錦眼鏡余話7:No243
京都旅行:完 
 
28日は旅行の
最終日です。
早朝5時前には、起きて活動開始をしました。
ふたりとも、正真正銘の老人です。
私は荷物の整理をしました。
Iさんは、小型ビデオを見ながら太極拳を始めました。
 

6時半から朝食です。
6時半ちょうどにレストラン前へ到着しました。
すでに、数人が食事に来ていました。
 
食事が終わり、Iさんがトイレに寄っていくからと言うので、
ひとりで部屋に戻りました。
 

しばらくすると、Iさんが部屋に戻ってきました。
歯磨きしている私に、Iさんが話しかけました。
「6時半にレストランへ行ったのが正解だったよ。
レストラン脇を通ったら、長い行列ができていた。
食堂に入るのに待たされていたようだ。
 

9時15分のホテルの送迎バスを利用することにしました。
送迎バスは大型バスでした。
バスは、我々ふたりだけを乗せて、大津駅へ出発しました。
何かもったいない感じがしました。
このホテルのお客さんの大半は、
海外からの団体客か
国内のツアー客のようでした。
 

京都駅へ着いたら、持ち歩く必要のない荷物を
リュックに詰め込み、コインロッカーへ預けました。
 

今度のコインロッカーは最近式でした。
お金を入れて、
 
スマホぐらいの大きさの画面に
ロッカーの番号を入力すると
鍵がかかりました。
自動的に、
 
スーパーなどで買い物時に受け取るレシートのような券が出てきました。
この券には、「QRバーコード」が印刷されていました。
この「QRバーコード」がロッカーを開ける時の鍵の役割を果たすようです。
Iさんが券を私に手渡しました。
私はなくさないように財布の中にしまいました。
 

今日の見学場所は、京都御所です。
 

時間が早いので、お土産を見て歩くことにしました。
ついでに、京都駅の天井の写真を撮りました。
 

 

京都御所へ行くにも市営地下鉄烏丸線を使いました。
降りる駅は「今出川駅」です。
市営地下鉄も、ICカード乗車券「SUICA(
スイカ)」が使えました。
IさんのICカード乗車券は「PASMO(パスモ)」でした。
ちなみに、
JR西日本のICカード乗車券は「ICOCA(イコカ)」でした。
(笑うちゃいますよね。他にKITACA(きたか)やPITAPA(ぴたぱ)など、
鉄道会社によって
いろいろのようです。)
 

平安京は、
桓武天皇によって794年(延暦13年)に
遷都されました。
現在の京都市街の中心地に当たるところに造営されました。
南北5.3キロ、東西4.5キロの方形でした。
京都御所は、
築地塀で囲まれた南北約450m、東西250mの方形です。
 

遷都から166年を経た960年に内裏(皇居)は初めて火災に遭います。
しかし
その後も、
内裏(皇居)はたびたび火災による焼失と再建を繰り返してきました。
相次ぐ戦乱等のため、
長い間、再建されることもなく、とうとう廃墟となっていました。
今日の建物は、1855年に再建されたものだそうです。
 

(蹴鞠の庭から欅橋を臨む:御池庭:雨粒がレンズに写っています。)
 

見学者は30名だと思っていたら、50名を超えていたようです。
見学コースは約1キロでした。
昨日の修学院離宮と違い、平坦なところを歩くのですが、
雨が激しく降っていて、足もとがぬかるんでいたため疲れました。
皆さん、傘をさしているため、ガイドのまわりに広がってしまいます。
 
そのためか、ガイドの声が十分に聞こえてきません。
時には、ガイドが話している姿も見えませんでした。
 

見学が終わり、京都駅へもどりました。
 
京都駅で、大問題が発生しました。
これは明らかに我々の過失なのです。
「荷物を入れたロッカーの場所が見つかりません。」
 
ロッカーの周りを見たりして、場所を覚えたつもりでした。
最新式のロッカーなので、ロッカーを見た瞬間に分かるなと思いました。
鍵のない分かり易い
ロッカーなのです。
 

まず、
案内所で、新幹線の改札口を尋ねると、
3か所あると言うので、3か所を歩きました。
でも、改札口近くには、それらしいロッカーはありませんでした。
3か所とも、鍵のついた旧式のロッカーでした。
改札口は、3か所とも1Fでした。
駅の外から直接、新幹線の改札口へ入るようになっています。
 

3か所を2回回ってみて、新式のロッカーは見当たりません。
歩いたので、草臥れてしまいました。
 

ここで、Iさんが
「荷物をロッカーへ入れて2Fから降りてきたこと」
思い出しました。
 

2FのJRの改札口手前で、
若いJRの職員に尋ねると、
レシートのようなシートを見せるように言われました。
 

見た瞬間、職員は指をさしながら教えてくれました。
「この改札口を入って、右手にあるロッカーですね。」
「ありがとうございます!!」
ロッカーを探して、いささか草臥れました。
自分たちのいい加減さがよく分かりました。笑
 

新幹線改札口は、JR鉄道の改札口の中にもあったのです。
受付の案内人が教えてくれた3か所しか
頭になかったことが
混乱のもとでした。
 

「QRバーコード」を読み取り機にかかざすと、
音を立てて鍵が解除されました。
これで帰れるとほっとしました。
 

ついでに、1時間位早い「こだま」で帰ることにしました。
 

我々の特急券は座席指定でしたが、
自由席で帰ることにしました。
早い時間帯だったので、自由席でもゆっくりと座ることができました。
 

自分たちで計画した旅行も終わりに近づいてきました。
電車やバスの乗り継ぎなど、神経を使った旅行でした。
 

新幹線に揺られながら、
「ツアーに乗っての旅行は楽だな」と思いました。
 

京都旅行:完