錦眼鏡余話7:No248
先入観 

昨年の11月に囲碁サークル(秋川囲碁連盟)に入会しました。
毎週木曜日、
野辺地区会館でサークル員が集まり囲碁を打っています。
野辺地区会館へは、私の家から徒歩8分ほどです。
 

囲碁サークルに入会したのは、
妻の後押しがあったからです。
妻は囲碁はボケ防止に役立つと信じているようです。
 

囲碁サークルに通って
気になることはひとつあります。
それは、囲碁を打つ部屋が和室だということです。
長い間、座蒲団に座って
じっとして囲碁を打つため、
足腰に大変よくないと思っています。
 

野辺地区会館では3時を過ぎたころ、
係の人の音頭で、身体を伸ばす体操をします。
身体や手足を伸ばした後、
ラジオ体操第1か第2を行います。
体操は、秋川囲碁連盟で主催して囲碁を打っている他の会館でも
行われているものと思われます。
 

体操が始まると、
私は碁盤等が並べられて狭くなった和室から出て、
 
入り口のホールで体操を行います。
 

座り続けていた私は、立ちあがるときに足腰
に大きな負担を感じます。
一瞬のことですが、足腰が動かいような感じを受けます。
 

囲碁を打つときは、長机を並べて向かい合って囲碁を打ちます。
座蒲団に座るか、
小さな
プラスチック製の
椅子に座蒲団をのせて対局を
しているかどちらかです。
 

私は努めて、
プラスチック製の小さな椅子に座蒲団をのせて行うようにしています。
ところが、小さな椅子は数に限りがあるため。。。
私が部屋の押し入れを探してもありません。
 

そんなときは、仕方がありません。
座蒲団に腰をおろして、2時間半から3時間のあいだ、
体操の時間を除いてじっと碁を打っています。
 

これはよくないなあと思いました。
我が家には、高さが手ごろな木製の踏み台があります。
1回だけ、その踏み台を袋に入れて持って行きましたが、
重たいので運ぶのに苦労しました。
 

そこで、ホームセンターへプラスチック製の椅子を求めに行きました。
ざっと探しても、見当たりません。
そこで、案内所のようなところへ行って、
「プラスチック製の椅子を見つけているのですがありませんか」
尋ねました。
 

店員さんの紹介で行って見ると、
キャンプ用の重たい椅子でした。
 

諦めきれずに、もう1度店内を探しました。
すると、
「脚立」のコーナーに野辺地区会館にあるのと同じ椅子がありました。
私が探していたものは、「椅子」ではなく
「脚立」だったのです。
 

定員さんは、「椅子」を探してくれたのです。
ないはずでした。
私の「先入観」で、欲しかったものを見つけるのに苦労をしました。

私は
野辺地区会館と色の違う、
天板が黄色い
「脚立」を買って帰りました。
「脚立」の上へ小さな座蒲団をのせると、
大変具合がいいのです。
 

これから、野辺地区会館へ通うときは、
その
「脚立」を紙袋に入れて通うことになるでしょう。