錦眼鏡余話7:No268
柿の実:その2

大きな柿の実は、
カキノヘタムシの食害が少ないことに気がついた。
これは、カキノヘタムシの食害にあうと、
柿の実は十分に育つ前に熟してしまうのではないかと
推測した。
 

カキノヘタムシの食害が、ヘタの真下の実の部分に広まると、
柿の実は、実の重さに耐えかねて、
 
ヘタの部分を残して落下していまう。
カキノヘタムシは、枝に残ったヘタのほうにいるそうだ。
熟した柿の実には、カキノヘタムシはいないそうだ。
 

「カキノヘタムシ」と言ってきましたが、
正確には「カキノヘタムシガ」だそうだ。
 

インターネットなどでは、単に「ヘタムシ」と呼んでいる。
 

インターネットから「カキノヘタムシガ」の写真と
「幼虫」の柿の実の食害の写真を引用しました。
 

1cmにも満たない「カキノヘタムシガ」

 
ヘタの隙間に入り、
柿の実を食害している
「カキノヘタムシガ」
の幼虫は、
大きさは1〜2cmほど。
暗紫色をしている。

 

秋の始め、
2回目の幼虫期に樹皮などの隙間に潜り込んで蛹になって越冬する。
「柿の実:余話:No.1」で紹介したように、柿の幹にコモを巻き、
樹皮に潜り込む幼虫をコモの中で蛹にして越冬するようにしたい。
2月頃、
蛹が潜んでいるコモを取り外して燃えるゴミと一緒に捨てる作戦だ。
 

「カキノヘタムシガ」撲滅のポイントは、
来年の薬剤の散布時期だ。
 

実の中や芽の中に侵入した「カキノヘタムシガ」の幼虫を、
薬剤で撲滅するのは効果が期待できないらしい。
多分、幼虫に直接薬剤がかからないからだろう。
 

そこで、
出来るだけ早めに薬剤を散布するように心がけたい。
そのためには、
忘れないように2017年のカレンダーへ記入しておくことだ。
 

今年は9月から「カキノヘタムシガ」と悪戦苦闘をした。
ニガウリ(ゴーヤ)にも、小さな芋虫が多く発生した。
手すりに結わった紐の下で、その芋虫は蛹になっていた。
 
今年は例年になく、雨が多く日照時間が少なかったことが原因のようだ。
これも、自然の中で生活しているからだと思った。