成長発達、小児内分泌の話題を掲示します。
順番は不規則ですが、日常診療の会話をもとに、最新の論文を取り入れ、外来診療での説明資料として掲載していきます。
11月の小学校の新入学児童健診の際、歯科の先生から、歯科矯正は、特殊な疾患であれば医科からの紹介状があれば保険医療で出来ることを承知していますかと聞かれました。歯科矯正の保険治療は完全に抜け落ちでいました。歯科の先生から渡された対象疾患には当院で診ている内分泌疾患も多数あり、2名の症例(内一名は東京歯科大学で矯正治療予定)については歯科矯正の紹介状を書きました。 内分泌外来では、頭部MRIで放射線科、心臓の評価で循環器、中耳炎・聴力検査で耳鼻科、齲歯治療歯科、ホルモン療法でも産婦人科との並診をすることもあります。
この点、こども病院は多数の専門分野があり患者さんからは利便性のある可能性はあります。当院でも明らかな心臓病、神経疾患等のある内分泌疾患は診ない方針で対応しています。逆にこども病院受診中の患者さんが内分泌は当院で診ることもあります。
私がいたかつての千葉大学小児科は、元々アレルギー、感染から内分泌が加わり、4代前の教授が少ない文部教官数のなか全員で苦労し、循環器、神経、代謝の各専門分野を一教室にあらたに作り、各6つの専門分野の水準も一流の雑誌にのるレベルになっておりました。 診療所を開き各専門分野が一同に会し症例検討会を行った当時の経験が役にたっております。
(2015年11月25日)
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