錦眼鏡余話7:No246
囲碁大会 

昨年11月に「秋川囲碁連盟」に入会し、
4月から新しい年度を迎えました。
 

「秋川囲碁連盟」では、
「自由碁会」が毎日どこかで行われています。
私は自分の住まいから1番近い「野辺地区会館」へ
出かけて
「自由碁会」に参加して碁を打っています。
「野辺地区会館」は毎週木曜日が「自由碁会」の日です。
 

出来るだけ行くようにと心がけていますが、
何かと用事が入り、行けなくなることがあります。
 

「自由碁会」の参加費は一回100円です。
番号のふってある名簿に、名前を書くと番号が決まります。
自分の番号のところに
100円玉をひとつ落とせばいいようになっています。
 

あとは、対戦相手を見つければいいのです。
少し早めに行くと、まだ対戦相手がいない人がいます。
対戦相手を見つけるのは、早い者勝ちです。
人を選ばず、さっと見つけて、その方と碁を打ち始めます。
 

時間は午後1時から午後5時までです。
私は、3局か4局が集中力の限界です。
3時半から4時ごろまでに終わると、
対戦相手にお礼を言って帰ります。

5月14日(土)に28年度の総会が公民館でありました。
総会のあとに、「囲碁大会」がありました。
「囲碁大会」は年6回あります。
「囲碁大会」で、成績優秀だと昇級・昇段するそうです。
 

私は「囲碁大会」への参加は2回目です。
前回の参加の細かいことをほとんど覚えていませんでした。
あがっていただけでなく、緊張もしていたのだと思いました。
 

周りの人の動きを見ながら、
少しずつやり方やルールが分かってきました。
 

今回、分かったことは以下のことです。
@最初の対戦相手は、囲碁連盟の事務局のほうで
指定する。
A相手に勝つと、次の対戦相手は、誰かに勝った相手を選ぶこと。
  勝ったものが、次の対戦相手に負けた人を選んではいけないこと。
B勝ち続けると、全勝同士がぶつかり合うようになる。

私は最初の試合で勝ちましたが、
次の相手に負けた人を選んでしまいました。
これは、ルール違反です。
ところが、おおらかなところがあって、
 
ルール違反だなんて
騒ぐ人はいませんでした。
 

座蒲団に座って碁を打つと腰が痛くなるので、
 
今回はすべて椅子席で打ちました。
 

最初に連盟から指定された6級の人と打ち始めました。
私は5級だったので白石です。
ところが、6級の人はなかなか手ごわい相手でした。
要所をじっくりと攻めてきます。
また、甘い手を打つと、そこを攻めてきました。
終盤近くなり、相手の黒石が死んだために、私が勝ちをおさめました。
1勝して気持ちが楽になり、ほっと一息つきました。
 

次の相手は、
「野辺地区会館」で顔を知っている方でした。
対戦カードに3級とありました。
でも、対戦カードに記入するとき、相手は2連敗でした。
私は6級の人相手に1勝です。
対戦相手にしてはいけなかったのに対局を始めました。
 
私が最初に黒石3子を置いて、対戦がはじまりました。
相手は3級でした。
打つのが早い人で、私はそのリズムに必死についていきました。
接戦でしたが、どちらかと言うと私のほうが優勢でした。
数えてみると、私のほうが20目以上、勝っていました。
 

これで、2勝目です。
 

次に選んだ対戦相手は初級の方です。
私が5つ黒石を置いて、対戦が始まりました。
これも、激戦でしたが。。。私は4隅のうち、3隅を取ることが出来ました。
最後にお互いの石を数えましたが、
40数目(相手)と70数目(私)で、
私の勝ちとなりました。
 

3勝しました。
何か不思議な気がしました。
前回の「囲碁大会」で、
最後にようやく1勝しただけの私でしたらからです。
その1勝も、同じ5級の方との対局でした。
上の方には、1度も勝てなかったのが前回の「囲碁大会」でした。
 

次の方も、初級の人でした。
私が5つ黒石を置いて、対戦が始まりました。
「こんなに石が置かれては、戦いずらいな」と呟きました。
相手は定石をしっかり身につけた方で、
私が考えて打ったあと、さっと石を置きます。
そのペースにのせられて、間違った手を打ってしまいました。
 

終盤になりました。
囲碁は五分五分か、私のほうがやや優勢でした。
相手の人は、お互いの目の数を数えていたようです。
 

私は
ここで、取り返しのつかないミスを犯しました。
中央の自分の黒石同士をつないでおけば、
よかったものをそれを怠りました。
相手は黒一子を取って、「コウ」(劫)に持ち込みました
結局、「コウ争い」に負けて、私の黒の大石が死にました。
この時点で、私は投了しました。
 

ところが、相手の人はコウ(劫)争いは、
なかったものとして勝ちを私に譲ろうとしました。
私は断固反対しました。
 

事務局の人へも、自分が負けた旨を伝えました。
これで、3勝1敗になりました。
 

最後の対戦相手は、全勝の初級の人でした。
5子を置いての戦いになりました。
厳しく攻めてくるので油断をしていると、黒石を殺されます。
今までの方と違ったタイプで、無駄のない碁で攻めたててきます。
私は防戦一方になりました。
黒石と白石との激しいせめぎ合いとなりましたが、
一歩及ばすに黒石を殺されました。
この時点で、この碁は私の負けが決まりました。
私は最後まで打たずに投了しました。
 

相手の初級の人は、
Bグループ(初級から下の級のグループ)の優勝者になりました。
目出度く昇段したようです。
 

前回の囲碁大会より、自分の力が伸びたように感じました。
それが今回の囲碁大会の大きな成果だと感じました。