千歳航空祭’05 

 

今年の千歳航空祭当日は、朝方こそ雲がやや多いのが気になりましたが、さほど飛行展示には支障が無くて済みました。

 

政府専用機(ボーイング747−400)

 我国の政府要人が諸外国へ行くのに使用されるこの機体はニュースなどでもお目にかかれます。その基地は千歳にあるので、政府専用機の飛行展示が見られるのはここ千歳ならではです。民間のジャンボでは見ることが出来ない超低空飛行や翼を大きく左右に揺らしながら飛ぶ「ウイング・ウォーク」など貴重な飛行展示です。

飛行展示の後は見物席の前にやってきます。

間近でみるとはやりデカイ、とにかくデカイ!

こちらは三沢の米空軍所属のF16。いつもより低空でのシャッターチャンスに恵まれました。

高機動飛行展示

 いつ見てもF15の迫力には圧倒されます。ここ数年は米軍三沢基地所属のF16のアクロバット的な迫力の飛行展示も披露してくれます。でも大きくて双発エンジンのF15は圧倒的迫力です。

“千歳名物”F15の高機動飛行。

急旋回により、翼端にベーパートレイル(水蒸気の線)が発生

 

ちょっと豆知識 : 「インシグニア」について

 各部隊ではその飛行隊ごとにそれを識別するマークやイラストが垂直尾翼などに描かれています。その配備地域や特徴などを表したもので、他の部隊ではカエルや龍、ドクロなどなかなか面白いものがあります。ここでは千歳の二つの飛行隊の識別マークを紹介します。北海道といえばやはりヒグマ・・。

201飛行隊のインシグニア、俗称「リアルぐま」

 203飛行隊も実は「くま」、203の数字をかたどった真ん中の「0」がクマを表しています。

ブルーインパルス(使用機:川崎T−4)

 今年は晴天ながらも昨年より雲が多かったので期待薄でしたが、ハイライトのコークスクリューなどひと通り演技をやってくれたので酷暑の中、来た甲斐がありました。

多用途機U−125

救難展示(U−125・UH−60)

 U125が遭難者を発見する。引き続き上UH60から救助に向かう隊員がパラシュートで降下に引き続き別隊員がタンカを持ってロープで降下、遭難者をタンカに載せて救助。と、このようなシナリオで展示飛行が行なわれます。

救難ヘリ UH−60J

 

今ではF2に世代交代される、三菱F1支援戦闘機。三沢基地所属。

F104J:「最後の有人戦闘機」といわれたこの戦闘機は、現在のF15よりも二世代前の戦闘機。当然もう飛ぶことは出来ませんが、整備して飛んで見せれば大ウケ間違いナシ、話題独占だと思う。

 
航空祭終了後、帰投(きとう)の様子。

 航空祭が終了し、地上展示機などが各基地に戻ることを「帰投」といいます。帰りは非常に混雑していて、基地内から車が出られるまでにかなり時間がかかるので、今年はのんびりと最後までエプロンに留まってみました。帰投シーンも貴重な場面をいくつか見ることが出来ます。

米海兵隊のF/A18ホーネット。奥の期待の後部座席に乗り込んでいるのは女性パイロットでした。

政府専用機は、ご覧のように牽引車で滑走路を隔てた格納庫まで延々と引っ張られて移動していきました。