錦眼鏡余話6:No229
如月の庭:その2 
 
下の植物も昔から我が家にあります。
インターネットで調べると、ローズマリーはシソ科多年草でした。
 
我が家のローズマリーは、
茎が木化しています。
妻に木化しているねと言ったら、
ローズマリーは最初から
木化していると教えてくれました。
寒さに強い植物です。
雪の中に埋まっていても、暖かくなると枯れずに芽を出します。
 
ローズマリーは、我が家でもよく料理に使われます。
肉や魚の臭みをとるのかもしれません。
我が家では、ローズマリーの葉(杉の葉のような形)が
魚の切り身の上にのせて調理されて食卓に出てきます。
妻に聞くと、その他には、
枝の先のほうの柔らかい葉を細かく刻んでサラダに入れて
食べたりしているそうです。
鈍感な私は、気がつかないで食べていました。
 
本棚に「ハーブの知識と応用」という本があったので、
ローズマリーのところを読んでみました。
老化防止の成分があり、若返りのハーブなんだそうです。
神経を安定させ、心臓や脳の働きを強化するそうです。
香りが強いので
肉や魚の料理などの風味づけ、
化粧水や入浴剤などにも利用されているとありました。

十数年前に亡くなった母が江戸川の自宅から持ってきた
椿が
今年は蕾をたくさんつけていました。
暮れごろからポツポツと咲き始めました。
 
2月に入るとたくさん咲きだしました。
 
 
妻が
「今年の椿の花は、例年より小ぶりだね。」
と言っていました。
そう言われてみると、小さい感じがします。
 
おばあちゃんの椿の木は、
1本の木で、3色の花をつけます。
今年は、どうしたことか2色しか咲いていません。
上の写真のように絞りと赤です。
真っ白い椿の花が見当たりません。
 
暖かい気候に誘われて、白い椿の花を探しました。
白い椿の花が、1輪だけ咲いていました。
椿の周りをぐるっと探しても、他には咲いていませんでした。
今年はヒヨドリの姿を、椿の繁みによく見ます。
ヒヨドリは、花の蕊(ずい)を引きむしって食べていきました。
花の蕊を引きちぎって食べるなんて、ヒヨドリは乱暴ものだなと思いました。
 
最後に紹介するのは、樹木の果実です。
この真っ赤な果実は、「万両」(まんりょう)の果実です。
万両の果実は、寒さの中で鮮やかな色づきをしています。
 
我が家では植えた覚えがないのに、
庭のあちらこちらに生えています。
鳥が種子を運んでくるのでしょうか。(糞と一緒に運ばれてくるようだ)
 
最後に、植物ではなくクモを紹介します。
2月の寒い風が吹く日、部屋の中は暖かい日差しでいっぱいでした。
壁を動くものがありました。
急いでカメラを持ってきて撮影しました。
パソコン画面で見ると、アダンソンハエトリの♀のようです。
可哀想に餌がなく、お腹がぺっちゃんこのようでした。
思わず
 
「もう少しの辛抱だよ。春が来たら、餌が食べられるぞ。頑張れ!」
とつぶやいてしまいました。