錦眼鏡余話6:No235
佐伯泰英  
 
歩いて5分もかからいところに市立図書館ができました。
そうすると、不思議なもので、読みたいなと思う本が
図書館にあると
借りるようになりました。
 

友人のSさんから
佐伯泰英の「居眠り磐音 江戸双紙がおもしろいよ」
と言われたのが、もう1年以上も前のことでした。
 

その図書館に、「居眠り磐音 江戸双紙」は46巻まで
ありました。
9月下旬頃から読みはじめ、12月頃までにはすべて
読み終えてしまいました。
その年の暮れから正月にかけて
最終号まで発刊されました。
自前で買って読みました。
「居眠り磐音 江戸双紙」は、結局51巻で完結でした。
 

そうすると、佐伯泰英の他の物語も読みたくなりました。
図書館の書棚に佐伯泰英の他のシリーズが並んでいました。
「鎌倉河岸捕物控」シリーズが目に留まりました。
読み進めていくと、
27巻まで発行されていました。
図書館には最新のものが
数冊ありませんでした。
これも、自前で買って読みました。
 

「吉原裏同心」シリーズも夢中で読みました。
諸国を逃げまどいながら、
吉原に安住の地を見つけた剣士:
神守幹次郎と汀女の
物語です。
図書館には最後の何冊かがありませんでした。
はやる気持ちで
買って読みました。
 

我が家の書棚に、本屋から買った佐伯泰英の本が
邪魔になってきました。
妻が私に、
「我が家では、読む人がいないのだから、
図書館へ寄贈したら喜ばれるわよ。」
と言ったので、早々に持って行きました。
喜んで引き取ってくれました。
 

「夏目影二郎始末旅」も面白かったです。
いわゆる「狩り」シリーズでした。
これも、最後まで読んでしまいました。
 

佐伯泰英がどうして、面白いかを考えました。
@物語の展開のテンポがいい。
歴史上、江戸時代がほとんどである。
実在の人物も出てくる。
国定忠治や大岡忠相なんかもね。。。
昔の江戸の町がよくわかる。
A残虐は描写が少ない。
極悪非道な強盗が出てきても、細部にわたり描写はない。
物語に必要な部分だけにとどめている。
B主人公を中心に人間性溢れる登場人物が多い。
C主人公がめっぽう強い。そのための努力もしている。
D必ず、ハッピーエンドに終わるので、安心して読める。
 

今、「完本 密命」シリーズを読み始めています。
毎晩、佐伯泰英のシリーズを読むのを楽しみにしています。