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 2025年4月




いつのまにか
それぞれ孫が
誕生してさ
二人とも幸せの
違う笑顔になったね





いつも一緒が
逢えることが
なくなっても
ラインの君の
笑顔は明るい





コロナで三年
繋ぐLINEの中
言葉の形が
少しずつ
変わっていく




東北が
揺れた日
毎日の出来事に
数年前の明日を
忘れかけてる




何気ない
言葉がうれしくて
小春日和の
ホッとする
暖かさ




烏帽子岩が
見えるこの場所で
波間に浮かぶ
サーファーたちを
眺めていたね




木漏れ日のような
まぶしい笑顔と
おそろいのマフラー
おみくじは
吉と小吉





鳥居をくぐると
振り返えれば
横浜のシンボル
参道を
ゆっくりと歩く




火曜日が
待ち遠しく
前より
決めてある予定
横浜デートだ




意地悪な
問いかけに
君の指は
僕の眉毛に
こちょっと触れる




悲しい顔の君
この一年は
見ていない
僕は
嬉しくなった




約束の日が来た
クリスマスには
表参道の光の中
寄り添って
歩こう




逢える時間が
限られて
ほんの少しだけ
幸せ
ささやかな午後



五行歌とは


『古事記』、『日本書紀』に遺されていた古代歌謡を日本の詩歌の原型として現代に生かした新詩型です。一行を一息で読める長さとしての一句として五行で書くという規定以外にいっさいの制約がないことを基本としています。行分けによる呼吸論に着目して個々の独自性と理想型を目指した詩歌形式を創始者草壁焔太先生が発案し、定着させました。和歌や俳句のような呼吸が一定の音数律詩歌の音数規定を外し音数を自由にすることにより、詩歌の言葉運びやフレーズ運び、行運びによる各自の呼吸運びに創造性をもたせ、詩歌としての言葉を生き生きと甦らせています。
出典: ウィキペディア


五行歌創始者 草壁焔太先生


(くさかべ えんた、昭和十三年三月生 )は五行歌創始者である。満州大連市生まれ。昭和二十二年に香川県小豆島へ引き揚げる。昭和三十年に前川佐美雄の「日本歌人」に入門。短歌、自由詩を書きながら、昭和三十二年、新詩型五行歌を創始。昭和三十六年、東京大学文学部西洋哲学科卒業後、新聞社に勤めたが、その後職を転々としながら詩歌を書き、歌集、詩歌誌の創刊に励む。平成六年四月、「五行歌の会」を発足し、月刊誌「五行歌」を創刊する。近年は日本文学館主催の文芸賞審査委員に就任し、話題を呼んだ。
出典: ウィキペディア


草壁焔太先生著作


『本当に愛していたら』
『心の果て』
『川の音がかすかにする』
『散文人間、韻文人間、データ人間』
『五行歌を始める人のために』
『五行歌入門』
『五行歌の事典』
『飛鳥の断崖-五行歌の発見』
『海山』
など多数。