本コラムは、本来「イベントレポート」としてUPする予定でしたが、訳あって「あっくんコラム」として公開することにしました。その訳は、読んで行くうちに分かると思います(笑)。
2001年10月14日AM2:30、目覚ましに起こされた。1時間くらいウトウトできたかな。今日は清里の旧車イベントに出かける予定。と言っても、スカちんは入院中。そこでMAXさんが、あっくんを近くのファミレスまで迎えに来てくださることになっていたわけ。手早く身支度、ちなみに今日は秋華賞だが、馬券購入のマークカードは既にかあちゃんに渡してあるため問題無し(^^)。
AM3:00過ぎに出発。待ち合わせ場所のファミレスまで徒歩5分。ファミレスの駐車場を見ると、白いジャパンターボが停車している。既にMAXさんはいらしてた。
「おはようございます」
MAX号の助手席に乗り込む。今日はAM5:00に、談合坂SAでジャパン軍団と待ち合わせている。調布インターから中央道に入れば十分間に合う。のつもりが、既に緊急事態が発生していた。
「実はレッドGT号がトラブって、双葉SAに止ってるらしいんですよ。で、これから部品を倉庫に取りに行って、それから双葉を目指しますね」
MAX号に乗り込むと、すぐに東名高速を目指した。走りながらMAXさんに状況を伺う。レッドGT号は、どうやらウォータポンプが吹っ飛んで、ラジエータを破壊したらしい。
横浜ICから市街地に入り、MAXさんの部品倉庫を目指す。あっくんの知ってる道、知らない道をくねくね通って倉庫に到着、部品を取り出す。用意した部品はウォータポンプ、ラジエータ、ウォータホースにファンベルト。念のため双葉SAにいるレッドGTさんに、他に足りない部品は無いか、電話で確認する。双葉には既にイッケーさんが駆けつけているらしい。
急いで出発、16号バイパスから八王子ICに入り、目指すは双葉SA。それにしても、中央道ってのはアップダウンが激しいし、道幅も狭い。交通量も多いんで走りにくいね。と言っても、今回あっくんは助手席に座っているだけなんだが...
談合坂SAに到着、ここでトイレ休憩&既に集まっているジャパン軍団のみなさんにご挨拶。とまやんさんはじめ、談合坂組もレッドGT号の状況は知っていた。MAX号のみ単独で出発、一足先に双葉SAを目指す。大月を越え、甲府盆地辺りを走る頃、夜が明け始めた。
双葉SAに到着。箱スカをはじめ、S30、RX-3等の旧車軍団が停車している。目的地はみんな同じだろう。パーキングの片隅にジャパン軍団発見、横に停車する。
「おはようございます」
レッドGTさん、イッケーさん達とご挨拶、部品を手渡す。
「いやー、(ラジエータが割れて)雨降ってきたかと思ったら、急に水温が上がってCHGランプが点灯しちゃってねえ」
話しながらレッドGTさんは、早速作業に入る。破損したパーツを見てみると、何と何とウォータポンプのシャフトが(おそらく金属疲労で)ねじ切れてる!オルタネータの止めネジも同様だったから、ファンベルトがきつすぎたんだろう。
ねじ切れたウォータポンプ。真ん中の「芯」に注目。本来は、左の丸いパーツに、(右パーツに残っている)シャフトがついている。折れたというより、ねじ切れたってかんじです。 |
MAXさんが運んできたラジエーターの取付け作業に追われるレッドGTさん。慎重にマウントしないとね。そのラジエータは純正じゃないから(笑)。 |
そうこうしているうちに、後続のジャパン軍団も到着、双葉SAに全員集合した。
「あれ、KAZさんのジャパンは?」
ケンメリのF氏に聞かれる。
「入院中なんですよ(^^;」
MAX号に同乗している旨を説明する。仕事(競馬)も忙しいし、スカちんもまだまだ時間がかかるから、10月のイベントは清里が最初で最後だな。それにしても2人で1台ってのはいいっすぜ。交代で運転できるし、高速代も半分で済む。クセになりそうだ(^^)。
日の出と同時に、レッドGT号の修理完了。それにしてもジャパンネットワークの力って凄い!MAXさんの部品、とまやんさんをはじめとした休日の緊急連絡網(笑)、レッドGTさんの技術、どれが欠けても修復は不可能だった。
大名行列で出発、須玉ICで降りて、目指すは清里のスキー場。国道141号を北上する。澄み切った空、紅葉が始まった八ヶ岳連峰、とてもきれい。清里は、あっくんにとって初めての土地。今まで、清里って東北にあるものとばかり思ってた(笑)。どうやらあっくんの頭の中では、今まで那須高原と清里がごっちゃになっていたらしい。
JR清里駅に到着。
このとき、一時間で100mくらい進んだか?10m前進→エンジンストップ→談笑の繰り返し。上り坂が続くんで、半クラッチを多用する。このためイッケー号は、クラッチのアタリがおかしくなったそうな。回りのキャブ車はもっと凄い。高地なんでキャブの調子がおかしくなる。中には渋滞で混合気に異常をきたし、炎上する箱スカまで現れる始末!この時、お気楽なあっくんは、MAX号で寝てたけどね(^^;
2時間くらい経過しただろうか、会場まではまだ3〜4kmある。このままじゃ日が暮れちまうぜ。そこで、近くの美術館に駐車して、会場まで歩くことにした。渋滞を横目に国道141号を歩く。歩く方が車よりはるかに早い(笑)。なんちゅーイベントじゃ。イベントとか全く知らずに観光に来た一般車両には、えらい迷惑やね。はっきし言って、主催者にも責任があるど。
さらに澄み切った清里を歩いてるのに、渋滞による生ガスの匂いが凄い!マジで頭痛が痛くなってきた。ハンカチで鼻を押さえて歩く。この時はほんとまいった。ただでさえ旧車に対する風当たりがきついご時世なんだから、むやみに触媒取り外すなよなあ。触媒レス車と一緒にされて、スカちんの車検が通らなくなったらどーするんじゃ!
峠のレストランで小休止、ソフトクリームを食う。巨峰とバニラのミックス。これはマジでうまかった。しばし一服...Oo(-。-)/
これ以上、生ガス漂う141号を歩く気にならない。そこで登山道(山道)を登ることにした。ジグザグに続く山道を歩いていく。ちょっとした遠足やね(笑)。と言っても、おやつに入るかどうか意見の分かれるバナナを持参した人はいなかった。中腹の茶屋で休憩して、辺りを見渡すと...
頭を雲の上に出してるのは、もちろん富士山。清里は紅葉が始まっている。 |
今歩いてる道は、赤岳登山のルートらしい。結果的にはイベント会場まで(141号を歩くより)遠回りだったけど、生ガス地獄よりはるかにマシじゃ。
右側に高く見えるのが赤岳。さあ、歩くど歩くど! |
イベント会場に到着。
この後、リフトで赤岳に登ってみることにした。4人乗りのリフト、冬場はスキー客が利用するんやろうね。彼女連れの方も何組かいらっしゃるので(^^)、このリフトに2人ずつ乗ることにした。あっくんはとまやんさんと山頂までデート(爆)。登ってみると、標高は1.900m。もちろん生ガスやゴムの匂いはしない。いい眺めやねえ。そうだ、一応旧車のイベントに来たんだから、会場の様子を撮影しときましょうか。右下に見える駐車場が会場です。
以上。えっ、会場の写真はそれだけかって?
おおっと、紅蓮の炎を吹き上げながらの周回。まさに横浜中華街状態だあ〜!いつもより多めに回っております! |
どんな乗り方しようとも、個人の自由だからとやかくは言えないが、触媒レスだけはいただけない。公害すなわち、公(おおやけ)を害してるんだからねえ。それと、これは個人的な主観なんだけど、ドリカーナ出場車ってのは、ほとんど消耗車でしょ?同じ改造車でも、イッケー号やレッドGT号とは全然違う。末永く旧車と付き合うための改造(あっくんはファインチューニングと呼んでいる)だったらいいんだけど、潰れてもOK/ぶつけてもOKっていう改造/乗り方は趣味じゃない。あっくんには、ドリフト音が車の悲鳴に聞こえた。
時刻はPM2:00過ぎ。そそくさと会場を後にして、美術館の駐車場に戻る。ここでやっとこさオフらしくなった(笑)。
先のドリドリ会場からここまでは、徒歩で軽く40〜50分はかかる距離。帰りはプラズマ号に送ってもらいました。 |
PM3:40、MAXさんにお願いして、(MAX号の)ラジオの周波数を1.442kHzに合わせてもらう。結果、
1着:テイエムオーシャン
2着:ローズバド
3着:レディーパステル
時刻はPM4:00過ぎ。イッケー号、レッドGT号、それと今日初めてお会いしたセブン号(←名前をお聞きするのを忘れました。仮にセブン氏とお呼びさせて頂きます。笑い)は出発。この後イッケー号は、ミッションを労わりながら、無事帰られました。この後レッドGT号は、タイヤがバーストしたこと以外は何のトラブルも無く、無事帰られました(爆)。
関東組もそろそろ行きましょうかねえ。帰りのMAX号のステアリングは、あっくんが握ることにした。初めて握るジャパンターボのステアリング、慣れるまで慎重に運転することにした。プラズマさんが一言。
「KAZさんが白い後期型運転すると、違和感あるなあ」
「どうしたの?」
「ドライブシャフトから異音がするッスよ」
MAXさんがセブン号を覗き込む。
「....シャフトじゃないね。デフから聞こえる」
ギアを入れて回してみると、なるほどデフからカンカンカンと音がする。
「LSDだし、デフごと交換するしかないね。ゆっくり慎重に帰れば大丈夫だよ」
「そうッスか、ありがとうございますッス」
この後セブン号はデフを労わりながら、無事に帰られたと思います(←未確認)。
それにしても今日はトラブルに見舞われるなあ。うちらも気をつけなきゃ。MAX号に戻り出発した。ところがMAX号にも、ちょっとしたトラブルが.... 左足の自由が利かない。
「これ、いざって時に危ないです」
ステアリング下のダッシュカバーが落ちて、あっくんの左足はクラッチとカバーにサンドイッチされたままだった。ブレーキもカバーがジャマして、つま先でしか踏めない。そこで、コンビニの駐車場に停車して、応急処置を施した。MAXさんが針金で、ダッシュカバーを仮止めする。
「これで大丈夫でしょ?」
「OKっす!」
もう一度MAX号のクラッチを確かめながら走る。OK、OK!クラッチの繋がりどころも分かってきた。中央道に入る。と、悪魔のような表示が目に入った...
双葉SAのレストランも、行楽から帰る観光客でごった返していた。あっくんは比較的ボリュームの少ないラーメンを注文、がつがつ食ってみんなより早めに退席した。もちろんこれからの渋滞走行に備えるため。寝不足で疲れきってる時、どうすればいいかは北海道旅行で熟知している。SA内の芝生に大の字に寝転び、全身の力を抜く。目を閉じて10分ほど「無」になる。もっと疲れている時は、このまま20〜30分寝ればいい。こうすれば、かなりすっきりしますぜ。
とまやんさんやプラズマさんは、この後ゆっくり帰られるとのこと。ここで皆さんとはお別れ、交代で運転するMAX号は、一足先に出発した。再び中央道本線に合流。このまま中央道を走るか、高速を降りて一般道を走るか、状況判断を誤らないようにしなければ.... 案内板を見ると、
結局大月と談合坂で合計20kmほど渋滞しただけで、後はけっこうスムーズに流れた。自宅に到着したのがPM10:00、双葉SA→調布IC間は3時間弱で走れた。
「それじゃ、お疲れ様でした〜!」
MAXさんとお別れ、この後MAXさんも程なくご自宅に到着されたそうな。いろいろあった清里旅行、実にハードやったけど、終わってみればいい思い出やね。よし、今度はスカちんでもう一度、清里に行ってみよう。