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流れていく時間の早さが違っていた










そこには下界のあわただしさなどなく


まるでおとぎ話の世界に


迷い込んだように


ゆっくりと   


ゆっくりと時間が流れていました

そこは今まで私がいた所とは

その牧場はあった

ぶらりと歩いてきた小さな丘に

カメラを片手に

清々しい秋の昼下がりでした

頬をなでる風が

暑かった夏も終わり

丘の上の牧場