錦眼鏡余話7:No247
クビアカツヤカミキリ 
 
5月の中旬の夕刊記事に
『桜が好物 外来種じわり』と見出しがありました。
小見出しに『「花見困難」の
恐れも:国も対策』とありました。
さっそく読んでみました。

 

毎年、3月下旬から4月にかけて、
日本人が昔から楽しんできた「花見」が出来なくなるかもしれない
ということが述べられていました。
それは、最近、海外から日本に侵入してきた桜を食い荒らす害虫が
分布を広げているからだそうです。
外来種「クビアカツヤカミキリ」が犯人だそうです。
 

専門家は、
「対策をとらないと、最悪の場合20〜30年で花見ができなくなる」
と指摘しているそうです。
 

「クビアカツヤカミキリ」は中国や朝鮮半島などが原産地とされ、
体調2.5〜4センチ、光沢のある黒い体に赤い胸部が特徴です。
幼虫時代に桜や桃などの生木を食い荒らし、
最悪の場合枯れさせてしまうそうです。
環境省の生態系被害防止外来種リストにも載っているそうです。
 

(クビアカツヤカミキリ:胸部の赤い色が目立つ:インターネットより引用)
 

「クビアカツヤカミキリ」は、2012年、愛知県内で初めて確認されました。
幼虫が成虫になるまで、2〜3年かかることから、
その数年前には侵入していたとみられています。
2015年には、東京や大阪の公園の桜などで、
相次いで見つかったそうです。
 

埼玉県草加市の葛西用水の両岸の桜並木:ソメイヨシノの幹には、
「クビアカツヤカミキリ」の写真付きで「指名手配」のポスターが張られ、
「見つけたら踏み潰して下さい」とあるそうです。
2013年、「クビアカツヤカミキリ」がこの場所で見つかったので、
地元の団体がポスターを張ったそうです。
見つけ次第、駆除をしてほしいためのポスターだそうです。
 

日本大学生物資源学部のI先生は、
「今後、字体を無策で放置すれば、最悪の場合20〜30年で日本から
花見という行為がなくなる」と警鐘を鳴らしています。
 

「クビアカツヤカミキリ」は、亜寒帯から亜熱帯まで
様ざまな気候に
適応できるうえ、
他の甲虫に比べて産卵数が多く繁殖力が強いそうです。
対応が後手に回ると爆発的に増え、
駆除にかかる人手やお金が大幅に増えてしまいます。
 

成虫が出てくる6〜7月に駆除をするのが有効だそうです。
桜の木の根もと付近にネットをかけ、
「クビアカツヤカミキリ」が出てこれないようにして駆除
し、
成虫の分布が広がるのを防ぐことが大切だと述べています。
 

(カマキリの大きさがわかる:インターネットより引用)
 

最後に、I先生は、
「クビアカツヤカミキリ」が侵入したと疑わしい桜の木は、
すべて切る必要がある。」と言っています。