撮影研究 

 

 デジタルカメラ買い換えた記念に、写真撮影比較研究を兼ねてデジカメに的(まと)を絞り基本的な事をまとめてみました。模型作りとは直接関係ないかもしれませんが、ご覧下され。

 使用カメラは、超薄型デジカメの元祖カシオEXILIM EX-S20(写真左側)と、コンパクト機では唯一の広角画面であるリコーCaplio G4Wide(右側)。

尚、撮影条件はフラッシュOFF、他の設定はオート。ホームページに載せる画像なので、いずれも解像度640×480で撮影したものをさらにPCのフォトレタッチソフトで320×240にサイズダウンした状態で掲載しました。

 EXLIM S-20

 Caplio G4Wide

通常(35mm相当)撮影範囲。ズームなしの超薄型機の中ではトップクラスの写りと定評のEXLIMの最新型S-20。レンズは最近の携帯電話のと同じ大きさらしいが、まだ当分携帯電話には抜かされないと思う。

広角(28mm相当)は注目に値する。これなら狭い部屋でも大きく写せる。現在のところ、広角のデジカメは一眼レフのハイエンド機以外のものでは、このG4Wideしかない。プロ向けのリコーらしい製品だと思います。

上2枚は同じ距離で撮影。ほとんどのデジカメは左側(EXILIM)と同じフィルム換算35mmの撮影範囲。一方広角の方は実用面では注目に値する。狭い部屋でも広い範囲を撮影できる。

写真A  △

アップで撮影、両方とも被写体にカメラを近づけてとった場合。形がいびつである。

 模型など比較的小さいものをアップで撮影したい場合について。

 写真AとBを見比べて欲しい。Aはカメラを近づけた場合だが、レンズの近くのものがゆがんでしまいどうも形がいびつになる。そこでBのようにはズームを使って撮影した場合、正確な形のままアップ写真が撮れる。

ここで結論。

模型を画面いっぱいに大きく撮る時は近づいて撮るよりもズームを使用した方が良い。

写真B  ○

こちらは被写体に対して、光学ズームを使ってズームアップしたもの。形が歪まなくてOK。

 

光学ズームが付いていないカメラで、NET上で公開するのに使用する場合、つまり画質が小さくても良いような場合は、下図のように元画像をフォトレタッチソフトなどで切り取っても支障はなさそうです。

元画像を線の範囲で切り取る。

切り取った画像、元画像の解像度が高いほど鮮明なのは当然なこと。

 

マクロ撮影ではディティールの拡大撮影をするのに適している。
上の元画像を切り取ったのが下の写真 接写(マクロ撮影)した画像
切り取った画像が小さいほど、元画像の解像度の高さが影響する。 左の元画像を切り取ったものと同じピクセル寸法にしたもの、小さくしても鮮明だ。

 

参考に、今までの“主力兵器”で撮影。写り自体は何ら遜色ありませんでしたが・・。↓

3年前のモデル、オリンパスCAMEDIA C-1

 

 − 総評 −

 日進月歩のデジカメですが、結果的にカメラはレンズが命と思いました。写り自体は古い機種でも差ほど変わらないようです、しかし起動時間や次の写真を写せるまでの間隔、あと撮影モードなどの便利機能などでは現行モデルとは圧倒的な差がありました。

超薄型機は、当然レンズは小さいのですがそれを電子的な処理技術でカバーしているという印象を受けました。このコーナーでは紹介していませんが、全く同じ条件で撮影したものをプリントして比べてみたら、明らかにレンズの大きなコンパクトタイプに軍配があがります。しかし超薄型はあんなに小さいのにあそこまで写せるとは驚きです。

従って、普通に使えてそこそこに写りが良く、しかもいつでも持ち歩いて何でも写したい向きには超薄型を、そしてプリントしても画像がしっかり鮮明で、カメラとしての機能を重視した1台を持ちたいならばコンパクトタイプが目的に合った選択だと思いました。尚、プリントしたものはそのプリンターの性能でも差があるのは言うまでもありません。

 

☆ちなみに、当HPの画像は主としてデジカメ、飛行写真などの一眼レフカメラで撮影してプリントした写真や昔の写真はスキャナーで取り入れて使っています。