァーしていたかどうかはわかりませんが、結構レアな情報だと思いませんか?
新メンバーのマーティン・ガーシュウィッツ(kb)、デレク・セント・ホルムス(vo,g)、トム・クロウシャー(b)の3人とで全米ツアーも行っています。その模様を収録したのがこのアルバムです。
このアルバムを手にする前は、てっきりオリジナル・メンバーで70年の解散前当たりに録音されたモノとばっかり思っていました。しかし、聴いてびっくりです。あの高音は誰の声なんでしょう?最初と最後は上の『Mystery』からの選曲で、他は『4.Shotgun』を除いてデビュー盤からの選曲でうれしい限りです。
『6.
Ticket to
Ride』は歌い出しが原曲に忠実になっており、昔のあのアレンジがあればなあとちょっぴりがっかりですが、他はオリジナルのスタ録とほとんど同じです。この辺はカーマインの指示なんでしょうかねえ?ショット・ガンはちょっとおとなしくなった感じで昔の迫力あるヴァージョンの方が好きです。
メンバーはカーマイン以外クレジットがなかったんですが、多分前記したメンバーだと思います。それにしてもオリジナル・サウンドが殺されていないのでほっとしています。
皆さんは彼らのステージを見たことがありますか?私はあります(持っています)。エド・サリバン・ショーという番組がアメリカにありまして(過去にビートルズも出ています。今でもあるのかなあ)、そこにゲストとして彼らが出ている動画です。多分デビュー当時だと思いますが、『You
Keep Me Hangin'
On』を奏っています。もちろんクチパクではありません。私はこの動画を見たとき背筋に電流が走りました。カーマインのド迫力あるドラミング、ティムの異様な動きのあるベース、この曲を誰がリード・ヴォーカルをとっていたのかが明かされたマーク・スタイン、エキサイティングなギターワークのヴィンス・マーテルそして後方にはおきまりのサイケな映像が映し出されていて暫し感動してしまいました。

| Credits | Disc-1 | |
| Carmine Appice / Drums, vocals, Producer Derek St. Holmes / Guitar, Vocals Martin Gerschwitz / Keyboards, Vocals Tom Croucier / Guitar, vocals |
1. My World Is Empty Without You
(Dozier/Holland/Holland) - 5:33 2. You Keep Me Hangin' On (Dozier/Holland) - 6:48 3. Take Me for a Little While (Martin) - 3:46 4. Shotgun (DeWalt) - 5:11 5. Eleanor Rigby (Lennon/McCartney) - 8:00 6. Ticket to Ride (Lennon/McCartney) - 6:00 7. People Get Ready (Mayfield) - 6:00 8. Golden Age Dreams (Appice/Bishop/Hitchings/Stein) - 4:40 |
Returns(2002)<CD>
こんなアルバムが出ているとは知らなかったなあ。2、4、5、10がセルフ・カバーで12がロッド・スチュワートが79年にヒットさせた曲です。なぜこの『アイム・セクシー』をカバーしているかというと、カーマイン・アピスは当時ロッドのバンドに在籍していてしかもこの曲をロッドと共に作曲していたんです。しかし、このアレンジはチョットいただけないですねえ。
他の曲はというとアルバム『Mystery(1984)』まで全く収録されていないナンバーです。このアルバムのために書き下ろしたんですかねえ?それにしても『Shotgun』はオリジナル・バージョンでもパワフルなのにこのカバーでは更に数段激パワフルに仕上がっています。
ちなみに小さい方のジャケット(ファースト・アルバムのデザインにクリソツ)は『13. Tearin' Up My Heart 〔Psychedelic
Radio Edit〕』収録されていないアルバムです。2010.08.12

| Credits | Disc-1 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Bill Pascali / Organs, Vocals ![]() |
1. Ain't That Peculiar (Middleman, Venier) - 6:10 2. You Keep Me Hangin' On (Dozier, Holland, Holland) - 6:45 3. Tearin' Up My Heart (Hillert, Rosenblum) - 7:37 4. Shotgun (Dewalt) - 6:05 5. People Get Ready (Mayfield) - 6:46 6. Take Me for a Little While (Martin) - 4:15 7. Good Good Livin' (Appice, Bogart, Martell, Stein) - 4:42 8. I Want It That Way (Showalter) - 6:50 9. Need Love (Appice, Bogart, Martell, Stein) - 4:49 10. She's Not There (Argent) - 5:12 11. Season of the Witch (Donovan, Leitch) - 8:10 12. Da Ya Think I'm Sexy? (Appice, Stewart) - 7:12 13. Tearin' Up My Heart 〔Psychedelic Radio Edit〕(Hillert, Rosenblum) - 3:46 |
Out Through the In Door(2007)<CD>
こんな反則丸出しのアルバムもヴァニラ・ファッジだから許されるのか?
ハード・ロックといえばツェッペリンやパープルが元祖だと思っている方が多いと思います。私もそう思っていましたが、実はこれが違うことに気づきました。パープルは67年、ツェッペリンは68年にグループを結成していますが、ヴァニラ・ファッジはなんと66年に結成しています。ミュージシャンは必ずといっていいほど誰かしらの影響を受けていますが、ヴァニラ・ファッジは当時の後輩バンドにかなりの影響を与えていたそうです。特にドラマー(ジョン・ボーナムやコージー・パウエルなど)はカーマイン・アピスの影響を受けていたそうです。
さてこの全曲ZEPのカヴァー・アルバムだが取り上げているナンバーがちょっと訳ありな気がします。脇役的な曲ばかりではないでしょうか。ファッジの『天国への階段』なんか聴きたいと思いませんが、『Good Times Bad Times 』なんかを奏ってほしかったなあと思います。
まあこのアルバムを作ろうとした真意はわかりませんが、アレンジでなんぼのファッジですので、ZEPのようなスタイルのサウンドはアレンジしにくいのではないでしょうか。ZEP自体がサウンドに懲りすぎているので。
全体を通してあまりファッジらしい感じは出ていないように思いました。2010.08.12

| Credits | Disc-1 | |
| Carmine Appice / Drums, Vocals Tim Bogert / Bass, Vocals Vince Martell / Guitar, Vocals Mark Stein / Keyboards, Vocals |
1. Immigrant Song (Page, Plant) - 3:20 2. Ramble On (Page, Plant) - 4:29 3. Trampled Underfoot (Jones, Page, Plant) - 4:49 4. Dazed and Confused (Page) - 5:58 5. Black Mountain Side (Page) - 3:30 6. Fool in the Rain (Jones, Page, Plant) - 5:36 7. Babe, I'm Gonna Leave You (Traditional) - 7:05 8. Dancing Days (Page, Plant) - 4:49 9. Moby Dick (Bonham, Jones, Page) - 6:07 10. All of My Love (Jones, Plant) - 6:16 11. Rock and Roll (Bonham, Jones, Page, Plant) - 4:21 12. Your Time Is Gonna Come (Jones, Page) - 5:45 |